Users Guide
最適効率を保つために、CMC はこの情報を使って与えられた構成で必要な PSU 台数を算出し、不要な PSU をスタンバイにします。 新しいモジュールが追加された場合、必要性と最適化に基づいて
CMC は新しい電源をオンにするかどうかを判定します。
冗長性ポリシー
冗長性ポリシーは、CMC がシャーシへの電力供給をどのように管理するか決定付ける一連の設定可能なプロパティです。 以下の冗長性ポリシーは、PSU の動的制御の有無にかかわらず設定可能
です。
l AC 冗長性
l 電源装置冗長性
l 冗長性なし
シャーシの冗長性ポリシーを選択して設定、またはデフォルトの冗長性ポリシーを使用することもできます。 シャーシのデフォルト冗長構成は、利用設定されている PSU の台数に依存します(表7-2
を参照)。
表 7-2 デフォルトの冗長構成
AC 冗長性
AC 冗長性モードで最適電源にて動作させるためには、シャーシ内に 6 台の PSU が必要です。 6 台以下の PSU を利用した AC 冗長性モードでシャーシを構成できますが、冗長性が低下した状況
で作動することになります。
AC 冗長性モードでは、6 台の PSU がすべてアクティブになります。 PSU のうち 3 台が 1 つの AC グリッドに接続し、他の 3 台は別の AC グリッドに接続しています。 システムが AC 冗長性モード
で最適作動しているときは、すべての PSU が負荷を共有します。
一方の AC グリッドが故障した場合、まだ機能している AC グリッドに接続されている 3 台の PSU でもってサーバーやインフラストラクチャに支障なく引き続き電力供給します。
電源装置の冗長性
どの PSU が故障してもサーバーやシャーシの電源が落ちないようにするため、シャーシ内で最大定格の PSU 容量がスペアとして使用されます。
電源装置の冗長性モードでは、6 台の PSU がすべて使用されることはなく、最大 4 台、最小 2 台が使用されます。
2 台の PSU に障害が発生すると、シャーシ内の一部または全部のサーバーの電源が切れる可能性があります。
冗長性なし
最大 3 台までの PSU からの電力が、サーバー、IOM、iKVM、フロントパネル LCD、ファン、プライマリ CMC を含むシャーシ全体の電力供給に使用されます。
モジュール
電力バジェット割り当
て
演算と
非演算
サーバー
動的
演算
サーバー上の iDRAC
動的
演算
IOM
動的
非演算
プライマリ CMC
事前割り当て
非演算
スタンバイ CMC
事前割り当て
非演算
iKVM
事前割り当て
非演算
フロントパネル LCD
事前割り当て
非演算
ファン
事前割り当て
非演算
PSU
構成
デフォルトの冗長性
ポリシー
デフォルトの PSU
動的制御設定
PSU 6 台
AC 冗長性
無効
PSU 3 台
冗長性なし
無効
注意:システム障害を回避し、 AC 冗長性が効率的に作動するためには、PSU の各セットが別々の AC グリッドに接続されている必要があります。
注意:AC 冗長性モードでは、2 つの AC グリッドに接続されている PSU の台数が異なる場合(たとえば、一方の AC グリッドに PSU 3 台、他方の AC グリッドに 2 台など)、冗長性が低下し
ます。
注意:冗長性なし モードは一度に 3 台のみの PSU を使用し、バックアップはありません。 使用されている 3 台の PSU のうち 1 台が故障すると、サーバーの電源とデータが失われる可能
性があります。