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デフォルトの冗長性設定
次の表に示されているように、シャーシのデフォルトの冗長性設定は、シャーシに取り付けられている PSU
の台数によって異なります。
表 28. デフォルトの冗長性設定
PSU 構成 デフォルトの冗長性ポリシー デフォルトの動的 PSU 電源供給設定
2 台の PSU DC 冗長性 無効
4 台の PSU DC 冗長性 無効
グリッド冗長性
4 台の PSU による グリッド冗長性モードでは、4 台すべての PSU がアクティブです。2 台の PSU を 1 つの
AC 電源グリッドに接続し、残り 2 台の PSU をもう 1 つの AC 電源グリッドに接続する必要があります。
注意: システムエラーを回避し、グリッド冗長性を効果的に機能させるには、均衡のとれた台数の PSU
一式が個別の AC グリッドに適切にケーブル配線されている必要があります。
一方の AC グリッドが故障した場合、機能している AC グリッド上にある PSU がサーバーやインフラストラ
クチャに中断を生じることなく電力供給を引き継ぎます。
注意: グリッド冗長性モードでは、均衡のとれた台数の PSU 一式が必要です(各グリッドに少なくとも
1 台の PSU)。この条件を満たさない場合、グリッド冗長性は不可能です。
電源装置冗長性
電源装置の冗長性が有効化されると、シャーシ内の 1 台の PSU がスペアとして維持され、PSU のうちいずれ
かが故障してもサーバーまたはシャーシの電源がオフにならないことを確実にします。電源装置の冗長性モ
ードには、少なくとも 2 台の PSU が必要です。追加の PSU が存在する場合、これらは DPSE が有効になる
ときに電力効率性向上のために活用されます。冗長性喪失後の障害は、シャーシ内のサーバーの電源がオフ
になる原因となる場合があります。
ハードウェアモジュールの電力バジェット
CMC は、シャーシの電力バジェット、冗長、動的電源機能を設定する電力バジェットサービスを提供しま
す。
電源管理サービスは、電力消費量の最適化、および需要に応じた異なるモジュールへの電力の再割り当てを
可能にします。
CMC は、取り付けられているすべてのサーバーとコンポーネントに必要なワット数を蓄える、エンクロージ
ャ用の電力バジェットを維持します。
CMC はシャーシ内の CMC インフラストラクチャおよびサーバーに電力を割り当てます。CMC インフラス
トラクチャは、ファン、
I/O モジュール、ストレージアダプタ、PCIe カード、物理ディスク、メイン基板な
どのシャーシ内のコンポーネントで構成されます。シャーシには、iDRAC を介してシャーシと通信するサー
バーを最大
4 台装備できます。詳細については、dell.com/support/manuals にある『iDRAC7 ユーザーズ
ガイド』を参照してください。
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