Users Guide
電源装置冗長性を有効にすると、シャーシの PSU を 1 台予備として保持して、どの 1 台の PSU に障害が発生してもサーバーやシャーシへの電力が低下しないようにしています。電源装置冗長性モ
ードでは、最大 4 台の PSU が必要です。追加の PSU が存在する場合、DPSE が有効な場合にはそれらを使って電力効率を上げます。冗長性を喪失した後に障害が発生すると、シャーシ内のサー
バーの電源が低下する可能性があります。
冗長性なし
3 台までの PSU の電源を使用して、シャーシ全体に電力を供給します。したがって、6 台の PSU シャーシでは、どの 3 台の PSU に障害が発生した場合でも、シャーシは引き続きフル稼働します。
節電と電力バジェットの変更
ユーザー設定の電力上限値に達したときに、CMC は節電を実行することができます。電力需要がユーザー設定の システム入力電力上限 を超えると、CMC は優先度の低い順にサーバーへの電
力供給を低減することで、シャーシ内の優先度の高い方のサーバー用に電力が解放されることになり、
シャーシ内のすべてまたは複数のスロットが同じ優先順位を持つ設定になっている場合、CMC はサーバーのスロット番号の小さい順にサーバーへの電力を低減させます。たとえば、スロット 1 と 2 に
あるサーバーが同じ優先順位を持つ場合、スロット 1 のサーバーの電力の方がスロット 2のサーバーの電力より先に低減されます。
サーバーの優先順位を割り当てる手順は、「RACADM の使用」 を参照してください。
GUI を使用してサーバーの優先順位を割り当てることができます。
1. システムツリーで サーバー をクリックします。
2. 電源®優先順位 をクリックします。
節電と最大節電モード
CMCは、以下の場合に最大節電モードを実行します。
l ユーザーが、ウェブインタフェースまたは RACADM を使用して最大節電モードを選択する場合。
l UPS デバイスにより発行された自動コマンドラインスクリプトが、最大節電モードを選択する場合。
最大節電モードで、全サーバーが最低電力レベルで機能を起動し、その後のサーバー電力割り当て要求がすべて拒否される場合。このモードでは、電源がオンのサーバーのパフォーマンスの質が低
下します。追加サーバーは、サーバーの優先順位にかかわらず、電源がオンにできません。
ユーザーまたは自動コマンドラインスクリプトが最大節電モードをクリアすると、システムはフルパフォーマンスに復元されます。
ウェブインタフェースの使用
最大節電モードは、GUI を使用して選択、または選択解除できます。
1. システムツリーで シャーシの概要 をクリックします。
2. 電源®設定をクリックします。
3. 最大節減モード ボックスを選択して最大節減モードを有効にしてから、適用 をクリックします。
4. 最大節減モード をクリアし、通常の動作を復元してから、適用 をクリックします。
RACADM の使用
CMC へのシリアル /Telnet/SSH コンソールを開いて、ログインします。
l 最大節電モードを有効にするには、以下を入力します。
racadm config -g cfgChassisPower -o cfgChassisMaxPowerConservationMode 1
l 通常の動作を復元するには、以下を入力します。
racadm config -g cfgChassisPower -o cfgChassisMaxPowerConservationMode 0
注意: 冗長性なしモードは、バックアップがない最低数の PSU のみを使用します。使用されている 3 台の PSU のうち 1 台に障害が 発生 すると、サーバーの電源とデータが
失われる可能性があります。
メモ: シャーシ内のサーバーにそれぞれ 1 ~ 9 の番号を与えることで優先順位を割り当てることができます。すべてのサーバーのデフォルト優先順位は 1 です。低い番号の方が優先順位が
高くなります。