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暗号化
WLANでは、ワイヤレスクライアントとアクセスポイントが空気中を通して情報を送受信します。セキュリティを
導入しないと、アクセス権のない人に傍受される恐れがあります。
セキュリティおよび情報保護の一般的な方法として暗号化があります。暗号化では、アルゴリズムと呼ばれる 一連
の指示を情報に適用します。アルゴリズムは、プレインまたはクリアテキストの情報と、[encryption key(暗号化
キー)]と呼ばれる16進法数の 連数で構成されます。
情報を電波に乗せて受信する前に、ワイヤレスクライアントまたはアクセスポイントは情報を暗号化またはスクラ
ンブルします。情報を受信するアクセスポイント またはワイヤレスクライアントは、同じキーを使って情報を解
読、または情報を逆スクランブルします。正しい暗号化キーを持つWLANデバイス のみが情報を読むことができま
す。キーが長いほど暗号化の有効性が高くなります。
TrueMobile 2300は、WEP (Wired Equivalent Privacy) WPA (Wi-Fi Protected Access)の両方をサポートしていま
す。
WEP
WEPは、ワイヤレスクライアント(例えばワイヤレスPCカードを搭載したノートパソコン)とルータ間で共有される
暗号化キーを作成する方法を提供します。ワイヤレスブロードバンドルータにおいて、WEP 有効または無効に
切換が可能なオプション機能です。WEP暗号化を有効にする際は、同様のWEPキーを持つアクセスポイントにの
み接続が可能となるため、クライアントにアクセスポイントと同様のWEPキーを設定する必要があります。
注意: キーを頻繁に変更することを推奨します。安全保護の対象となる通信は常に同様のアルゴリズムを使
用します。同様のキーおよびメッセージが全く同じ暗号テキストを発するため、アクセス侵入者が暗号化さ
れたデータを破壊することが可能となります。以上の理由からキーを頻繁に変更するようにしてください。
WEP暗号化方法には2種類あります。
40(64)ビット暗号化
104(128)ビット暗号化
40ビットと64ビットの暗号化は同一の形態で、メーカーによって40ビットと64ビットを使用する場合がありま
す。40ビットと64ビットの暗号化を使うとされるワイヤレスデバイスは、相互に互換性があります。40(64)ビット
のキーは、以下の通り10桁の16進数で構成されます。
キー #1: 1011121314
キー #2: 2021222324
キー #3: 3031323334
キー #4: 4041424344
104(128)ビットキーは40(64)ビットキーに比べて数兆倍もの組み合わせが可能です。26桁の16進数で構成され以下
のように配列されています。
キー (#1): 101112131415161718191A1B1C
WLAN内のワイヤレスクライアントとアクセスポイントは、同じ暗号化方法とキーを使 わなければなりません。以
下に2つの例を挙げて、いかにこの点が重要であるかを説明します。