Users Guide
● ロックアウトペナルティ時間の値を指定するには、以下を使用します。
racadm config –g cfgRacTuning –o cfgRacTuneIpBlkPenaltyTime
これらのオブジェクトの詳細については、dell.com/support/manuals にある『Chassis Management Controller for PowerEdge VRTX
RACADM コマンドラインリファレンスガイド』を参照してください。
冗長 CMC 環境について
アクティブ CMC の機能が停止した場合にそれを引き継ぐスタンバイ CMC をインストールできます。冗長 CMC は事前にインス
トールされている場合がありますが、あとからインストールすることもできます。完全な冗長性または最良のパフォーマンスを得る
には、CMC ネットワークが適切にケーブル配線されていることが重要です。
フェイルオーバーは、次のような場合に行われます。
● RACADM cmcchangeover コマンドを実行。dell.com/support/manuals にある『Chassis Management Controller for PowerEdge
VRTX RACADM コマンドラインリファレンスガイド』で cmcchangeover コマンドの項を参照してください。
● アクティブ CMC で RACADM racreset コマンドを実行。dell.com/support/manuals にある『Chassis Management Controller for
PowerEdge VRTX RACADM コマンドラインリファレンスガイド』で、racreset コマンドの項を参照してください。
● ウェブインタフェースからアクティブ CMC をリセット。「電力制御操作の実行」で説明されている 電力制御操作 の Reset
CMC オプションを参照してください。
● アクティブ CMC からネットワークケーブルを外した場合。
● シャーシからアクティブ CMC を取り外した場合。
● アクティブ CMC で CMC ファームウェアフラッシュアップデートを行った場合 。
● アクティブ CMC が機能していない場合
メモ: CMC フェールオーバーが発生すると、すべての iDRAC 接続およびすべてのアクティブな CMC セッションがログオフ
されます。セッションからログオフしたユーザーは、新しいアクティブ CMC に再接続する必要があります。
スタンバイ CMC について
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同一で、そのミラーとして維持されています。アクティブ CMC とスタンバイ CMC には共
に同じファームウェアリビジョンがインストールされている必要があります。ファームウェアリビジョンが異なる場合、「冗長性劣
化」として報告されます。
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同じ設定とプロパティを引き継ぎます。両方の CMC のファームウェアリビジョンは同じ
である必要がありますが、スタンバイ CMC に設定を全く同じにする必要はありません。
メモ: CMC の取り付けについては、『VRTX オーナーズマニュアル』を参照してください。スタンバイ CMC への CMC ファーム
ウェアのインストール手順については、「ファームウェアのアップデート」を参照してください。
CMC フェイルセーフモード
PowerEdge VRTX エンクロージャは、サーバーと I/O モジュールを機能停止から保護するためにフェイルセーフモードを有効化しま
す。フェイルセーフモードは、CMC がシャーシを制御していないときに有効になります。CMC フェイルオーバー期間、または単一
CMC 管理機能喪失中は、次の状態になります。
● 新しく取り付けたサーバーに電源投入できない。
● 既存のサーバーにリモートでアクセスできない。
● CMC の管理が復旧するまで、電力消費制限のためにサーバーのパフォーマンスが低下する。
CMC 管理の喪失につながる状況のいくつかを以下に示します。
● CMC の取り外し — シャーシの管理は、CMC の交換またはスタンバイ CMC へのフェイルオーバー後に再開されます。
● CMC ネットワークケーブルの取り外しまたはネットワーク接続の損失 — シャーシの管理はスタンバイ CMC へのフェイルオー
バー後に再開されます。ネットワークフェイルオーバーは冗長 CMC モードでのみ有効になります。
● CMC のリセット — CMC が再起動したあと、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ CMC に引き継がれたあとに、
シャーシ管理が再開します。
● CMC フェイルオーバーコマンドの発行 — シャーシの管理はスタンバイ CMC へのフェイルオーバー後に再開されます。
● CMC ファームウェアのアップデート — CMC が再起動したあと、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ CMC に引
き継がれたあとに、シャーシ管理が再開します。フェイルオーバーイベントが 1 つだけになるように、先にスタンバイ CMC を
アップデートすることをお勧めします。
CMC のインストールと設定 37