Users Guide
冗長性ポリシー
冗長性ポリシーとは、CMC がシャーシへの電力をどのように管理するかを決定する、設定可能なプロパティ
の一式です。次の冗長性ポリシーの設定が可能です。
• グリッド冗長性
• 冗長性なし
• 冗長性警告のみ
グリッド冗長性ポリシー
グリッド冗長性ポリシーの目的は、AC 電源障害に耐えるモードでエンクロージャシステムを動作させること
にあります。これらの障害は、
AC 電源グリッド、ケーブル配線と電源供給、または PSU 自体が原因となる
場合があります。システムをグリッド冗長性用に構成する際には、PSU 1 と PSU 2 を別々の電源グリッドに
接続してください。
このモードでは、グリッドまたは 1 台の PSU で障害が発生した場合でも、CMC がシステムを劣化させるこ
となく継続して動作するように電力の使用を確実に維持します。サーバーの電源投入で使用できる電力は、
1 台の PSU で使用できる電力に制限されます。冗長性が維持できなくなる場合(PSU が故障した、または取
り外されたなど)は、常にアラートがトリガされ、シャーシの正常性が 重要 になります。
冗長性なしポリシー
このモードでは、両方の PSU の全電力が使用可能かつ使用されますが、PSU またはグリッド障害がシステム
動作に影響を及ぼさないという保証はありません。シャーシの冗長性ステータスは、常に 冗長性なし です。
冗長性警告のみポリシー
冗長性警告のみポリシーは、実際の状態に基づいた冗長性喪失の警告を行うと同時に、サーバーの電源投入
において両方の PSU の容量を使用できるようにします。PSU が取り外された、PSU が故障した、または実
際の電力消費が単一の
PSU の容量を超えた場合、冗長性喪失が警告されます。これはデフォルトのポリシー
です。
PSU 障害
選択した冗長性ポリシーに関わらず、PSU 障害はどのタイプでも常に警告されます。
デフォルトの冗長性設定
シャーシおよび 2 台の PSU のデフォルトの冗長性設定は 冗長性警告のみ です。
マルチノードスレッドの導入
PowerEdge FM120x4 はマルチノードのハーフワイドサーバーで、独立したプロセッサを持つ関連 iDRAC を
搭載したサーバー 4 台を収容することができます。このサーバーは、最適の電力効率のために設計されてお
り、プロセッサを取り外すことはできません。
PowerEdge FM120 内のプロセッサは、例えばスレッド全体
に大して 1 つの電力センサーと温度センサーを持つなど、同じ電源構成を共有します。
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