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FlexAddress の使用 223
FlexAddress
の使用
FlexAddress
機能は、オプションのアップグレードです。この機能により、工場
出荷時にサーバーモジュールに割り当てられたワールドワイドネームおよびメ
ディアアクセスコントロール(
WWN/MAC
)のネットワーク
ID
をシャーシで提
供される
WWN/MAC ID
に置き換えることが可能となります。
各サーバーモジュールには、製造過程で一意の
WWN
および
MAC ID
が割り当
てられます。
FlexAddress
機能が登場する以前は、サーバーモジュールを取り替
える際に
WWN/MAC ID
が変更してしまうため、新しいサーバーモジュールを
認識するように
Ethernet
ネットワーク管理ツールや
SAN
リソースを再設定する
必要がありました。
FlexAddress
により、
CMC
は特定スロットに
WWN/MAC ID
を割り当て、工場
設定の
ID
を上書きすることが可能になります。サーバーモジュールを取り替えた
場合でも、スロットベースの
WWN/MAC ID
は同じままとなります。この機能
により、新しいサーバーモジュールに対応するためにイーサネットネットワーク
管理ツールと
SAN
リソースを再設定する必要がなくなります。
また、工場設定の
ID
を無効にする処理は、
FlexAddress
が有効になったシャー
シにサーバーモジュールを挿入した場合にのみ行われます。サーバーモジュール
に対して永久的な変更は行われません。サーバーモジュールが
FlexAddress
をサ
ポートしないシャーシに移された場合、工場設定の
WWN/MAC IDs
が使用され
ます。
FlexAddress
をインストールする前に、
SD
カードを
USB
メモリカードリーダー
に挿入し、
pwwn_mac.xml
のファイルを表示することで、
FlexAddress
機能
カードに含まれている
MAC
アドレスの範囲を特定できます。これにより、この
一意の
MAC
アドレス範囲のために使用される
16
進数の
MAC
開始アドレスで
ある
XML
タグ
mac_start
が含まれる
SD
カード上の
XML
テキストファイルが
クリアされます。
mac_count
タグは、
SD
カードによって割り当てられる
MAC
アドレスの総数です。割り当てられる
MAC
範囲の合計は、次の式で求めること
ができます。
<mac_start> + 0xCF (208 - 1) = mac_end
ここで、
208
は
MAC
アドレス数を表し、次の式で求めることができます。
<
開始
MAC
アドレス
> + <MAC
アドレス数
> - 1 = <
終了
MAC
アドレス
>
例:(開始
MAC
アドレス)
00188BFFDCFA + 0xCF =
(終了
MAC
アドレス)
00188BFFDDC9
メモ
: USB メモリカードリーダーに SD カードを挿入する際、SD カードの内容が
誤って変更されないように事前にロックしてください。
CMC に挿入する前に SD
カードのロックを解除する必要があります。