user manual
第 1 章 概要
Radio Resource Management(RRM)
1-9
Cisco Wireless LAN Solution 3.1 製品ガイド
OL-7955-01-J
Radio Resource Management(RRM)
Radio Resource Management(RRM)を使用すると、Cisco Wireless LAN Controller は、次の情報につ
いてそのアソシエートされている Cisco 1000 シリーズ Lightweight アクセス ポイントを継続的に監
視することができます。
• トラフィックの負荷:トラフィックの送受信に使用される帯域幅の合計量。これにより、無線
LAN 管理者は、クライアントの需要よりも先に、ネットワークの成長を追跡して計画を立てる
ことができます。
• 干渉:他の 802.11 発信元から送られてくるトラフィック量。
• ノイズ:現在割り当てられているチャネルと干渉している 802.11 以外のノイズ量。
• カバレッジ:すべてのクライアントの Received Signal Strength Indicator(RSSI; 受信信号強度イ
ンジケータ)と Signal to Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比)。
• 近くにあるアクセス ポイント。
RRM は、収集した情報を使用して、オペレータが定義した制限内で、最も効率が良くなるように
802.11 RF ネットワークを定期的に再設定できます。そのために、RRM では次の処理を行います。
• 同じ Cisco Wireless LAN Controller 内と、複数の Cisco Wireless LAN Controller 間の双方におい
て、動的なチャネルの再割り当てを行い、キャパシティを増大させてパフォーマンスを向上さ
せます。
• 同じ Cisco Wireless LAN Controller 内と、複数の Cisco Wireless LAN Controller 間の双方におい
て、送信電力を調整して、カバレッジとキャパシティのバランスを取ります。
• オペレータが近くの Cisco 1000 シリーズ Lightweight アクセス ポイントをグループに割り当て
て、Radio Resource Management アルゴリズムの処理を効率的に行えるようにします。
• 各 Cisco Wireless LAN Controller にレポートするグループ化された Cisco 1000 シリーズ
Lightweight アクセス ポイント間で新しいクライアントをロード バランシングします。RRM は
自動的に一部の登録者を近くのアクセス ポイントにアソシエートして、すべてのクライアント
のスループットを高めることができるので、多数のクライアントが 1 個所にコンバージしてい
る場合に(会議室や講堂など)、この処理が特に重要になります。
• 新しい
Cisco 1000 シリーズ Lightweight アクセス ポイント がネットワークに追加されると、自
動的に検出して設定を行います。RRM は、アソシエートされている Cisco 1000 シリーズ
Lightweight アクセス ポイントを自動的に分散して、カバレッジとキャパシティを最大限に活用
します。
• 新しい Cisco Wireless LAN Controller がネットワークに追加されると、自動的に検出して設定を
行います。RRM は、アソシエートされている Cisco 1000 シリーズ Lightweight アクセス ポイン
トを自動的に分散して、カバレッジとキャパシティを最大限に活用します。
• クライアントが非常に低い信号強度で Cisco 1000 シリーズ Lightweight アクセス ポイントに常
時接続しているカバレッジ ホールを検出してレポートします。
• オペレータが定義したモビリティ グループ内で、自動的に Cisco Wireless LAN Controller グルー
プを定義します。
このように、RRM ソリューションを使用すると、オペレータは、面倒な履歴データの解釈と個々
の Cisco 1000 シリーズ IEEE 802.11a/b/g Lightweight アクセス ポイントの再設定にかかる負担を避け
ることができます。RRM の電力制御機能によってクライアントの要望が満たされ、Cisco 1000 シ
リーズ Lightweight アクセス ポイントを追加(または再配置)する必要があることがカバレッジ ホー
ル検出機能によってオペレータにアラートされます。
RRM では展開されているネットワーク 802.11a および 802.11b/802.11g のそれぞれに対して、別々
の監視と制御を使用します。また、RRM は自動的に有効になりますが、個々の Cisco 1000 シリー
ズ Lightweight アクセス ポイントについてカスタマイズしたり無効にしたりすることも可能です。
さらに、簡単な手動による設定を希望するオペレータに対して、RRM では最適な Cisco Radio 設定
を推奨し、これらの設定をオペレータ コマンドに割り当てることができます。