Users Guide
サーバーの優先順位を割り当てる手順は、「RACADM の使用」 を参照してください。
GUI を使用してサーバーの優先順位を割り当てることができます。
1. システムツリーで サーバー をクリックします。
2. 電源管理 タブ→ 優先順位 サブタブを選択します。
冗長性ポリシーが低下またはない状態の PSU 障害
節電モードでは、PSU 障害などの電力不足イベントが発生した場合に、CMC はサーバーへの電力を低減します。サーバーへの電力を低減した後、CMC はシャーシの電力必要量を再算出します。電
源条件が満たされていない場合、CMC は低優先順位ブレードサーバーの電源もオフにする場合があります。
電力必要量が電力バジェット内の間、高優先順位サーバーへの電力供給が増分的に復元されます。
新規サーバーの制御ポリシー
新しいサーバーに電源が投入され、新しいサーバーの追加によってシャーシの電力必要量が使用可能な電力を超える場合、CMC は新しいサーバーに十分な電力を供給するために、優先順位が低い
サーバーへの電力を低減させる必要があるかもしれません。これは、システム管理者がサーバーをフルパワーで稼動させるのに必要な電力量より低い電力上限値をシャーシに設定した場合、またはシ
ャーシ内のすべてのサーバーに必要なワーストケース電力に満たない電力しか利用できない場合に発生する可能性があります。優先度の低いサーバーへの電力を低減させることで十分な電力が解放
されない場合は、新しいサーバーを起動できないことがあります。
シャーシと新しいサーバーを含むすべてのサーバーをフルパワーで稼動させるのに必要な最大持続電力がワーストケース電力必要量です。この電力量が利用可能な場合、ワーストケース電力必要量
より低い電力がサーバーに割り当てられることはなく、新しいサーバーを起動することが可能です。
ワーストケース電力必要量を満たすことができない場合、新しいサーバーを起動するために必要な電力が解放されるまで、優先度の低いサーバーへの電力は低減されます。
表8-2 は、上記シナリオにて、新しいサーバーに電源投入されたときに行われた操作を説明しています。
表 8-2 サーバーの電源投入が試行されたときの CMC の対応
PSU が失敗すると、非重要な正常性状態になり、PSU 障害イベントが生成されます。PSU を取り外すと、PSU の取り外しイベントが発生します。
いずれかのイベントが発生した結果、冗長性が喪失した場合は、電力割り当てに基づいて、冗長性の喪失 イベントが生成されます。
後続の電力容量またはユーザーの電力容量がサーバーの割り当てよりも大きい場合は、サーバーのパフォーマンスが低下するか、ひどい場合には、サーバーの電源が切断される恐れがあります。こ
れらの電源切断は優先順の逆順に行われます。つまり、優先順位の低いサーバーから電源が切断されます。
表8-3では、さまざまな PSU 冗長構成における PSU の電源切断または PSU の取り外しに対するファームウェアの対応を示します。
メモ: 冗長ポリシーを設定する場合は、「電力バジェットと冗長性の設定」を参照してください。
ワーストケース電力が使用可能
CMC の対応
サーバー電源オン
○
節電は不要
許可
×
節電を実施
l 新しいサーバーに必要な電力が使用可能
l 新しいサーバーに必要な電力が使用不可
許可
不許可