Users Guide
CMC にアクセスするためのインタフェースおよびプ
ロトコル
CMC ネットワーク設定項目を設定すると、さまざまなインタフェースから CMC にリモートアクセスすることができます。次の表
は、CMC へのリモートアクセスに使用できるインタフェースを示しています。
メモ: Telnet は他のインタフェースのようには安全ではないため、デフォルトでは無効になっています。Telnet は、ウェブ、
SSH、リモート RACADM から有効にしてください。
メモ: 複数のインタフェースを同時に使用すると、予期しない結果が生じることがあります。
表 10. CMC インタフェース
インタフェース 説明
ウェブインタフェース グラフィカルユーザーインタフェースで CMC にリモートアクセスします。ウェブインタ
フェースは CMC のファームウェア内蔵で、管理ステーションにある対応ウェブブラウザか
ら NIC インタフェースを介してアクセスします。
対応するウェブブラウザのリストは、デルサポートサイト dell.com/support/manuals に
ある『Dell システムソフトウェアサポートマトリックス』で「対応ブラウザ」の項を参照して
ください。
リモート RACADM コマンドラインイ
ンタフェース
このコマンドラインユーティリティを使用して、CMC とそのコンポーネントを管理しま
す。リモートまたはファームウェア RACADM を使用できます。
• リモート RACADM は、管理ステーションで実行されるクライアントユーティリティで
す。これは、管理下システムで RACADM コマンドを使用するために帯域外ネットワー
クインタフェースを使用し、HTTP チャネルも使用します。–r オプションは、ネット
ワークで RACADM コマンドを実行します。
• ファームウェア RACADM には、SSH または Telnet で CMC にログインしてアクセスし
ます。ファームウェア RACADM コマンドは、CMC の IP、ユーザー名、パスワードを指
定しなくても実行できます。RACADM プロンプトに入ると、racadm プレフィックスな
しでコマンドを直接実行できます。
シャーシ LCD パネル 前面パネルの LCD を使用して、次の操作を行うことができます。
• アラートと CMC IP の表示
• DHCP の設定
• CMC 静的 IP の設定
• アクティブ CMC の CMC MAC アドレスの表示
• CMC IP の末尾に付加された CMC VLAN ID を表示(VLAN 設定済みの場合)
Telnet ネットワーク経由でコマンドラインにより、CMC にアクセスします。RACADM コマンド
ラインインタフェースと、サーバまたは IO モジュールのシリアルコンソールの接続に使わ
れる connect コマンドは、CMC コマンド ラインから実行できます。
メモ: Telnet は、セキュアなプロトコルではなく、デフォルトで無効になっています。
Telnet は、パスワードのプレーンテキストでの送信を含む、すべてのデータを伝送し
ます。機密情報を伝送する場合は、SSH インタフェースを使用してください。
SSH SSH を使用して RACADM コマンドを実行します。高度なセキュリティを実現するために
暗号化されたトランスポート層を使用して、Telnet コンソールと同じ機能を提供します。
デフォルトで SSH サービスは CMC で有効になっており、無効にすることができます。
WSMan WSMan サービスは、Web Services for Management(WSMan)プロトコルをベースにして
おり、1 対多のシステム管理タスクを実行します。CMC サービス機能を使用するには、
WinRM クライアント(Windows)や OpenWSMan クライアント(Linux)などの WSMan
クライアントを使用する必要があります。Power Shell および Python を使用して、WSMan
インタフェースに対してスクリプトを実行することもできます。
WSMan は、システム管理に使用される Simple Object Access Protocol(SOAP)ベースのプ
ロトコルです。CMC は、WS-Management を使用して、Distributed Management Task Force
(DMTF)の Common Information Model(CIM)ベースの管理情報を伝達します。CIM 情報
は、管理対象システムで変更可能なセマンティクスと情報タイプを定義します。
32 CMC のインストールと設定