Users Guide
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電源管理
DellChassisManagementControllerファームウェアバージョン 3.0 ユーザーガイド
概要
冗長性ポリシー
電源の設定と管理
概要
Dell PowerEdge M1000e サーバーエンクロージャは、市場で最も電力効率が高いモジュラサーバです。これは、高効率の電源装置とファンを装備するように設計され、システム内の通気を最適化
するレイアウトがとられています。また、エンクロージャ内全体を通して電力を最適化するコンポーネントが使用されています。最適化されたハードウェア設計、およびシャーシ管理コントローラ(CMC)、
電源装置、iDRAC に内蔵されている高性能の電源管理機能によって、ユーザーは電力効率を向上させ、その電源環境を完全管理することを可能にします。
Dell PowerEdge M1000e モジュラエンクロージャは AC 電力を収容し、すべてのアクティブな内部電源装置ユニット(PSU)に電力を配分します。このシステムは、最大 11637 ワット の AC 電力
をサーバーモジュールとそれに接続されるエンクロージャのインフラストラクチャに割り当てます。
M1000e の電力管理機能は、管理者が電力消費量を削減できるようにエンクロージャを設定し、独自の要件や環境に対応できるように電源管理をカスタマイズする作業をお手伝いします。
PowerEdge M1000e エンクロージャは、PSU の動作に影響を与え、管理者にシャーシの冗長性状態を報告する方法を決める 3 つの冗長性ポリシーのいずれかに設定可能です。
AC 冗長性モード
AC 冗長性ポリシーの目的は、モジュラエンクロージャシステムが AC 電源障害に耐えるモードで動作できるようにすることです。電源障害の原因としては、AC 電力グリッド、ケーブル配線、または
PSU 自体の障害が考えられます。
AC冗長性をシステムに設定すると、PSCはグリッドに分割されます。スロット1、2、3 の PSU は最初のグリッドにあり、スロット 4、5、6 の PSU は 2 番目のグリッドにあります。CMC は、グリッドのど
ちらかが故障した場合に、システムが機能を低下せずに動作を継続できるように電力を制御します。AC 冗長性は、個々の PSU の障害にも対処します。
AC 冗長性レベル
各グリッドの PSU は、AC 冗長性として使用するには、最低限の構成が満たされている必要があります。追加の構成は、各グリッドに最低 1 台の PSU を持つそれぞれの組み合わせがあれば可能で
す。ただし、最大電力を使用できるようにするには、各レッグの総電力が実用と同程度である必要があります。AC 冗長性を維持する場合の電力の上限は、最も弱い 2 つのグリッドで利用できる電力で
す。
何らかの理由で、CMC が AC 冗長性を維持できない場合、冗長性喪失イベントがアラート用に設定されると、電子メールおよび / または SNMP アラートがシステム管理者に送信されます。
図 9-1図 8-2 グリッドにつき PSU が 2 台とグリッド 1 に電源エラー
電源装置冗長モード
電源装置冗長モードは、冗長電源グリッドが存在しないが、1 台の PSU の障害でモジュラエンクロージャ内のサーバーが停止しないようにする対策に役立ちます。このため、最高容量の PSU は、予
備のためにオンラインのままとなっています。これにより、電源装置の冗長性プールが作成されます。
メモ: 実際の電源供給は、設定と負荷に基づいています。
メモ: AC 冗長性の役割のひとつに、電源グリッド全体に障害が発生してもサーバー動作がシームレスに行えるようにすることがあります。従って、大半の電力は、2 つのグリッドの機能がほぼ
同等の場合は、AC 冗長性を維持できます。
メモ: AC 冗長性は、負荷要件が最も弱い電源グリッドの容量を超えない場合のみ満たされます。
メモ: この構成で 1 台の PSU に障害が発生すると、障害側の残りの 2 台の PSU に オンライン のマークが付きます。この状態で、残りの PSU のいずれかに障害が発生しても、システムの
動作が中断されることはありません。PSU に障害が発生すると、シャーシの正常性に 非重要 のマークが付きます。小さいグリッドでシャーシ電源をすべて割り当てることができない場合は、AC
冗長性は 冗長性なし と報告され、シャーシの正常性は 重要 と表示されます。