Users Guide
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概要
Dell Chassis Management Controller(CMC)は、複数の Dell ブレードシャーシを管理するための、システム管理
ハードウェアとソフトウェアのソリューションです。これは、Dell PowerEdge M1000e シャーシの背面に位置
するホットプラグ対応モジュールです。 CMC は独自のマイクロプロセッサとメモリを持っており、差し込ん
だモジュラシャーシから電源が供給されます。
CMC により、IT 管理者は以下が可能です。
• インベントリの表示
• タスクの設定および監視
• リモートでもブレードのオンとオフ
• ブレードシャーシ内のサーバーおよびコンポーネントでのイベントアラートの有効化
M1000e シャーシは、1 つの CMC で構成することも、冗長 CMC で構成することもできます。冗長 CMC 構成で
は、プライマリ CMC が M1000e シャーシまたは管理ネットワークとの通信を失うと、スタンバイ CMC がシャ
ーシ管理を引き継ぎます。
CMC は、ブレードサーバーに複数のシステム管理機能を提供します。電源と温度の管理は、CMC の基本的な
機能です。
• エンクロージャレベルのリアルタイム自動電力 / 温度管理。
– CMC はシステム電源の要求を監視し、オプションの Dynamic Power Supply Engagement モードを
サポートしています。そのため、CMC は負荷と冗長性の要求に応じて、電源を有効にしたり
スタンバイにしたりする操作を動的に行うことができ、省エネ効果を高めます。
– CMC はリアルタイムの消費電力を報告します(タイムスタンプ付きの高低ポイントも記録さ
れます)。
– CMC は、オプションでエンクロージャの最大電力限度の設定をサポートしています。これを
設定すると、設定された最大電力限度値以下に保つために、サーバーモジュールの調整や新し
いブレードの電源オンの防止など、アラートが生成されたり処置が実行されたりします。
– CMC は、実際の周囲温度と内部温度を測定して、ファンの冷却を監視し、自動制御します。
– CMC は総合的なエンクロージャのインベントリを提供し、ステータス / エラーを報告します。
• CMC には、以下の設定を集中的に行うメカニズムが備わっています。
– M1000e エンクロージャのネットワークおよびセキュリティの設定
– 電源の冗長性と電力の上限値設定
– I/O スイッチと iDRAC ネットワークの設定
– サーバーブレード上の最初の起動デバイス
– I/O モジュールとブレードの間の I/O ファブリックの一貫性をチェックし、システムのハードウ
ェアを保護するために、必要に応じてコンポーネントを無効にします。
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ユーザーアクセスセキュリティ
温度、ハードウェアの誤った構成、電源障害、ファン速度に関する警告やエラーの E-メールアラートまたは
SNMP トラップアラートを送信するように、CMC を設定できます。
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