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トラブルシューティングとリカバリ 381
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問題
:モジュラエンクロージャ構成を変更していないのに、利用可能な電力
の表示が頻繁に変わる。
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解決策
:
CMC 1.2
以降のバージョンには、エンクロージャがユーザー
が設定した電力容量のピークに近づくとサーバーへの電力割当を一時的
に減少させるダイナミックファン電源管理機能が搭載されています。こ
れは、ファンに電力を割り当てる際に、電力入力が
システム入力電力
上限
を超えないようにするため、サーバーのパフォーマンスを下げる
原因になっています。これは、正常な状態です。
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問題
:
ピーク時の余剰電力
に
2000 W
と表示される。
–
解決策
:
現行の構成ではエンクロージャに
2000 W
の余剰電力があり、
システム入力電力上限
はサーバーの性能に影響を与えることなくこの
報告された量まで安全に下げることができます。
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問題
:シャーシが
6
台の電源装置による
AC
冗長性
構成で動作しているに
も関わらず、
AC
グリッドにエラーが発生した後、サーバーのサブセットに
電力が供給されなくなった。
–
解決策
:この現象は、
AC
グリッドのエラーが発生したときに電源装置
が適切に
AC
グリッドに接続されていない場合に発生します。
AC
冗長
性ポリシー
では、左側の
3
台の電源装置を
1
つの
AC
グリッドに接続
し、右側の
3
台の電源装置を別の
AC
グリッドに接続することが必要で
す。
PSU3
と
PSU4
が間違った
AC
グリッドに接続されている場合な
ど、
2
台の
PSU
が適切に接続されていないと、
AC
グリッドに何らかの
障害が起きた場合、優先順位が最も低いサーバーへの電源を失う原因と
なります。
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問題
:
PSU
にエラーが発生した後、優先順位の低いサーバーに電力が供給
されなくなった。
–
解決策
:これは、エンクロージャの電力ポリシーが
冗長性なし
に設定
されている場合には正常な動作です。今後サーバーの電源がオフになる
電源装置エラーを回避するには、シャーシを
4
台以上の電源装置構成に
し、
電源装置冗長性ポリシー
を
PSU
障害がサーバーの運用に影響しな
い設定にしてください。
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問題
:
データセンターの周囲温度が上がるとサーバー全体の性能が低下する。
–
解決策
:これは、
システム入力電力上限
がサーバーへの割り当て電力
を減らすことでファンに電力を供給しなければならない電源構成に設定
されている場合に発生する可能性があります。
システム入力電力上限
を、サーバーの性能に影響を与えずにファンに十分な電力を供給できる
値に増やしてください。