Users Guide
これらのプロセスはすべて完了に数秒かかるため、PCIe カードの初期化に遅延を生じます。CMC VRTX の PCIe ライドスルー機能は、このプロセ
スのサイクル時間を短縮します。PCIe ライドスルー機能は、次を可能にします。
• サーバーノードへの電源投入が迅速化されるため、PCIe カードへの電源投入も迅速化されます。
• 次のシナリオにおいて、PCIe カードの電源オン状態が事前設定された時間分延長されます。
– 関連するサーバーの電源がオフになった後
– アダプタ検出プロセスの終了後
• カードの電源オン準備完了状態は、検出プロセス後、事前設定された時間分延長されます。この延長により、一般タイプのパワーサイクルシ
ナリオの遅延を排除することができます。カードは、ノード割り当てと電源投入を待つ準備完了状態のままとなります。カードは設定時間を超
えると電源オフになります
。
メモ: 期間終了時、PCIe カードの電源がオフになります。ライドスルーモードのアダプタはすべて、シャーシのドアが開いたときにも常に
電源が切れます。
メモ:
• CMC の電力が不足すると、CMC はライドスルーモードの全アダプタをオフにすることで、これらのアダプタに割り当てられているすべての
電力を開放します。電源が復旧されると、PCIe スロットに電力が再度割り当てられます。この電力復元により、カードは遅延なくサー
バー割り当ての準備完了状態になります。
• 共有モードとして電源が入っているすべての外部 PCIE アダプタはライドスループロセスから除外されます。共有デバイスとして共有アダ
プタの電源がオンになると、シャーシの電源がオフになるまで、電源オン状態のままです。
CMC ウェブインタフェースを使用した PCIe ライドスループロパティの表示
PCIe ライドスループロパティを表示するには、左側のペインで シャーシ概要 → PCIe 概要 をクリックします。PCIe 状態 ページが表示されます。
一般設定 セクションに次の PCIe ライドスループロパティ状態が表示されます。
• ライドスルー状態 - 有効または無効
• ライドスルータイムアウト - ライドスルー機能が有効化されている時間を示します。
RACADM を使用した PCIe ライドスループロパティ状態の表示
PCIe 電源ライドスループロパティに関する情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
racadm getpciecfg –r
詳細については、『Chassis Management Controller for PowerEdge VRTX RACADM コマンドラインリファレンスガイド』を参照してください。
CMC ウェブインタフェースを使用した PCIe ライドスループロパティの設定
CMC VRTX の PCIe ライドスループロパティを設定するには、次の手順を実行します。
1. 左ペインで シャーシ概要 → セットアップ → ライドスルー とクリックします。
PCIe ライドスルー設定 ページが表示されます。
2. PCIe ライドスルー機能を有効化または無効化するには、PCIe ライドスルーの有効化 オプションを選択またはクリアします。
メモ: デフォルトではライドスルー機能が有効化されており、期間は 300 秒に設定されています。
3. タイムアウト フィールドに、ライドスルー機能を有効にする時間を入力します。
ゼロ(0)または 60~1800 秒の値を入力します。ゼロは無限のタイムアウトを示します。
4. 適用 をクリックします。
RACADM を使用した PCIe ライドスループロパティ状態の設定
PCIe 電源ライドスループロパティは、次のコマンドを実行することによって設定できます。
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