Users Guide
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FlexAddress の使用
Dell™ChassisManagementControllerファームウェアバージョン 2.0 ユーザーズガイド
FlexAddress の有効化
FlexAddress の無効化
CLI を使用した FlexAddress ステータスの表示
CLI を使用した FlexAddress の設定
FlexAddress を利用した Wake-On-LAN の使用
FlexAddress のトラブルシューティング
FlexAddress DELL ソフトウェア製品ライセンス契約
FlexAddress 機能は、CMC 1.1 で導入されたオプションのアップグレードです。この機能は、工場でサーバーモジュールに割り当てられたワールドワイドネームおよびメディアアクセスコントロール
(WWN/MAC)ネットワーク ID をシャーシで提供される WWN/MAC ID に置き換えることを可能にします。
それぞれのサーバーモジュールには、製造プロセスにおいて、一意の WWN および MAC ID が割り当てられます。FlexAddress 機能が登場する以前は、サーバーモジュールを取り替える際に
WWN/MAC ID が変更してしまうため、新しいサーバーモジュールを認識するように Ethernet ネットワーク管理ツールや SAN リソースを再設定する必要がありました。
FlexAddress により、CMC は特定スロットに WWN/MAC ID を割り当て、工場設定の ID を無効にすることができます。サーバーモジュールを取り替えた場合でも、スロットベースの WWN/MAC
ID は同じままとなります。この機能により、新しいサーバーモジュールに対応するためにイーサネットネットワーク管理ツールと SAN リソースを再設定する必要がなくなります。
また、工場設定の ID を無効にする処理は、FlexAddress が有効になったシャーシにサーバーモジュールを挿入した場合にのみ行われます。サーバーモジュールに対して永久的な変更は行われま
せん。サーバーモジュールを FlexAddress がサポートされていないシャーシに移動した場合は、工場設定の WWN/MAC ID が使用されます。
FlexAddress をインストールする前に、SD カードを USB メモリカードリーダーに挿入し、ファイル pwwn_mac.xml を確認することで、FlexAddress 機能カードに含まれている MAC アドレスの
範囲を特定できます。SD カード上のこのクリアテキストの XML ファイルには、一意の MAC アドレス範囲で使用される 16 進数の開始 MAC アドレスとなる XML タグ(mac_start)が含まれます。
mac_count タグは、SD カードによって割り当てられる MAC アドレスの総数です。割り当てられる MAC 範囲の合計は、次の式で求めることができます。
<mac_start> + 0xCF (208 - 1) = mac_end
例:(starting_mac)00188BFFDCFA + 0xCF =(ending_mac)00188BFFDDC9
FlexAddress の有効化
FlexAddress は SD カード内に提供されています。シャーシ指定の WWN/MAC ID を使用するには、このカードを CMC に挿入する必要があります。FlexAddress 機能を有効にするには、 複数
のアップデートが必要になります。FlexAddress を有効にしない場合、これらのアップデートは不要です。下記の表で記載されるアップデートには、サーバーモジュール BIOS、I/O メザニン
BIOS またはファームウェア、および CMC ファームウェアが含まれます。FlexAddress を有効にする前に、これらのアップデートを適用する必要があります。アップデートを適用しないと
FlexAddress が正しく機能しません。
FlexAddress 機能を正しく導入するには、BIOS とファームウェアを以下の順序でアップデートしてください。
1. メザニンカードのファームウェアと BIOS をすべてアップデートします。
2. サーバーモジュールの BIOS をアップデートします。
メモ: USB メモリカードリーダーに SD カードを挿入する際、SD カード内のコンテンツを誤って変更しないよう、事前にロックしてください。CMC に挿入する前に SD カードのロックを解除する
必要があります。
コンポーネント
最低必要なバージョン
Ethernet メザニン カード - Broadcom M5708t, 5709,
5710
ブートコードファームウェア 4.4.1 以降
iSCSI ブートファームウェア 2.7.11 以降
PXE ファームウェア 4.4.3 以降
FC メザニン カード - QLogic QME2472, FC8
BIOS 2.04 以降
FC メザニン カード - Emulex LPe1105-M4, FC8
BIOS 3.03a3 とファームウェア 2.72A2 以降
サーバーモジュール BIOS
(PowerEdge® M600)BIOS 2.02 以降
(PowerEdge® M605) BIOS 2.03 以降
(PowerEdge M610)
(PowerEdge M710)
PowerEdgeM600/M605 LAN on motherboard (LOM)
ブートコードファームウェア 4.4.1 以降
iSCSI ブートファームウェア 2.7.11 以降
iDRAC
バージョン 1.11 以降
CMC
バージョン 1.11 以降
メモ: 2008年6月以降に発注したシステムには、正しいバージョンのファームウェアが装備されます。