Users Guide
スタンバイ CMC について
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同一で、そのミラーとして維持されています。アクティブ CMC とスタンバイ CMC には共
に同じファームウェアリビジョンがインストールされている必要があります。ファームウェアリビジョンが異なる場合、「冗長性劣
化」として報告されます。
スタンバイ CMC はアクティブ CMC と同じ設定とプロパティを引き継ぎます。両方の CMC のファームウェアリビジョンは同じ
である必要がありますが、スタンバイ CMC に設定を全く同じにする必要はありません。
メモ: CMC の取り付けについては、『VRTX
オーナーズマニュアル』を参照してください。スタンバイ CMC への CMC ファーム
ウェアのインストール手順については、「ファームウェアのアップデート」を参照してください。
CMC フェイルセーフモード
PowerEdge VRTX エンクロージャは、サーバーと I/O モジュールを機能停止から保護するためにフェイルセーフモードを有効化しま
す。フェイルセーフモードは、CMC がシャーシを制御していないときに有効になります。CMC フェイルオーバー期間、または単一
CMC 管理機能喪失中は、次の状態になります。
• 新しく取り付けたサーバーに電源投入できない。
• 既存のサーバーにリモートでアクセスできない。
• CMC の管理が復旧するまで、電力消費制限のためにサーバーのパフォーマンスが低下する。
CMC 管理の喪失につながる状況のいくつかを以下に示します。
• CMC の取り外し — シャーシの管理は、CMC の交換またはスタンバイ CMC へのフェイルオーバー後に再開されます。
• CMC ネットワークケーブルの取り外しまたはネットワーク接続の損失 — シャーシの管理はスタンバイ CMC へのフェイルオー
バー後に再開されます。ネットワークフェイルオーバーは冗長 CMC モードでのみ有効になります。
• CMC のリセット — CMC が再起動したあと、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ CMC に引き継がれたあとに、
シャーシ管理が再開します。
• CMC フェイルオーバーコマンドの発行 — シャーシの管理はスタンバイ CMC へのフェイルオーバー後に再開されます。
• CMC ファームウェアのアップデート — CMC が再起動したあと、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ CMC に引
き継がれたあとに、シャーシ管理が再開します。フェイルオーバーイベントが 1 つだけになるように、先にスタンバイ CMC を
アップデートすることをお勧めします。
• CMC エラー検出と修正 — CMC のリセット後、またはシャーシがフェイルオーバーしてスタンバイ CMC に引き継がれたあと
に、シャーシ管理が再開します。
メモ: エンクロージャは、単一、または冗長 CMC で構成することができます。冗長 CMC 構成では、プライマリ CMC がエン
クロージャまたは管理ネットワークとの通信を失うと、スタンバイ CMC がシャーシ管理をそれを引き継ぎます。
アクティブ CMC の選択プロセス
2 つの CMC スロットには違いはありません。つまり、スロットは優先順位を示しているわけではなく、最初に取り付けた、また
は起動した CMC がアクティブ CMC の役割を担います。CMC が 2 つ取り付けられている状態で AC 電源を入れると、CMC シャー
シスロット 1 に取り付けられている CMC が通常アクティブ CMC の役割を担います。アクティブ CMC は青色 LED で示されます。
既に電源が入っているシャーシに 2 台の CMC を挿入する場合、自動アクティブまたはスタンバイネゴシエーションに最大 2 分間
かかることがあります。通常のシャーシの動作は、ネゴシエーション完了時に再開されます。
冗長 CMC の正常性状態の取得
ウェブインタフェースでスタンバイ CMC の正常性状態を表示できます。ウェブインタフェースでの CMC の正常性状態へのアク
セスについての詳細は、「シャーシ情報の表示とシャーシとコンポーネントの正常性状態の監視」を参照してください。
前面パネルの設定
次を設定することができます。
• 電源ボタン
• LCD
• DVD ドライブ
38 CMC のインストールと設定