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れます。ただし、グリッド冗長性を使用するための条件を満たすことができない場合、冗長性のステータスは[いいえ]で、全体
的な電力正常性は[重要]です。これは、構成された冗長性ポリシーに従ってシステムが動作できないためです。
アクティブ CMC は、スタンバイ CMC から正常性状態をポーリングして、シャーシが冗長であるかどうかを判断します。ネット
ワーク ケーブルを外すと、30 秒後にシャーシのフェールオーバーがトリガーされます。また、スタンバイ CMC がアクティブになっ
ています。ネットワークが停止すると、最初のアクティブ CMC は約 3 分後に起動し、スタンバイ CMC になります。スタンバイ
CMC の正常性監視タスクが 5 分後に再開されます。スタンバイが安定した場合にのみ、スタンバイ上の稼働状態の変更が処理さ
れます。アクティブ CMC は、冗長性があるかどうかを判断するために、8 分半待つ必要があります。正常性の変更に対してフェー
ルオーバーを開始する前に、冗長性状態が正常であることを確認してください。
メモ: 冗長性ポリシーをグリッド冗長性に変更するか、グリッド冗長性から変更したとき、CMC はこれらの条件の事前チェッ
クを実行しません。そのため、冗長性ポリシーを構成すると、冗長性が失われるか、または回復した状態になる場合がありま
す。
PSU 障害発生後の電力管理
PSU に障害が発生した、または PSU が取り外された場合、サーバーに提供される電力が減少する可能性があります。極端な例で
は、操作を維持しようとするためにサーバーの電源がオフになることもあります。グリッド冗長性を設定して維持することで、単
一の PSU 障害によるサーバーへの影響を回避することができます。
システムイベントログにおける電源装置および冗長性ポリシーの変更
電源装置の状況および電源冗長性ポリシーの変更はイベントとして記録されます。システム イベント ログ(SEL)にエントリーを
記録する電源装置関連のイベントは、電源装置の挿入と取り外し、電源装置入力ケーブルの挿入と取り外し、および電源装置の出
力アサートとアサート停止です。
次の表には、電源装置の変更に関連する SEL エントリがリストされています。
表 27. 電源装置の変更に対する SEL イベント
電源装置イベント システムイベントログ(SEL)エントリ
挿入 電源装置が存在します。
取り外し 電源装置は存在しません。
AC 入力受信 電源装置への電源入力が復元されました。
AC 入力喪失 電源装置への電源入力が失われました。
DC 出力生成 電源装置は正常に動作しています。
DC 出力喪失 電源装置に障害が発生しました。
SEL にエントリーを記録する電源冗長性状態の変更に関連するイベントは、グリッド冗長性電源ポリシーまたは冗長性警告のみ電
源ポリシーに設定されたエンクロージャにおける冗長性の喪失と回復です。次の表は、電源冗長性ポリシーの変更に関連した SEL
エントリーの一覧です。
表 28. 電源冗長性ポリシー変更に対する SEL イベント
電源ポリシーイベント システムイベントログ(SEL)エントリ
冗長性喪失 電源装置の冗長性が失われました。
冗長性回復 電源装置は冗長です。
電力バジェットと冗長性の設定
シャーシ全体(シャーシ、サーバー、I/O モジュール、CMC、PCIe、シャーシインフラストラクチャ)の電力バジェット、冗長性、
および動的電力を設定することができます。電源管理サービスは電力消費を最適化し、要件に基づいて、異なるモジュールに電力
の再割り当てを行います。
次を設定することができます。
● システム入力電力の上限
電力の管理と監視 143