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節電と電力バジェットの変更
ユーザー設定の電力上限値に達したときに、CMC は節電を実行することができます。 デフォルトでは、節電はに無効になっています。 節電モードを有効にしたときに電力必要量がユーザー設定の電
力上限値を超えた場合、CMC はユーザーが割り当てた低い優先度のサーバーへの電力を低減し、優先度の高いサーバーおよびシャーシ内の他のモジュールへの供給量をその分増します。
シャーシ内のすべてまたは複数のスロットが同じ優先順位を持つ設定になっている場合、CMC はサーバーのスロット番号の小さい順からサーバーへの電力を低減させます。 たとえば、スロット 1 と 2
にあるサーバーが同じ優先順位を持つ場合、スロット 1 のサーバーの電力の方がスロット 2のサーバーの電力より先に低減されます。
冗長性なしポリシーの場合の PSU 障害
節電モードでは、PSU 障害などの電力不足イベントが発生した場合に、CMC はサーバーへの電力を低減します。 1 台の PSU の故障後、シャーシに十分な電力が供給されなくなる可能性があるた
め、冗長性ポリシーが冗長性なしに設定されている場合にのみ節電を開始します。 サーバーへの電力を低減した後、CMC はシャーシの電力必要量を再算出します。 電力必要量が電力バジェット内
の間、高優先順位サーバーへの電力供給が増分的に復元されます。
図 7-2. AC 冗長性(上)と電源装置の冗長性(下)
図 7-3. 冗長性なし
新規サーバーの制御ポリシー
新しいサーバーに電源が投入され、新しいサーバーの追加によってシステムの電力必要量が使用可能な電力を超える場合、CMC は新しいサーバーに十分な電力を供給するために、優先順位が低い
サーバーへの電力を低減させる必要があるかもしれません。 このような状態は、システム管理者がサーバーへの全電力割り当て必要量より低い供給電力の上限値を設定した場合またはシャーシ内の
PSU 台数が 3 台より少ない場合に発生します。 優先順位の低いサーバーへの供給電力を低減することで新しいサーバーに必要な電力が解放されない場合は、新しいサーバーを起動できないことが
あります。
メモ:節電モードを有効にする場合は、「電力バジェットと冗長性の設定」 を参照してください。
メモ:シャーシ内のサーバーにそれぞれ 1~9 の番号を与えることで優先順位を割り当てることができます。 すべてのサーバーのデフォルト優先順位は 5 です。 低い番号の方が優先順位が
高くなります。 サーバーの優先順位を割り当てる手順は、「RACADM の使用」 を参照してください。
メモ:冗長性ポリシーを設定する場合は、「電力バジェットと冗長性の設定」 を参照してください。