Users Guide
RACADM を使用したユーザーの設定
はじめに
CMC のプロパティデータベースには 16 のユーザーを設定できます。 CMCユーザーを手動で有効にする前に、現在のユーザーが存在するか確認します。 新しい CMC を設定している場合や、
RACADM の racresetcfg コマンドを実行した場合、現在のユーザーは、パスワードが calvin の root のみが存在します。 racresetcfg サブコマンドは、CMC を元のデフォルトにリセットしま
す。
ユーザーの存在を確認するには、CMC への Telnet/SSH テキストコンソールを開いて、ログイン後、次を入力します。
racadm getconfig -u <ユーザー名>
または
1~16 の各インデックスに 1 回ずつ次のコマンドを入力できます。
racadm getconfig -g cfgUserAdmin -i <インデックス>
複数のパラメータとオブジェクト ID が現在の値と一緒に表示されます。 オブジェクトは次の 2 つです。
# cfgUserAdminIndex=XX
cfgUserAdminUserName=
cfgUserAdminUserName オブジェクトに値がない場合は、cfgUserAdminIndex オブジェクトで示されるインデックス番号を使用できます。 「=」の後に名前が表示されたら、そのインデックスはその
ユーザー名が使用しています。
CMC ユーザーの追加
新しいユーザーを CMC 設定に追加する場合は、基本的なコマンドをいくつか使用できます。 次の手順を実行します。
1. ユーザー名を設定します。
2. パスワードを設定します。
3. ユーザー権限を設定します。 ユーザー権限の詳細については、表5-9 と 表5-10 を参照してください。
4. ユーザーを有効にします。
例
次の例は、パスワードが「123456」で CMC へのログイン権限を持つ「John」という新しいユーザーを追加する方法を示しています。
racadm config -g cfgUserAdmin -o cfgUserAdminUserName -i 2 john
racadm config -g cfgUserAdmin -o cfgUserAdminPassword -i 2 123456
racadm config -g cfgUserAdmin -i 2 -o cfgUserPrivilege 0x00000001
racadm config -g cfgUserAdmin -i 2 -o cfgUserAdminEnable 1
正しい権限を持つユーザーが追加されたことを確認するには、次のいずれかのコマンドを使用します。
racadm getconfig -u john
注意:racresetcfg コマンドをすべての設定パラメータとして使用すると、元のデフォルトにリセットされるので注意してください。 前の変更は喪失します。
メモ:ユーザーは経時的に有効と無効が切り替えられますが、ユーザーを無効にしてもそのユーザーはデータベースから削除されません。 ユーザーを無効にした後再び追加した場合、ユーザ
ーのインデックス番号は各シャーシ上で異なることがあります。
メモ: racadm getconfig -f < myfile.cfg> を入力して、CMC の設定パラメータすべてが入った myfile.cfg ファイルを表示または編集することもできます。
メモ:RACADM configサブコマンドを使ってユーザーを手動で追加または削除する場合は、- i オプションでインデックスを指定する必要があります。 前の例に表示された
cfgUserAdminIndex オブジェクトに '#' 文字があることに注意してください。 また、racadm config -f racadm.cfg コマンドを使用して書き込むグループ / オブジェクトを指定する場合
は、インデックスを指定できません。 新しいユーザーは、最初に使用できるインデックスに追加されます。 この動作によって、プライマリ CMC と同じ設定を持つセカンダリ CMC を設定するとき
の柔軟性が得られます。
メモ:特定のユーザー権限については、表B-1 で有効なビットマスクの値を参照してください。 デフォルト権限の値は 0 で、この場合ユーザーに権限はありません。