Users Guide
RACADM を使用した電力バジェット状態の表示
シリアル /Telnet/SSH テキストコンソールを開いて CMC に進み、ログインした後、次を入力します。
racadm getpbinfo
出力の詳細を含む getpbinfo の詳細 ni ついては、『Dell Chassis Management Controller for PowerEdge FX2/FX2s RACADM Command Line
Reference Guide』(Dell Chassis Management Controller for PowerEdge FX2/FX2s RACADM コマンドラインリファレンスガイド)の getpbinfo コマ
ンドの項を参照してください。
冗長性状態と全体的な電源正常性
冗長性の状態は全体的な電源正常性を決定する要素となっています。たとえば、グリッド冗長性に電源冗長性ポリシーが設定され、冗長性の状態が
システムが冗長性を確保して稼動していることを示すと、全体的な電源正常性は通常 OK となります。シャーシに設置されている PSU が何らかの理由
で障害を起こしている場合は、シャーシの全体的な電源正常性ステータスが
ノンクリティカルと表示されます。ただし、グリッド冗長性を確保して稼動す
るための条件を満たせない場合には、冗長性の状態は いいえとなり、全体的な電源正常性は クリティカルと表示されます。これは、システムが設定さ
れた冗長性ポリシーに従ってシステムを動作できないためです。
メモ
: CMC では、冗長性ポリシーをグリッド冗長性に変更、またはグリッド冗長性から他の設定に変更するときに、これらの条件の事前チェッ
クを行いません。そのため、冗長性ポリシーの設定が、即時に冗長性喪失または冗長性回復をもたらす可能性があります。
PSU 障害発生後の電力管理
PSU に障害が発生した、または PSU が取り外された場合、サーバーに提供される電力が減少する可能性があります。極端な例では、操作を維持しよ
うとするためにサーバーの電源がオフになることもあります。グリッド冗長性を設定して維持することで、単一の PSU 障害によるサーバーへの影響を回避
することができます。
システムイベントログにおける電源装置および冗長性ポリシーの変更
電源装置状況および電源冗長性ポリシーの変更はイベントとして記録されます。システムイベントログ(SEL)にエントリを記録する電源装置関連のイ
ベントは、電源装置の挿入と取り外し、電源装置入力ケーブルの挿入と取り外し、および電源装置の出力アサートとアサート停止です。
次の表には、電源装置の変更に関連する SEL エントリがリストされています。
表 27. 電源装置の変更に対する SEL イベント
電源装置イベント システムイベントログ(SEL)エントリ
挿入 電源装置が存在します。
取り外し 電源装置は存在しません。
AC 入力受信 電源装置への電源入力が復元されました。
AC 入力喪失 電源装置への電源入力が失われました。
DC 出力生成 電源装置は正常に動作しています。
DC 出力喪失 電源装置に障害が発生しました。
SEL にエントリを記録する電源冗長性状態の変更に関連するイベントは、グリッド冗長性 電源ポリシーまたは 冗長性警告のみ 電源ポリシーに設定さ
れたモジュラーエンクロージャにおける冗長性の喪失と回復です。次の表には、電源冗長性ポリシーの変更に関連する
SEL エントリがリストされていま
す。
電力の管理と監視
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