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表 40. 電源冗長性ポリシー変更に対する SEL イベント
電源ポリシーイベント システムイベントログ(SEL)エントリ
冗長性喪失 Power supply redundancy is lost.(電源装置の冗長性が失われました。)
冗長性回復 電源装置は冗長です。
電力バジェットと冗長性の設定
電力バジェット、冗長性、および 4 台の電源装置ユニット(PSU)を使用するシャーシ全体(シャーシ、サーバー、I/O モジュール、KVM、CMC、
電源装置)の動的電力を設定できます。電源管理サービスは電力消費を最適化し、要件に基づいて異なるモジュールに電力を割り当て直しま
す。
次を設定することができます。
• システム入力電力の上限
• 冗長性ポリシー
• 電源装置の動的制御を有効にする
• シャーシ電源ボタンの無効化
• 最大電力節減モード
• リモート電力ログ
• リモート電力ログの間隔
• サーバーベースの電源管理
• AC 電源リカバリを無効にする
節電と電力バジェット
CMC は、ユーザー設定の電力最大制限に到達すると、節電を実行します。電力に対する需要がユーザー設定のシステム入力電力上限を越
えると、CMC は優先順位の高いサーバーおよびシャーシ内のその他モジュールのために電力を解放するために、優先順位の低いサーバー順にサ
ーバーへの電力を削減します。
シャーシ内のすべて、または複数のスロットが同じ優先度レベルに設定されている場合、CMC はスロット番号の低い順にサーバーの電力を削減
します。たとえば、スロット 1 と 2 のサーバーの優先順位が同じである場合、スロット 1 のサーバーの電力が先に削減され、次にスロット 2 のサーバ
ーの電力が削減されます。
メモ: シャーシ内の各サーバーに 1 から 9 の番号を割り当てることによって、それぞれの優先度レベルを割り当てることができます。すべ
てのサーバーのデフォルト優先度レベルは
1 です。番号が低くなるほど、優先度レベルは高くなります。
電力バジェットは、2 台の PSU セットのうち最も弱い PSU の最大値に制限されます。システム入力電力上限値を越える AC 電力バジェット値
を設定しようとすると、CMC がエラーメッセージを表示します。電力バジェットは 4800W に制限されています。
最大節電モード
これは、グリッド冗長性または PSU 冗長性のために有効化されます。CMC は以下の場合に最大節電を実現します。
• 最大節電モードが有効化されている。
• UPS デバイスにより発行された自動コマンドラインスクリプトが、最大節電モードを有効化する。
最大節電モードでは、すべてのサーバーが最低限の電力レベルで動作し始め、その後のサーバー電力割り当て要求はすべて拒否されます。この
モードでは、電源投入されたサーバーのパフォーマンスが劣化する可能性があります。追加サーバーには、その優先順位にかかわらず、電源を投
入することはできません。
最大節電モードがクリアされると、システムがフルパフォーマンス状態に戻ります。
メモ: シャーシ上で最大節電モード(MPCM)が有効になっていると、ブレードサーバーからのすべての電源要求は拒否されます。
iDRAC でアクションが発生しているか、ブレードサーバーでホストに電源サイクルの開始を要求している場合、ブレードサーバーに電
源は入りません。
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