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396 トラブルシューティングとリカバリ
ネットワークタイムプロトコル(
NTP)問題の
トラブルシューティング
CMC
のクロックをネットワーク上のリモートタイムサーバーの時刻と同期化する
よう設定した後は、日付と時刻が変更されるまで数分かかる場合があります。そ
の後も変更されない場合は、トラブルシューティングを行ってください。次のよ
うな理由で
CMC
のクロックが同期化できない場合があります。
•
NTP Server 1
、
NTP Server 2
、
NTP Server 3
の設定に問題がある
•
間違ったホスト名または
IP
アドレスが入力された
•
設定されているいずれの
NTP
サーバーと
CMC
との通信を妨げるネット
ワーク接続上の問題がある
•
NTP
サーバーホストの解決を妨げる
DNS
の問題がある
CMC
は、このような問題を解決するためのツールを提供します。それにはトラブ
ルシューティングの主要な情報源となる
CMC
トレースログが含まれています。
このログには、
NTP
関連の障害に関するエラー
メッセージが含まれます。
CMC
が設定されているいずれのリモート
NTP
サーバーとも同期できない場合、
CMC
はローカルシステムのクロックから時刻情報を取得します。
CMC
がリモートタイムサーバーではなくてローカルシステムクロックと同期する
場合は、トレースログに次のようなエントリが記録されます。
Jan 8 20:02:40 cmc ntpd[1423]: synchronized to LOCAL(0),
stratum 10
次の
racadm
コマンドを入力することで、
ntpd
ステータスを確認することもで
きます。
racadm getractime –n
設定されているいずれかのサーバーに対して
‘
*
’
が表示されていない場合は、設
定が正しくない可能性があります。上記コマンドの出力には、サーバーが同期し
ない原因をデバッグする場合に役立つ詳細な
NTP
統計も含まれています。
Windows
ベースの
NTP
サーバーを設定しようとする場合は、
ntpd
の
MaxDist
パラメータを増やすと問題が解決される場合があります。このパラメー
タを変更する場合は、事前に変更に伴う影響について読んで理解しておいてくだ
さい。特に、デフォルト設定は、ほとんどの
NTP
サーバーを動作するのに十分な
大きさを持っています。パラメータを変更するには、次のコマンドを入力します。
racadm config –g cfgRemoteHosts –o cfgRhostsNtpMaxDist 32
変更後は、
NTP
を無効にして
ntpd
を再起動し、
5
~
10
秒後に
NTP
を再度有効
にします。
メモ
: NTP を再同期するにはさらに 3 分かかることがあります。