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300 電力管理
冗長性ポリシーが低下またはない状態の PSU 障害
PSU
障害などの電力不足イベントが発生した場合、
CMC
はサーバーへの電力を
節減します。サーバーへの電力を節減した後、
CMC
はシャーシの電力必要量を再
計算します。電力要件をまだ満たしていない場合、
CMC
は低優先順位のサーバー
の電源をオフにします。
電力必要量が電力バジェット内の間、高優先順位サーバーへの電力供給が増分的
に復元されます。
メモ
: 冗長ポリシーを設定するには、314 ページの「電力バジェットと冗長性の設
定」
を参照してください。
新規サーバーの制御ポリシー
新しく追加されたサーバーに電源が投入された時、その新しいサーバーの追加で
シャーシのために利用可能な電力必要量を超えた場合には、
CMC
は新しいサー
バーに十分な電力を供給するために、優先順位が低いサーバーへの電力を節減す
る必要が発生する場合があります。これは、システム管理者がサーバーをフルパ
ワーで稼動させるのに必要な電力量より低い電力上限値をシャーシに設定した場
合、またはシャーシ内のすべてのサーバーに必要なワーストケース電力に満たな
い電力しか利用できない場合に発生する可能性があります。優先度の低いサー
バーへの電力を低減させることで十分な電力が解放されない場合は、新しいサー
バーを起動できないことがあります。
シャーシと新しいサーバーを含むすべてのサーバーをフルパワーで稼動させるの
に必要な最大持続電力がワーストケース電力必要量です。この電力量が利用可能
な場合、ワーストケース電力必要量より低い電力がサーバーに割り当てられるこ
とはなく、新しいサーバーを起動することが可能です。
ワーストケース電力必要量を満たすことができない場合、新しいサーバーを起動
するために必要な電力が解放されるまで、優先度の低いサーバーへの電力は低減
されます。
表
9-2
は、上記のような状況で新しいサーバーに電源が投入されたときに
CMC
が行うアクションを説明しています。
表 9-2. サーバーの電源投入が試行されたときの CMC の対応
ワーストケース電力
が使用可能
CMC の対応 サーバー電源 オン
あり 節電は不要 許可
なし 節電を実施
•
新しいサーバーに必要な電力が使用可能
•
新しいサーバーに必要な電力が使用不可
許可
不許可