Owners Manual

Broadcom チーム化サービス:Broadcom NetXtreme IIィ ネットワーク アダプタ ユーザー ガイド
file:///C¦/Users/Nalina_N_S/Documents/NetXtremeII/Japanese/teamsvcs.htm[9/5/2014 3:58:29 PM]
Large Send Offload (LSO、大量送信オフロード) は、Broadcom ネットワーク アダプタが提供している機能であり、TCP などの上位レベ
プロトコルによって大きなデータ パケットがヘッダを付加した小さな一連のパケットに分割されるのを回避します。プロトコル スタックは
最大 64 KB のデータ パケットに対して単一のヘッダのみ生成する必要があり、アダプタ ハードウェアが、(最初に提供された単一ヘッダに基
づいて) 正しく並べられたヘッダを持つ適切なサイズの Ethernet フレームにデータ バッファを分割します。
TCP オフロード エンジン (TOE)
TCP/IP プロトコル スイートは、インターネット、LAN、ファイル転送など、幅広い用途で転送サービスを提供するために使用されま
す。TCP/IP Offload Engine (TOE) がない場合、TCP/IP プロトコル スイートは、ホスト CPU 上で動作して、リソースの使用率の多くを消
費するので、アプリケーションで使用できるリソースは大幅に減少します。Broadcom NetXtreme II アダプタを使用すると、TCP/IP の処理
はハードウェアに移行されて CPU が解放されるため、アプリケーションの処理など、重要なタスクにリソースを使用できるようになります。
Broadcom NetXtreme II アダプタの TOE 機能では、完全にオフロードされた TCP 接続を、1 Gbps ネットワーク アダプタで 1024 件ま
で、10 Gbps ネットワーク アダプタで 1880 件まで、同時に確立できます。アダプタでの TOE サポートにより、オペレーティング システム
スタックの実装を保護すると同時に、ホスト CPU の使用率を大幅に削減します。
ジャンボ フレーム
ジャンボ フレームの使用は、元来は 1998 年に Alteon Networks, Inc. によって提案されたもので、Ethernet フレームの最大サイズを最大
9,000 バイトに増やします。正式には IEEE 802.3 Working Group によって採用されていませんが、ジャンボ フレームのサポートは
Broadcom NetXtreme II アダプタで実装されています。チーム内のすべての物理アダプタがジャンボ フレームをサポートして、チーム内の
すべてのアダプタに同じサイズが設定されていれば、BASP 中間ドライバもジャンボ フレームをサポートします。
IEEE 802.1Q VLAN
1998 年に、IEEE 802.3ac 標準を承認しました。この標準は、IEEE 802.1Q 仕様で指定されている、Ethernet ネットワーク上での
Virtual Bridged Local Area Network (VLAN) タギングをサポートするフレーム形式拡張を定義しています。VLAN プロトコルでは、フレー
ムが属する VLAN を識別するための Ethernet フレームへのタグの挿入が許可されます。現在は、4 バイトの VLAN タグが Ethernet フレー
ムのソース MAC アドレスと長さ/タイプ フィールドの間に挿入されます。VLAN タグの最初の 2 バイトは IEEE 802.1Q タグ タイプで構成
され、次の 2 バイトにはユーザー優先順位フィールドと VLAN 識別子 (VID) が含まれます。仮想 LAN (VLAN) を利用すると、ユーザーは物
LAN を論理的なサブパーツに分割できます。定義済みの VLAN は、そのトラフィックやブロードキャストがその他の VLAN から分離され
るため、それぞれが独自の分離されたネットワークとして機能します。これにより各論理グループ内の帯域幅の効率が向上します。VLAN を利
用すると、管理者は適切なセキュリティおよび QoS (Quality of Service、サービス品質) ポリシーを実施することもできます。BASP では、
チームまたはアダプタあたり 64 個の VLAN の作成をサポートしています。63 個がタグ付きで、1 つはタグなしです。ただし、オペレーティ
ング システムとシステム リソースによって、実際の VLAN 数が制限されます。VLAN サポートは、IEEE 802.1Q に従って提供され、チーム
化環境と単一アダプタでサポートされます。VLAN は、同種のチーム化でのみサポートされ、Broadcom 以外の製品を使用したチーム化環境
ではサポートされないことに注意してください。BASP 中間ドライバは、VLAN タギングをサポートしています。1 つ以上の VLAN を中間ド
ライバの単一インスタンスにバインドできます。
Wake On LAN
Wake on LAN (WOL) は、イーサネット インターフェイスから特定のパケットを受信すると、システムがスリープ状態から復帰できるように
する機能です。仮想アダプタは、ソフトウェア専用デバイスとして実装されるので、Wake on LAN の実装に必要なハードウェア機能がなく、
仮想アダプタではスリープ状態からシステムを始動させることができません。ただし、物理アダプタでは、アダプタがチームの一部である場合
でも、このプロパティをサポートします。
Preboot Execution Environment:プリブート実行環境
Preboot Execution Environment (PXE) では、ネットワークを使用して、システムをオペレーティング システム イメージから起動できま
す。定義上、PXE はオペレーティング システムをロードする前に呼び出されるため、BASP 中間ドライバがチームをロードしてイネーブルす
る機会はありません。したがって、オペレーティング システムのロード時にチームに入れられる物理アダプタは、PXE クライアントとして使
用できますが、チーム化機能のアダプタは PXE クライアントとしてサポートされません。チーム化されたアダプタは PXE クライアントとして
使用できませんが、Dynamic Host Control Protocol (DHCP) Trivial File Transfer Protocol (TFTP) を使用して PXE クライアントにオ
ペレーティング システム イメージを提供する PXE サーバーではこのアダプタを使用できます。これらのプロトコルは両方とも IP に対応して
おり、すべてのチーム化モードによってサポートされます。
全般的なネットワークに関する考慮事項
Microsoft Virtual Server 2005 とのチーム化
複数のスイッチにまたがるチーム化