Users Guide
シャーシ上の電源監視と電源制御コマンドの実行
ウェブインタフェースまたは RACADM を使用して、以下を行うことができます。
l システムの現在の電源状態の表示。
l 再起動するとき、オペレーティングシステムから正常なシャットダウンを実行して、システムをオンまたはオフにします。
CMC 上での電源管理、および電力バジェット、冗長性、電源制御の設定の詳細は、「電源管理」 を参照してください。
電力バジェット状態の表示
ウェブインタフェースまたは RACADM を使ってシャーシ、サーバー、PSU の電力バジェット状態を表示する方法は、「消費電力ステータスの表示」を参照してください。
電源制御操作の実行
CMC ウェブインタフェースまたは RACADM を使ってシステムの電源オン、電源オフ、リセットまたは電源サイクルを行う手順は、「シャーシに対する電力制御操作の実行」、「IOM 上で電源制御操作
の実行」および「サーバーに対する電力制御操作の実行」を参照してください。
電源のトラブルシューティング
電源ユニットおよび電源関係の問題のトラブルシューティングには下の項目をお使いください。
l 問題:電源の冗長性ポリシーに AC 冗長性に設定し、電源装置の冗長性喪失イベントが生じました。
¡ 解決策 A:この設定では、モジュラエンクロージャ内のサイド 1(左の 3 つのスロット)とサイド 2(右の 3 つのスロット)で電源装置が最低1つずつ必要です。さらに、各サイトは、AC
冗長性を維持するために、シャーシの総電源割り当てをサポートするのに十分な容量が必要です。(完全な AC 冗長性を実現するには、6 つの電源装置から成る、完全な PSU 構成に
なっていることを確認します。
¡ 解決策 B:すべての電源装置が 2 つの AC グリッドに正しく接続されていることを確認します。サイド 1 の電源装置は一方の AC グリッドに、サイド 2 の電源装置は他方の AC グリッ
ドに接続し、両方の AC グリッドが機能していることが必要です。AC グリッドのどちらかが機能しない場合、AC 冗長性は失われます。
l 問題: ACコードが接続されており、電力配分装置もAC に電力を送っているのにも関わらず、PSU にエラー(AC なし)が表示されます。
¡ 解決策 A: AC コードを確認して交換してください。電力配分装置が供給する電力が十分であるかを点検および確認してください。それでも不具合が解消されない場合は、デルのカスタ
マサービスに電源装置装置の交換を依頼してください。
¡ 解決策 B:PSU が他の PSU と同じ電圧で接続されていることを確認します。CMC が異なる電圧で PSU が作動していることを検出すると、PSU の電源はオフとなり、障害として表示
されます。
l 問題: 電源装置の動的制御を有効にしても、どの電源装置もスタンドバイ状況として表示されない。
¡ 解決策 A:余剰電力が十分ではありません。エンクロージャで利用できる余剰電力が最低 1 つの電源装置の容量を超える場合のみ、1 つまたは複数の電源装置がスタンバイ状況に
移行します。
¡ 解決策 B:エンクロージャにある電源装置では、電源装置の動的制御が完全にサポートされていません。このケースが該当するか確認するには、ウェブインタフェースを使用して電源
装置の動的制御をオフにしてから、再びオンにします。電源装置の動的制御が完全にサポートされない場合は、メッセージが表示されます。
l 問題: 新しいサーバーを十分な電源装置があるエンクロージャに挿入しましたが、電源がオンになりません。
¡ 解決策 A: システムの電源入力設定を確認します。追加サーバーに電源を供給するには低すぎる電源構成になっているかもしれません。
¡ 解決策 B:110V での動作をチェックします。電源装置を 110V の分岐回路に接続する場合、サーバーの電源をオンにするための有効な構成であることを確認する必要があります。
詳細については、電源設定を参照してください。
¡ 解決策 C:最大節電設定を参照してください。これが設定されている場合、サーバーの電源はオンになりません。詳細については、電源設定を参照してください。
¡ 解決策 D: 新しく挿入したサーバーと関連付けられるスロットの電源優先度を確認し、他のサーバースロットの電源優先度と比べて低く設定されていないかを確認してください。
l 問題: モジュラエンクロージャ構成を変更していないのに、利用可能な電力の表示が頻繁に変わります。
¡ 解決策: CMC 1.2 以降のバージョンには、エンクロージャがユーザーが設定した電力容量のピークに近づくとサーバーへの電力割当を一時的に減少させるダイナミックファン電源管
理機能が搭載されています。これは、ファンに電力を割り当てる際に、電力入力がシステム入力電力上限を超えないようにするため、サーバーのパフォーマンスを下げる原因になって
います。これは、正常な状態です。
l 問題: ピーク時の余剰電力に 2000 W と表示されます。
¡ 解決策: 現行の構成ではエンクロージャに 2000 W の余剰電力があり、システム入力電力上限はサーバーの性能に影響を与えることなくこの報告された量まで安全に下げること
ができます。
l 問題: シャーシが 6 台の電源装置による AC 冗長性構成で動作しているにも関わらず、AC グリッドにエラーが発生した後、サーバーのサブセットに電力が供給されなくなりました。
¡ 解決策: この現象は、AC グリッドのエラーが発生したときに電源装置が適切に AC グリッドに接続されていない場合に発生します。AC 冗長性ポリシーでは、左側の3 台の電源装置
を1つのAC グリッドに接続し、右側の 3 台の電源装置を別の AC グリッドに接続することが必要です。PSU3 と PSU4 が間違った AC グリッドに接続されている場合など、2 台の
PSU が適切に接続されていないと、AC グリッドのエラーにより、優先順位が最も低いサーバーへの電源装置を失う原因になります。
l 問題: PSU にエラーが発生した後、優先順位の低いサーバーに電力が供給されなくなった。
¡ 解決策: これは、エンクロージャの電力ポリシーが 冗長性なし に設定されている場合には正常な動作です。今後サーバーの電源がオフになる電源装置エラーを回避するには、シャ
ーシを 4 台以上の電源装置構成にし、電源装 置冗長性ポリシーを PSU 障害がサーバーの運用に影響しない設定にしてください。
l 問題: データセンターの周囲温度が上がるとサーバー全体の性能が低下します。
¡ 解決策: これは、システム入力電力上限がサーバーへの割り当て電力を減らすことでファンに電力を供給しなければならない電源構成に設定されている場合に発生する可能性があ