Users Guide
CMC ファームウェアのアップデート中における、シャーシ内の冷却ファンの一部または全部の 100% 速度で
の回転は、通常の動作です。
シャーシに冗長 CMC を取り付けた場合、両方の CMC を一度の操作で同時に同じファームウェアバージョ
ンにアップデートすることをお勧めします。ファームウェアのバージョンが異なるときにフェールオーバー
が発生した場合、不測の結果が生じることがあります。
メモ:
• 1600W 電源装置搭載のシャーシでは、CMC ファームウェアを 2.0 を除く以前のバージョンにアッ
プデートすることはできません。
• CMC ファームウェアのアップデートまたはロールバックは、ファームウェアバージョン 1.2、1.25、
1.3、1.31、1.35、1.36、2.0、2.01、2.04 またはそれ以降のみでサポートされています。これら以外
のバージョンでは、まず最初にこれらのバージョンのいずれかにアップデートしてから、必要なバ
ージョンにアップデートします。
ファームウェアが正常にアップロードされた後、アクティブ CMC がリセットされ、一時的に使用不可にな
ります。スタンバイ
CMC が存在する場合、スタンバイとアクティブの役割が入れ替わり、スタンバイ CMC
がアクティブ CMC になります。アクティブ CMC のみにアップデートが適用される場合、リセット完了後、
アクティブ CMC はアップデートされたイメージを実行せず、スタンバイ CMC だけがそのイメージを持つ
ことになります。概して、アクティブおよびスタンバイ
CMC には同一ファームウェアバージョンを維持す
ることを強くお勧めします。
スタンバイ CMC がアップデートされたら、新しくアップデートした CMC がアクティブ CMC になり、以前
のバージョンのファームウェアを持つ CMC がスタンバイ CMC になるように、CMC の役割を交代させま
す。役割の交代については、『
Chassis Management Controller for PowerEdge VRTX RACADM コマンドライ
ンリファレンスガイド』の cmcchangeover コマンドの項を参照してください。このコマンドの実行は、2
番目の CMC のファームウェアをアップデートする前に、アップデートが正常に完了し、新しいファームウ
ェアが正しく機能していることを確認するために役立ちます。両方の CMC をアップデートしたら、
cmcchangeover コマンドを使用して CMC をそれぞれ元の役割に戻すことができます。CMC ファームウ
ェアバージョン 2.x は、cmcchangeover コマンドを実行することなく、プライマリ CMC と冗長 CMC の両
方をアップデートします。
リセット中に他のユーザーが切断されないように、CMC にログインできる認定ユーザーに通知し、セッショ
ン ページでアクティブなセッションをチェックしてください。セッション ページを開くには、左ペインから
シャーシ概要 を選択し、ネットワーク をクリックしてから、セッション をクリックします。
CMC 間でファイル転送を行う場合、転送中にファイル転送アイコンが回転します。アイコンが動かない場合
は、アニメーションを許可するようにブラウザが設定されていることを確認します。ブラウザでのアニメー
ションの許可については、「Internet Explorer でのアニメーションの再生」を参照してください。
署名済み CMC ファームウェアイメージ
VRTX CMC 2.0 以降では、ファームウェアに署名が含まれています。CMC ファームウェアは、アップロード
されたファームウェアの信ぴょう性を確実にするため、その署名を検証します。ファームウェアアップデー
トプロセスは、ファームウェアイメージがサービスプロバイダからの有効なイメージで、かつ改ざんされて
いないことを CMC が証明した場合にのみ、正常に行われます。ファームウェアのアップデートプロセスは、
アップロードされたファームウェアイメージの署名を CMC が検証できない場合は停止されます。その後、
警告イベントがログに記録され、該当するエラーメッセージが表示されます。
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