Users Guide
概要
Dell Chassis Management Controller (CMC) for Dell EMC PowerEdge VRTX は、PowerEdge VRTX シャーシを管理するためのシステム管理ハ
ードウェアおよびソフトウェアソリューションです。CMC には独自のマイクロプロセッサとメモリがあり、差し込まれたモジュラーシャーシによって電源供給されま
す。
CMC により、IT 管理者は以下を行うことが可能になります。
• インベントリの表示
• タスクの設定および監視
• シャーシおよびサーバーのリモートでの電源オン / オフ
• サーバーモジュール内のサーバーおよびコンポーネントでのイベントアラートの有効化
• VRTX シャーシ内のストレージコントローラとハードディスクドライブの表示と管理
• VRTX シャーシ内の PCIe サブシステムの管理
• シャーシ内の iDRAC と I/O モジュールに 1 対多の管理インタフェースを提供
PowerEdge VRTX シャーシは、1 つの CMC で構成することも、冗長 CMC で構成することもできます。冗長 CMC 構成では、プライマリ CMC がシャー
シまたは管理ネットワークとの通信を失うと、スタンバイ CMC がシャーシ管理を引き継ぎます。
CMC は、サーバーのために複数のシステム管理機能を提供します。次に示すように、電源および温度の管理は CMC の基本的な機能です。
• エンクロージャレベルのリアルタイム自動電力 / 温度管理。
– CMC はシステムの電力要件を監視し、オプションの動的電源供給(DPSE)モードをサポートします。このモードは、サーバーがスタンバイモード
である間に電源装置を設定し、負荷および冗長性要件を動的に管理することによって、CMC が電力効率を改善することを可能にします。
– CMC はリアルタイムの消費電力を報告します(タイムスタンプ付きの高低ポイントも記録されます)。
– CMC は、オプションのエンクロージャ最大電力制限(システム入力電力上限)をサポートしています。この機能は警告を行い、エンクロージャが
定義された最大電力制限値未満を維持するように、サーバーの電力消費量を制限したり、新しいサーバーの電源投入を妨げるなどの処置を
実行します。
– CMC は冷却ファンと送風装置を監視し、それらの動作を実際の周囲温度と内部温度の測定値に基づいて自動的に制御します。
– CMC は総合的なエンクロージャのインベントリ、および状態またはエラーレポートを提供します。
• CMC は、次に対する一元的な設定のためのメカニズムを提供します。
– Dell PowerEdge VRTX エンクロージャのネットワークおよびセキュリティ設定。
– 電源冗長性と電力上限値設定。
– I/O スイッチおよび iDRAC ネットワーク設定。
– サーバーモジュールにおける最初の起動デバイス。
– I/O モジュールとサーバー間の I/O ファブリック整合性チェック。CMC は、システムハードウェアを保護するために、必要に応じてコンポーネントの無
効化も行います。
– ユーザーアクセスセキュリティ。
– ストレージコントローラ用のフォールトトレラントモードを含むストレージコンポーネント
– PCIe スロット。
温度、ハードウェアの誤った構成、停電、ファン速度、送風装置などの警告やエラーについて E-メールアラートや SNMP トラップアラートを送信するように
CMC を設定することができます。
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