Users Guide
CMC をリモート管理するには、CMC を管理ネットワークに接続してから CMC ネットワーク設定を行います。 この初期設定によって、CMC へのアクセスを可能にするための TCP/IP ネットワークパ
ラメータが割り当てられます。
CMC は管理ネットワークに接続されます。 CMC と iDRAC への外部アクセスはすべて CMC 経由で行われます。 一方、管理サーバーへのアクセスは I/O モジュール (IOM) へのネットワーク接
続を介して行われます。 これによって、アプリケーションネットワークを管理ネットワークから分離できます。
シャーシが1つの場合は、CMC およびスタンバイ CMC(存在する場合)を管理ネットワークに接続します。 シャーシが複数の場合は、各 CMC を管理ネットワークに接続する基本接続と、シャーシを直
列式に接続し、1 つの CMC のみ管理ネットワークに接続するデイジーチェーン接続のいずれかを選択できます。 基本接続タイプは管理ネットワーク上のポートの使用数が多く、冗長性が高いという特
徴を持ちます。 デイジーチェーン接続タイプでは管理ネットワーク上のポート数は少なくなりますが、CMC 間の依存性が生じるため、システムの冗長性が低くなります。
CMC の基本的なネットワーク接続
最大限の冗長性を得るためには、各 CMC を管理ネットワークに接続してください。 シャーシに CMC が 1 つしかない場合は、管理ネットワークへの接続数は 1 つです。 シャーシのセカンダリ CMC
スロットに冗長 CMC がある場合は、管理ネットワークの 接続数は 2 つです。
各 CMC には、「GB1」 と 「GB2」 の 2 つの RJ-45 Ethernet ポートがあります。 基本的なケーブル接続では、GB1 ポートを管理ネットワークに接続し、GB2 ポートは使用しません。
デイジーチェーン CMC ネットワーク接続
ラックに複数のシャーシがある場合は、4 つまでのシャーシをデイジーチェーン接続することで管理ネットワークへの接続数を削減できます。 4 つのシャーシのそれぞれが 1 つずつ 冗長 CMC を持つ
場合は、デイジーチェーン接続によって管理ネットワークへの接続数を 8 つから 2 つに減らすことができます。 各シャーシが 1 つずつしか CMC を持たない場合には、接続数は 4 つから 1 つに減り
ます。
シャーシをデイジーチェーン接続する場合、GB1 が 「アップリンク」ポート、GB2 が「スタック」ポートとなります。 GB1 ポートは管理ネットワークに接続するか、ネットワークに近い方のシャーシにある
CMC の GB2 ポートに接続します。 GB2 ポートは、ネットワークから遠い方のシャーシにある CMC の GB1 ポートにのみ接続してください。
プライマリ CMC スロットにある CMC とセカンダリ CMC スロットにある CMC は別々にデイジーチェーン接続します。
図 2-1 に、それぞれプライマリとセカンダリスロットに CMC を持つ 4 つの シャーシをデイジーチェーンした場合のケーブル接続を示します。
図 2-1. デイジーチェーン CMC ネットワーク接続
以下の手順に従って、4 つのシャーシをデイジーチェーン接続します。
1. 最初のシャーシのプライマリ CMC の GB1 ポートを管理ネットワークに接続します。
2. 2 つ目のシャーシのプライマリ CMC の GB1 ポートを最初のシャーシのプライマリ CMC の GB2 ポートに接続します。
1
管理ネットワーク
2
セカンダリ CMC
3
プライマリ CMC