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表 9-16設定可能な 電力バジェット / 冗長性のプロパティ
RACADM の使用
冗長性を有効にして冗長性ポリシーを設定するには:
1. CMC へのシリアル /Telnet/SSH テキスト コンソールを開いて、ログインします。
2. 必要に応じてプロパティを設定します。
l 冗長性ポリシーを選択するには、次のように入力します。
racadm config -g cfgChassisPower -o cfgChassisRedundancyPolicy <値>
ここで、<値> は 0(冗長性なし)、 1(AC 冗長性)、 2(電源装置冗長性)です。デフォルトは 0 です。
項目
説明
システム入
力電力の上
限値
システム入力電力の上限値は、システムがサーバーおよびシャーシインフラストラクチャに割り当てることができる最大 AC 電力です。ユーザーは、電源がオンになったサーバーお
よびシャーシインフラストラクチャの最小必要電力を超える値に設定することができます。この値より低い上限値に設定することはできません。
サーバーおよびシャーシ インフラストラクチャに割り当てた電力は、電力バジェット セクションにある シャーシの概要® 電源 ® 電力バジェット ステータス ページのユーザー イ
ンタフェース、またはCLI RACADM ユーティリティ コマンド(racadm getphbinfo)を介して確認することができます。
現在の電源割り当てを低減するために 1 台以上のサーバーの電源をオフにし、システム入力電力容量 を低い値に再設定する、またはサーバーに電源を投入する前に容量限界を
設定することができます。
この設定を変更する際は、どの単位の値も入力することができます。インタフェースは、最後に設定した単位フィールドの値が利用されます。
メモ: 容量計画については、www.dell.com/calc の Datacenter Capacity Planner(DCCP)ツールを参照してください。
メモ: 値の変更がワット単位で指定された場合は、実際に適用される値と同じになります。しかし、BTU/時 またはパーセント単位で指定した変更は、実際に適用される値と異なる場
合があります。これは、これらの値をワット数に変換してたから適用し、丸め誤差が発生するためです。
冗長性ポリ
シー
以下のオプションから選択できます。
l 冗長性なし:電源装置からの電力は、シャーシ、サーバー、I/O モジュール、iKVM、CMC を含むシャーシ全体の電源投入に使用されます。電源装置は予備に保存できま
せん。
メモ: 冗長性なしモードは、一度に必要な最低限度の電源装置数を使用します。PSU の最低台数が取り付けられると、バックアップはできません。3 台のうち 1 台の電源装置に障
害が発生すると、サーバーの電源が落ち、データを損失する恐れがあります。複数の PSU 最低必要数が表示されると、追加の PSU がスタンバイモードとなり、DPSE が有効になる
と電力効率が上昇します。
l 電源装置冗長性: どの電源装置 が故障してもサーバーモジュールやシャーシの電源が切れないように、シャーシ内で最大定格の電源装置がスペアとして保持されます(ホ
ットスペア)。
電源装置の冗長性モードは、取り付けられたすべての電源装置を利用するわけではありません。追加の電源装置が存在する場合は、スタンバイモードにすると、DPSE が
有効な場合に電力効率を上げることができます。電源装置冗長性 モードは、シャーシの電力消費量が定格電力を超える場合、サーバーモジュールが起動しないようにしま
す。このモードで 2 台の電源装置が故障すると、シャーシ内の一部またはすべてのサーバーモジュールの電源が切れてしまう可能性があります。サーバーモジュールの性
能はこのモードでは低下しません。
l AC 冗長性: このモードでは、6 台の PSU が 2 つの電力グリッドに分けられます(PSU 1-3 を電力グリッド 1 に、PSU 4-6 を電力グリッド 2 に接続)。PSU が故障した
り、AC 電力を失ったりした場合は、冗長性ステータスは喪失状態になります。
電源装置の
動的制御の
有効化
オプションで、動的電力制御を有効にします。動的制御 モードでは、消費電力に基づいて電源装置の電源をオン(オンライン)またはオフ(スタンバイ)にし、シャーシ全体の電力消費
量を最適化します。
たとえば、電力バジェットが 5000 ワットで、冗長ポリシーが AC 冗長性モードに設定され、6 台の電源装置があると仮定します。CMC は、4 台の電源装置が AC 冗長性を保ち、残
りの 2 台をスタンバイモードにすることを判断します。新しくインストールしたサーバーにさらに 2000W の電力が必要な場合や、既存のシステム設定の電力効率を向上させる必要
がある場合は、2 台のスタンバイ状態の電源装置が追加されます。
シャーシ電
源ボタンを無
効にする
オプションで、シャーシの電力ボタンを無効にします。チェックボックスがオンになっているときに、シャーシの電源ボタンを押してシャーシの電源状態を変更しようとすると、このアクショ
ンは無視されます。
110 VAC
動作を許可
する
電源装置ユニットが 110V AC 入力に接続されると、オプションで通常の動作が許可されます。詳細については、110V の PSU の動作を参照してください。
最大節電モ
ード
オプションで、ただちに最大節電モードを入力します。詳細については、「節電と最大節電モード」を参照してください。
メモ: 電力の管理を行うには、シャーシ制御システム管理者の権限が必要です。