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電力管理 295
AC 冗長性
PSU 6
台の
AC
冗長性モードでは、
6
台の
PSU
はすべてアクティブです。左側の
PSU 3
台を
1
つの
AC
電源グリッドに、そして右側の
3
台を別の電源グリッドに
接続する必要があります。
注意
: システムエラーを回避し、AC 冗長性を効率的に機能させるには、PSU 一式
がバランス良く個別の
AC グリッドに適切に接続される必要があります。
一方の
AC
グリッドが故障した場合、まだ機能している
AC
グリッドに接続され
ている
3
台の
PSU
でサーバーやインフラストラクチャに支障なく引き続き電力を
供給します。
注意
: AC 冗長性モードでは、バランスのとれた台数の PSU セットが必要です
(各グリッドに少なくとも
1 台の PSU が必要)。この条件を満たさない場合、AC 冗
長性を実現できない可能性があります。
電源装置冗長性
電源装置冗長性を有効にすると、シャーシの
PSU
を
1
台予備として保持して、
どの
1
台の
PSU
に障害が発生してもサーバーやシャーシへの電力が低下しないよ
うにしています。電源装置冗長性モードでは、最大
4
台の
PSU
が必要です。
DPSE
が有効な場合には、追加の
PSU
が存在すれば、それらが電力効率の改善の
ために使用されます。冗長性を喪失した後に障害が発生すると、シャーシ内の
サーバーの電源が低下する可能性があります。
冗長性なし
シャーシが必要とする供給量を超えた電力が、障害発生時においても、シャーシ
への電力供給を継続するために利用可能です。
注意
: 冗長性なしモードは、DPSE がシャーシ要件に関して有効化されている場合、
最適な数の
PSU を使用します。このモードの場合、1 台の PSU の障害発生により、
サーバーの電源とデータが失われる可能性があります。
節電と電力バジェットの変更
ユーザー設定の電力上限値に達すると、
CMC
は節電を実行します。電力需要が
ユーザー設定の
システム入力電力上限
を超えると、
CMC
は優先度の低い順に
サーバーへの電力供給を低減して、シャーシ内の優先度の高いサーバーおよびそ
の他のモジュールに電力を解放します。
シャーシ内のすべてまたは複数のスロットが同じ優先順位に設定されている場合、
CMC
はスロット番号の小さい順にサーバーへの電力を低減させます。たとえば、
スロット
1
と
2
にあるサーバーが同じ優先順位を持つ場合、スロット
1
のサー
バーの電力の方がスロット
2
のサーバーの電力より先に低減されます。
メモ
: シャーシ内のサーバーにそれぞれ 1 ~ 9 の番号を与えることで優先順位を割
り当てることができます。すべてのサーバーのデフォルト優先順位は
1 です。低い
番号の方が優先順位が高くなります。