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ファブリックの管理
シャーシはファブリック A というファブリックタイプをサポートしています。ファブリック A は単一の I/O
モジュールによって使用され、常にサーバーのオンボードイーサネットアダプタに接続されます。
シャーシに存在する I/O モジュール(IOM)は 1 個だけで、パススルーまたはスイッチモジュールになりま
す。この I/O モジュールはグループ A に分類されます。
シャーシ IOM は ファブリック と呼ばれる離散データパスが使用されます。このファブリックには A とい
う名前が付けられており、イーサネットのみをサポートします。各サーバー
IO アダプタ(メザニンカードま
たは LOM)には、機能に応じて 2 個または 4 個のポートを搭載できます。メザニンカードスロットには、
PCIe カード(IO モジュールではなく)に接続される PCIe 拡張カードが装着されます。イーサネット、
iSCSI、またはファイバチャネルネットワークを導入するときは、最大の可用性のために、バンク 1 および 2
の間にそれらの冗長リンクをスパンします。離散 IOM はファブリック識別子で識別されます。
メモ: CMC CLI では、IOM は規則に従って「switch」とされます。
無効な構成
無効な構成には、次の 3 タイプがあります。
• 無効な MC または LOM 構成では、サーバーの新しく取り付けられたファブリックタイプが既存の IOM
ファブリックと異なる、つまり、単一のサーバーの LOM または MC がそれに対応する IOM によってサ
ポートされていません。この場合、シャーシ内の他のサーバーはすべて稼働していますが、不一致 MC
カードがあるサーバーの電源はオンにできません。サーバーの電源ボタンが橙色に点滅してファブリッ
クの不一致を警告します。
• 無効な IOM-MC 構成では、I/O モジュールの新しく取り付けられたファブリックタイプと常駐する MC
のファブリックタイプが一致しない、またはそれらに互換性がありません。一致しない IOM は電源が切
れた状況に維持されます。
CMC は無効な構成が記され、IOM 名が指定されているエントリを CMC およ
びハードウェアログに追加します。CMC は不一致のファブリックタイプを持つ IOM のエラー LED を点
滅させます。アラートを送信するように CMC が設定されている場合は、CMC はこのイベントの E-メー
ルおよび
/ または SNMP アラートを送信します。
• 無効な IOM-IOM 構成では、新しく取り付けられた IOM に、グループ内にすでに取り付けられている
IMO と異なる、または互換性のないファブリックタイプが存在します。CMC は新しく取り付けられた
IOM を電源が切れた状況に維持し、IOM のエラー LED を点滅させ、CMC およびハードウェアログ不一
致についてのエントリをログします。
初回電源投入シナリオ
シャーシが電源に接続され、オンにされたとき、I/O モジュールはサーバーよりも優先されます。IOM は他
よりも先に電源がオンになります。このとき、ファブリックタイプの検証は実行されません。
IOM の電源がオンになった後、サーバーの電源がオンにされ、次に CMC によってサーバーのファブリック
の整合性が検証されます。
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