Users Guide
RACADM の使用
冗長性を有効にして冗長性ポリシーを設定するには、次の手順を実行します。
1. シリアル /Telnet/SSH テキストコンソールを開いて CMC に進み、ログインします。
2. 必要に応じてプロパティを設定します。
l 冗長性ポリシーを選択するには、次のように入力します。
racadm config -g cfgChassisPower -o cfgChassisRedundancyPolicy <
値
>
ここで、<
値
> は 0(冗長性なし)、 1(AC 冗長性)、 2(電源装置冗長性)です。デフォルトは 0 です。
例えば、次のコマンド
racadm config -g cfgChassisPower -o cfgChassisRedundancyPolicy 1
は、冗長性ポリシーを 1 に設定します。
l PSU の動的制御を有効または無効にするには、次のように入力します。
racadm config -g cfgChassisPower -o cfgChassisDynamicPSUEngagementEnable <
値
>
ここでの<
値
> は 0(無効)あるいは 1(有効)です。デフォルトは 0 です。
例えば、次のコマンド
racadm config -g cfgChassisPower -o cfgChassisDynamicPSUEngagementEnable 0
は、PSU の動的制御を無効にします。
シャーシ電源の RACADM コマンドの詳細については、『RACADM Command Line Reference Guide for iDRAC6 and CMC』 config、getconfig、getpbinfo、cfgChassisPower の
項を参照してください。
メモ:容量計画については、www.dell.com/calc の Datacenter Capacity Planner(DCCP)ツールを参照してください。
メモ:値の変更がワット数で指定された場合は、実際に適用される値と全く同じになります。しかし、BTU/時 またはパーセント単位で指定した変更は、実際に適用される値と異な
る場合があります。これは、これらの単位の数値をワット数に変換してから適用することにより、丸め誤差が発生するためです。
冗長性ポリシー
次のオプションから選択できます。
l 冗長性なし:電源装置からの電力は、シャーシ、サーバー、I/O モジュール、iKVM、CMC を含むシャーシ全体の電源投入に使用されます。電源装置は予備に保存で
きません。
メモ:冗長性なし モードは、一度に必要な最低限度の電源装置数を使用します。PSU の最低台数が取り付けられると、バックアップはできません。3 台のうち 1 台の電源装置
に障害が発生すると、サーバーの電源が落ち、データを損失する恐れがあります。複数の PSU 最低必要数が表示されると、追加の PSU がスタンバイモードとなり、DPSE が有
効になると電力効率が上昇します。
l 電源装 置冗長性:どの電源装置 が故障してもサーバーモジュールやシャーシの電源が切断されないように、シャーシ内で最大定格の電源装置がスペアとして保持され
ます(ホットスペア)。
電源装置の冗長性 モードは、取り付けられたすべての電源装置を利用するわけではありません。追加の電源装置が存在する場合は、スタンバイモードにすると、DPSE
が有効な場合に電力効率を上げることができます。電源装置冗長性 モードは、シャーシの電力消費量が定格電力を超える場合、サーバーモジュールが起動しないよう
にします。このモードで 2 台 の電源装置が故障すると、シャーシ内の一部またはすべてのサーバーモジュールの電源が切れてしまう可能性があります。サーバーモジ
ュールの性能はこのモードでは低下しません。
l AC 冗長性:このモードでは、6 台の PSU が 2 つの電力グリッドに分けられます(PSU 1-3 を電力グリッド 1 に、PSU 4-6 を電力グリッド 2 に接続)。PSU が故障し
たり、AC 電力を失ったりした場合は、冗長性ステータスは喪失状態になります。
電源冗長性よりサ
ーバーパフォーマ
ンスを優先する
このオプションを有効にすると、電源冗長性の維持よりも、サーバーのパフォーマンスとパワーアップが優先されます。この機能の詳細については、電源冗長性よりサーバーパフ
ォーマンスを優先するを参照してください。
電源装置の動的
制御の有効化
オプションで、動的電力制御を有効にします。動的制御 モードでは、消費電力に基づいて電源装置の電源を オン(オンライン)または オフ(スタンバイ)にし、シャーシ全体の電
力消費量を最適化します。
たとえば、電力バジェットが 5000 ワットで、冗長ポリシーが AC 冗長性モードに設定され、6 台の電源装置があると仮定します。CMC は、4 台の電源装置で AC 冗長性を確
保でき、残りの 2 台をスタンバイモードにできるものと判定します。新しくインストールしたサーバーにさらに 2000W の電力が必要な場合や、既存のシステム設定の電力効率を
向上させる必要がある場合は、2 台のスタンバイ状態の電源装置が追加されます。
シャーシ電源ボ
タンを無 効にす
る
オプションで、シャーシの電力ボタンを無効にします。チェックボックスがオンになっているときに、シャーシの電源ボタンを押してシャーシの電源状態を変更しようとすると、このアク
ションは無視されます。
110 VAC 動作
を許可する
電源装置ユニットが 110V AC 入力に接続されると、オプションで通常の動作が許可されます。詳細については、110V の PSU の動作を参照してください。
最大節電モード
オプションで、ただちに最大節電モードを入力します。詳細については、節電と最大節電モードを参照してください。
メモ:電力の管理を行うには、シャーシ制御システム管理者 の権限が必要です。