Users Guide
概要
Dell EMC PowerEdge FX2/FX2s 向け Dell Chassis Management Controller(CMC)は、PowerEdge FX2/FX2s シャーシを管理するためのシス
テム管理ハードウェアおよびソフトウェアソリューションです。CMC には独自のマイクロプロセッサとメモリがあり、差し込まれたモジュラーシャーシによって電源
供給されます。
CMC により、IT 管理者は以下が可能です。
• インベントリの表示。
• 設定および監視タスクの実行。
• シャーシおよびサーバーのリモートでの電源オン / オフ。
• サーバーモジュール内のサーバーおよびコンポーネントでのイベントに対するアラートの有効化。
• PCIe のマッピング情報を表示し、PCIe スロットを再割り当てします。
• シャーシ内の iDRAC と I/O モジュールへの 1 対多の管理インタフェースの提供。
CMC は、サーバに対し、複数のシステム管理機能を提供します。電源および温度の管理は CMC の基本的な機能です。その機能は次のとおりです。
• エンクロージャレベルのリアルタイム自動電力 / 温度管理。
– CMC はリアルタイムの消費電力を報告します(タイムスタンプ付きの高低ポイントも記録されます)。
– CMC は、オプションのエンクロージャ最大電力制限(システム入力電力上限)をサポートしています。この機能は警告を行い、エンクロージャが
定義された最大電力制限値未満を維持するように、サーバーの電力消費量を制限したり、新しいサーバーの電源投入を妨げるなどの処置を
実行します。
– CMC は冷却ファンを監視し、それらの動作を実際の周囲温度と内部温度の測定値に基づいて冷却ファンの機能性を自動的に制御します。
– CMC は総合的なエンクロージャのインベントリを提供し、ステータスまたはエラーを報告します。
• CMC は、次に対する一元的な設定のためのメカニズムを提供します。
– Dell PowerEdge FX2/FX2s エンクロージャのネットワークおよびセキュリティ設定。
– 電源冗長性と電力上限値設定。
– I/O スイッチおよび iDRAC ネットワーク設定。
– サーバーモジュールにおける最初の起動デバイス。
– I/O モジュールとサーバとの間の I/O ファブリック整合性チェック。CMC はシステムハードウェアを保護するために、必要に応じてコンポーネントの無
効化も行います。
– ユーザーアクセスセキュリティ。
– PCIe スロット。
温度、ハードウェアの誤った構成、停電、およびファン速度などの警告やエラーについて、電子メールアラートまたは SNMP トラップアラートを送信するよう
に
CMC を設定することができます。
メモ
: 本書では「ストレージスレッド」および「ストレージモジュール」が同じ意味で使用されています。
トピック:
• 主な機能
• シャーシの概要
• 対応リモートアクセス接続
• 対応プラットフォーム
1
12
概要