Users Guide
CMC は、サーバーのシリアル コンソールまたは I/O モジュールにリダイレクトする接続が確立できます。サーバーの場合は、以下の方法でシリアル コンソール リダイレクトを実現できます。
l CMC コマンドライン、connect または racadm connect コマンドの使用。connect の詳細については、『Dell Chassis Management Controller 管理者リファレンスガイド』の
racadm connect コマンドを参照してください。
l iDRAC ウェブインタフェースのシリアルコンソールリダイレクト機能の使用。
l iDRAC シリアルオーバー LAN(SOL)機能の使用。
シリアル /Telnet/SSH コンソールでは、CMC は、connect コマンドをサポートして、サーバーまたは IOM モジュールとのシリアル接続を確立します。サーバーのシリアルコンソールには、オペレー
ティングシステムのシリアルコンソールの他にも、BIOS 起動およびセットアップ画面が含まれています。I/O モジュールの場合は、スイッチ シリアル コンソールが使えます。
管理下システムには最大 6 つの IOM があります。IOM に接続するには、次のように入力します。
connect switch-n
ここで n は IOM ラベルの a1、a2、b1、b2、c1 および c2 です。
IOM には A1、A2、B1、B2、C1、C2 のラベルが付いています。(シャーシにおける IOM の配置の図解については、「図11-1」を参照してください。)connect コマンドで IOM を参照する際は、
「表3-4」で示されるように、IOM はスイッチにマッピングされています。
表 3-4I/Oモジュールからスイッチへのマッピング
管理サーバーのシリアル コンソールに接続するには、connect server-n コマンドを使います。このとき、-n はサーバーのスロット番号を指定します。racadm connect server-n コマンドも使
えます。-b オプションを指定したサーバー接続は、バイナリ通信が想定され、エスケープ文字が無効になります。iDRAC が使用不可の場合は、No route to host (ホストへの経路がありません )
というエラーメッセージが表示されます 。
connect server-n コマンドは、ユーザーによるサーバーのシリアル ポートのアクセスを有効にします。この接続が確立された後、ユーザーは、BIOS シリアルコンソールとオペレーティング システ
ムのシリアルコンソールを含む CMC のシリアル ポート経由でサーバーのコンソールをリダイレクトできます。
シリアルコンソールリダイレクト用に管理されたサーバー BIOS の設定
KVMを使用して管理下サーバーに接続するか(「iKVM によるサーバーの管理」を参照)、iDRAC ウェブ GUI からリモートコンソールセッションを確立します( support.dell.com/manuals にある
『iDRAC ユーザーズガイド』を参照)。
BIOS 内のシリアル通信はデフォルトでオフになっています。ホストテキストコンソールデータをシリアルオーバー LAN にリダイレクトするためには、COM1 を介したコンソールのリダイレクトを有効に
する必要があります。BIOS 設定を変更するには:
1. 管理下サーバーを起動します。
2. POST 中に <F2> キーを押して BIOS セットアップユーティリティを起動します。
3. シリアル通信 にスクロールダウンして <Enter> キーを押します。ポップアップダイアログボックスのシリアル通信リストには、次のオプションが表示されます。
l オフ
l コンソールリダイレクトなしでオン
l COM1 経由のコンソールリダイレクトでオン
注意: CMC シリアルコンソールから実行した場合、connect -b オプションは CMC がリセットするまで接続したままになります。この接続は、セキュリティ上の潜在的なリスクと
なりえます。
メモ: connect コマンドは -b(バイナリ)オプションを提供します。-b オプションは未処理のバイナリデータを渡し、cfgSerialConsoleQuitKey は使用されません。また、CMC シリアルコ
ンソールを使用してサーバーに接続すると、DTR 信号の変化(たとえば、デバッガに接続するためにシリアルケーブルが抜かれる)がログアウトを引き起こすことはありません。
メモ: IOM がコンソールリダイレクトをサポートしていない場合は、connect コマンドは空のコンソールを表示します。その場合、CMC コンソールに戻るには、エスケープシーケンスを入力して
ください。コンソールのデフォルトのエスケープシーケンスは <Ctrl>\ です。
I/O モジュールのラベル
スイッチ
A1
switch-a1
A2
switch-a2
B1
switch-b1
B2
switch-b2
C1
switch-c1
C2
switch-c2
メモ: 各シャーシで一度に 1 つの IOM 接続のみが可能です。
メモ: シリアル コンソールからパススルーに接続することはできません。
メモ: BIOS 起動画面を表示するには、サーバーの BIOS セットアップで、シリアルリダイレクトを有効にしてください。また、ターミナルエミュレータウィンドウは 80x25 に設定してください。そう
しない場合、文字化けが画面に表示されます。
メモ: BIOS セットアップ画面ではすべてのキーが使えるわけではないため、ユーザーは CTRL+ALT+DEL に適切なシーケンスを提供するか、別のエスケープシーケンスを提供しなければ
なりません。最初のリダイレクト画面には、必要なエスケープ シーケンスが表示されます。