Users Guide
CMC は、仮想ディスクの作成中に、初期化という新しいオプションを提供します。このオプションを利用すると、高速初期化なしで仮想ディスクを作
成することができます。デフォルトでは、仮想ディスクは高速初期化で作成されます。
初期化オプションを利用すると、初期化せずに仮想ディスクを作成できます。このオプションは、仮想ディスクの作成時に高速初期化プロセスがデフ
ォルトで起動するのを無効にします。
仮想ディスクの暗号化オプションを利用すると、自己暗号化ドライブ(SED)で安全な仮想ディスクを作成できます。
メモ: 仮想ディスクの暗号化オプションは、暗号化キーがコントローラの設定ページにある特定のコントローラに設定されている場合のみ
が有効にされます。
暗号化キーの管理
コントローラ上に作成される暗号またはセキュリティキーは、SED で作成される仮想ディスクを保護するために、アクセスをロック、またはロック解除されま
す。暗号化対応コントローラに対して 1 つのキーの暗号化のみが作成できます。暗号化キーは、コントローラのセットアップページで、暗号化キー識別
子とパスフレーズを入力することにより作成できます。
CMC を利用すると、暗号化キーのパスフレーズを変更したり、暗号化キーを削除することもできま
す。
CMC ウェブインタフェースを使用した暗号化キーの作成
暗号化キーが未設定の場合に、コントローラーに対する暗号またはセキュリティキーを作成できます。
暗号化キーを作成するには、次の手順を実行します。
1 左側のペインで、ストレージ > コントローラ > セットアップを選択してください。
2 セキュリティキードロップダウンから、セキュリティキーの作成を選択します。
ポップアップウィンドウが表示されます。
3 セキュリティキーとパスワードを入力して、OK をクリックします。
4 コントローラのセットアップページで、適用をクリックします。
暗号化キーが作成されると、セキュリティキーのステータスが有効に変更されます。
RACADM を使用した暗号化キーの作成
RACADM コマンドを実行して暗号化キーを作成するには、次の構文を使用します。
racadm raid createsecuritykey:RAID.ChassisIntegrated.1-1 -key <Key id> -passwd <passphrase>
詳細については、『Chassis Management Controller for PowerEdge VRTX RACADM コマンドラインリファレンスガイド』を参照してください。
CMC ウェブインタフェースを使用した暗号化キー識別子の変更
コントローラの暗号化キー識別子とパスフレーズを変更できます。
暗号化キー識別子とパスフレーズを変更するには、次の操作を実行します。
1 左側のペインで、ストレージ > コントローラ > セットアップを選択してください。
2 セキュリティキードロップダウンから、セキュリティキーの修正を選択します。
ポップアップウィンドウが表示されます。
3 新しい暗号化キー識別子と既存と新規のパスフレーズを入力し、OK をクリックします。
4 コントローラのセットアップページで、適用をクリックします。
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シャーシストレージの管理