Users Guide
RACADM を使用した電力バジェット状態の表示
シリアル /Telnet/SSH テキストコンソールを開いて CMC に進み、ログインした後、次を入力します。
racadm getpbinfo
getpbinfo の詳細(出力の詳細を含む)については、『Chassis Management Controller for PowerEdge VRTX
RACADM コマンドラインリファレンスガイド』の getpbinfo コマンドの項を参照してください。
冗長性状態と全体的な電源正常性
冗長性状態は全体的な電源正常性を特定するための要因です。たとえば、電源冗長性ポリシーがグリッド冗
長性に設定され、システムが冗長で稼動していることを冗長性状態が示している場合、全体的な電源状態は
通常 OK になります。ただし、グリッド冗長性で稼働するための条件を満たすことができない場合は冗長性
状態が いいえ になり、全体的な電源正常性は 重大 になります。これは、システムが設定された冗長性ポリ
シーに従って稼働できないためです。
メモ: CMC では、冗長性ポリシーをグリッド冗長性に変更、またはグリッド冗長性から他のポリシーに
変更するときに、これらの条件の事前チェックを行いません。そのため、冗長性ポリシーの設定は、冗
長性の喪失、または冗長性の回復という結果を即時的に生じる場合があります。
PSU 障害発生後の電力管理
電力不足イベント(PSU 障害など)が発生すると、CMC はサーバーへの電力供給を削減します。電力の削
減後、CMC はシャーシの電力需要を再評価します。電力要件が引き続き満たされない場合、CMC は優先順
位の低いサーバーの電源をオフにします。ただし、この処理はお使いの
CMC で設定した電源冗長性ポリシ
ーに基づいて実行されます。冗長サーバーは、サーバーのパフォーマンスに影響を与えることなく、電力の
喪失に対応することができます。
電力必要量が電力バジェット内にとどまると同時に、優先順位の高いサーバーへの電力供給が徐々に回復さ
れていきます。冗長性ポリシーを設定するには、「電力バジェットと冗長性の設定」を参照してください。
PSU を取り外した後の電力の管理
CMC は、PSU または PSU AC ケーブルを取り外すと、電力の節約を開始する場合があります。CMC は、電
力割り当てがシャーシ内の残りの
PSU によってサポートされるまで、優先順位の低いサーバーへの電力を削
減します。複数の PSU を取り外す場合、CMC は 2 番目の PSU が取り外された時に電力要件を再評価して、
ファームウェアの対応を見極めます。電力要件が引き続き満たされない場合は、CMC は優先順位の低いサー
バーの電源をオフにする場合があります。
制限
• CMC は、優先順位の高いサーバーの電源をオンにするための優先順位の低いサーバーの
自動
電源オフを
サポートしませんが、ユーザーが電源をオフにすることはできます。
• PSU 冗長性ポリシーの変更は、シャーシ内の PSU の数によって制限されます。PSU 冗長性設定は、「デ
フォルトの冗長性設定」にリストされている 2 つの設定のどちらでも選択することができます。
新規サーバーの電源供給ポリシー
電源をオンにした新規サーバーがシャーシに利用できる電力を超えると、CMC は優先順位の低いサーバーに
対する電力を減らす可能性があります。これは、システム管理者が、サーバーにフル電力を割り当てるため
に必要な電力を下回る電力制限をシャーシに設定している場合や、シャーシ内のすべてのサーバーが高い電
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