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FlexAdress および FlexAddress Plus カードの使
用
本項は、FlexAddress についての情報、および FlexAddress Plus カードを使用した FlexAddress の設定方法について説明します。
メモ: FlexAddress はライセンス対象機能です。この機能ライセンスは、Enterprise ライセンスに含まれています。
トピック:
• FlexAddress について
• FlexAddress の設定
• コマンドメッセージ
• FlexAddress DELL ソフトウェア製品ライセンス契約
• WWN または MAC アドレスの情報の表示
• Web インターフェイスを使用した基本 WWN または MAC アドレス情報の表示
• Web インターフェイスを使用した詳細 WWN または MAC アドレス情報の表示
• RACADM を使用した WWN/MAC アドレス情報の表示
FlexAddress について
FlexAddress では、CMC が WWN/MAC ID を特定のスロットに割り当て、工場出荷時の ID を上書きすることが可能になります。
従って、サーバーモジュールが交換されてもスロットベースの WWN/MAC ID は変わりません。この機能によって、新規サーバーモ
ジュールのために各種ファブリックのイーサネットネットワーク管理ツール、SAN リソース、DHCP サーバー、およびルーターを再設
定する必要がなくなります。
すべてのサーバーモジュールには製造プロセスの一環として固有の WWN および / または MAC ID が割り当てられます。
FlexAddress なしでは、サーバーモジュールを他のモジュールと交換する必要がある場合に WWN/MAC ID が変更され、新規サーバー
モジュールを識別するためにはイーサネット管理ツールおよび SAN リソースを再設定する必要がありました。
サーバーが新しいスロットまたはシャーシに挿入された場合、そのサーバーで新しいスロットに対する FlexAddress 機能が有効にな
っていない限り、サーバー割り当ての WWN/MAC が使用されます。サーバーを取り外すと、サーバー割り当てのアドレスに戻りま
す。
さらに、
上書き
処置は、FlexAddress が有効になったシャーシにサーバーモジュールを挿入した場合にのみ行われるため、サーバーモ
ジュールに恒久的な変更は行われません。サーバーモジュールを FlexAddress 非対応のシャーシに移動した場合は、工場出荷時に割
り当てられた WWN/MAC ID が使用されます。
CMC FX2/FX2S シャーシは、FlexAddress、FlexAddress Plus、および拡張ストレージ機能をサポートする FlexAddress Plus SD カード
と共に出荷されています。
メモ: FlexAddress Plus SD カードに格納されているデータは暗号化されており、どのような方法でも複製または改ざんすること
はできません。これらによって、システム機能が妨げられ、システムの誤作動を招く可能性があるためです。
メモ: FlexAddress Plus の使用は、1 台のシャーシに限定されています。別のシャーシ上で同じ FlexAddress Plus SD カードを使用
することはできません。
FlexAddress Plus について
各 FlexAddress Plus 機能カードには、シャーシがワールドワイド名 / メディアアクセスコントロール(WWN/MAC)アドレスをファ
イバチャネルおよび Ethernet デバイスに割り当てることを可能にする、固有の WWN/MAC のプールが含まれています。シャーシ
が割り当てた WWN/MAC アドレスは、グローバルに固有のアドレスで、サーバースロットに特有のものです。
FlexAddress をインストールする前に、USB メモリカードリーダーに SD カードを挿入し、pwwn_mac.xml ファイルを表示すること
により、FlexAddress 機能カードに含まれる MAC アドレスの範囲を判断することができます。これにより、この一意の MAC アド
レス範囲のために使用される 16 進数の MAC 開始アドレスである XML タグ mac_start が含まれる SD カード上の XML テキスト
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