Users Guide
ファイルからアップデート 方式では、ローカルシステムに格納された DUP ファイルを使用してサーバーコンポーネントファームウ
ェアをアップデートすることが可能です。必要な DUP ファイルを使用して、ファームウェアをアップデートする個々のサーバーコ
ンポーネントを選択することができます。SD カードを使用して 48 MB のメモリサイズを超える DUP ファイルを保存し、多数のコ
ンポーネントを一度にアップデートすることもできます。
メモ: 次に注意してください。
• アップデートのために個々のサーバーコンポーネントを選択しているときは、選択したコンポーネント間に依存関係がない
ようにしてください。他のコンポーネントとの依存関係のあるコンポーネントには、アップデート用に選択するとサーバー
の機能が不意に停止する原因となるものがあります。
• サーバーコンポーネントのアップデートは、推奨された順序に従って実行するようにしてください。順序どおりに実行しな
ければ、コンポーネントのファームウェアアップデートプロセスに失敗する場合があります。
サーバーコンポーネントファームウェアは常に以下の順序でアップデートしてください。
• BIOS
• Lifecycle Controller
• iDRAC
シングルクリックですべてのブレードをアップデート、または ネットワーク共有からアップデート 方式では、ネットワーク共有上
に格納された DUP ファイルを使用してサーバーコンポーネントファームウェアのアップデートを行うことが可能です。Dell
Repository Manager(DRM)ベースのアップデート機能を使用してネットワーク共有上に格納された DUP ファイルにアクセスし、
サーバーコンポーネントを単一の操作でアップデートすることができます。Dell Repository Manager を使用してファームウェア DUP
およびバイナリイメージのカスタムリモートリポジトリをセットアップし、それをネットワーク共有で共有することができます。ま
たは、Dell Repository Manager(DRM)を使用して、最新のファームウェアアップデートをチェックします。Dell Repository Manager
(DRM)は、最新の BIOS、ドライバ、ファームウェアおよびソフトウェアでデルシステムが最新状態であることを確実にします。
サポートされているプラットフォームの最新アップデートについては、サポートサイト(support.dell.com)から、ブランド、モデ
ル、またはサービスタグに基づいて使用可能な最新アップデートを検索できます。検索結果からは、アップデートをダウンロード、
またはリポジトリを構築することもできます。 DRM を使用したファームウェアの最新バージョン検索方法に関する詳細について
は、Dell Tech Center で「Dell Repository Manager を使用したデルサポートサイトでの最新アップデートの検索」を参照してください。
DRM が使用するインベントリファイルをリポジトリ作成用の入力として保存することについての情報は、「CMC ウェブインタフ
ェースを使用したシャーシインベントリレポートの保存」を参照してください。
メモ: シングルクリックですべてのブレードをアップデートする方法には、次の利点があります。
• 最小のクリック数で、すべてのブレードサーバーのすべてのコンポーネントをアップデートすることが可能。
• すべてのアップデートがひとつのディレクトリにパッケージ化されているため、各コンポーネントのファームウェアの個別
アップロードが不要。
• サーバーコンポーネントをアップデートするためのより短時間かつ一貫的な方法。
• サーバーコンポーネントの必要なアップデートバージョンで標準イメージを維持することができ、一回の操作で複数のサー
バーをアップデートするために使用することが可能。
• Dell Server Update Utility(SUU)ダウンロード DVD からアップデートのディレクトリをコピー、または Dell Repository
Manager(DRM)に必要なアップデートバージョンを作成してカスタマイズすることができます。このディレクトリの作
成には最新版の Dell Repository Manager は不要ですが、Dell Repository Manager バージョン 1.8 は、シャーシ内のサー
バーからエクスポートされたインベントリに基づいてリポジトリ(アップデートのディレクトリ)を作成するオプションを
提供します。Dell Repository Manger を使用したリポジトリの作成の詳細については、dell.com/support/manuals で利用
できる『
Dell Repository Manager Data Center バ
ー
ジョン 1.8 ユ
ー
ザ
ー
ズガイド 』および『Dell Repository Manager
Business Client バ
ー
ジョン 1.8 ユ
ー
ザ
ー
ズガイド』を
参
照してください
。
Lifecycle Controller は、iDRAC を通してモジュールアップデートをサポートします。サーバーコンポーネントファームウェアモジュー
ルのアップデート前に CMC ファームウェアをアップデートすることをお勧めします。CMC ファームウェアをアップデートした後、
CMC ウェブインタフェースのシャーシ概要 > サーバー概要 > アップデート > サーバーコンポーネントアップデートページでサーバ
ーコンポーネントファームウェアをアップデートすることができます。また、アップデートするサーバーのコンポーネントモジュール
をすべて一緒に選択することもお勧めします。これによって、Lifecycle Controller は最適化されたアルゴリズムを使用してファーム
ウェアをアップデートすることが可能になり、再起動回数が削減されます。
CMC ウェブインタフェースを使用してサーバーコンポーネントファームウェアをアップデートするには、シャーシ概要 > サーバー概
要 > アップデート > サーバーコンポーネントアップデートをクリックします。
サーバーが Lifecycle Controller サービスをサポートしない場合、コンポーネント / デバイスのファームウェアインベントリ セクショ
ンでは 未対応 と表示されます。最新世代のサーバーには、Lifecycle Controller ファームウェアをインストールして iDRAC ファームウ
ェアをアップデートし、サーバーで Lifecycle Controller サービスが有効になるようにします。古い世代のサーバーの場合は、このア
ップグレードができません。
54 ファームウェアのアップデート