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デフォルトの冗長性設定
次の表に示されているように、シャーシのデフォルトの冗長性設定は、シャーシに取り付けられている PSU の台数によって異なります。
37. デフォルトの冗長性設定
PSU 構成 デフォルトの冗長性ポリシー デフォルトの動的 PSU 電源供給設定
2 台の PSU DC 冗長性 無効
4 台の PSU DC 冗長性 無効
グリッド冗長性
4 台の PSU による グリッド冗長性モードでは、4 台すべての PSU がアクティブです。2 台の PSU 1 つの AC 電源グリッドに接続し、残り 2 台の PSU
をもう 1 つの AC 電源グリッドに接続する必要があります。
注意
: システムエラーを回避し、グリッド冗長性を効果的に機能させるには、均衡のとれた台数の PSU 一式が個別の AC グリッドに適切にケ
ーブル配線されている必要があります。
一方の AC グリッドが故障した場合、機能している AC グリッド上にある PSU がサーバーやインフラストラクチャに中断を生じることなく電力供給を引き継
ぎます。
注意
: グリッド冗長性モードでは、均衡のとれた台数の PSU 一式が必要です各グリッドに少なくとも 1 台の PSU。この条件を満たさない場
合、グリッド冗長性は不可能です。
電源装置冗長性
電源装置の冗長性が有効化されると、シャーシ内の 1 台の PSU がスペアとして維持され、PSU のうちいずれかが故障してもサーバーまたはシャーシの
電源がオフにならないことを確実にします。電源装置の冗長性モードには、少なくとも 2 台の PSU が必要です。追加の PSU が存在する場合、これら
DPSE が有効になるときに電力効率性向上のために活用されます。冗長性喪失後の障害は、シャーシ内のサーバーの電源がオフになる原因となる
場合があります。
ハードウェアモジュールの電力バジェット
CMC は、シャーシの電力バジェット、冗長、動的電源機能を設定する電力バジェットサービスを提供します。
電源管理サービスは、電力消費量の最適化、および需要に応じた異なるモジュールへの電力の再割り当てを可能にします。
CMC は、取り付けられているすべてのサーバーとコンポーネントに必要なワット数を蓄える、エンクロージャ用の電力バジェットを維持します。
CMC はシャーシ内の CMC インフラストラクチャおよびサーバーに電力を割り当てます。CMC インフラストラクチャは、ファン、I/O モジュール、ストレージア
ダプタ、
PCIe カード、物理ディスク、メイン基板などのシャーシ内のコンポーネントで構成されます。シャーシには、iDRAC を介してシャーシと通信するサー
バーを最大 4 台装備できます。詳細については、dell.com/support/manuals にある『iDRAC7 ユーザーズガイド』を参照してください。
iDRAC は、サーバーへの電源投入前に CMC にパワーエンベロープ要件を提示します。パワーエンベロープには、サーバーの動作を維持するために必要
な最大および最低電力要件が含まれています。iDRAC の初期推定値は、サーバー内のコンポーネントについての当初の理解に基づいています。動作
が開始され、コンポーネントがさらに検出されると、
iDRAC は初期電力要件を増加または削減する場合があります。
エンクロージャ内でサーバーの電源がオンになると、iDRAC ソフトウェアは電力要件を推定し直して、パワーエンベロープの次回変更を要求します。
電力の管理と監視
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