User manual - TOEIC®Test学習ソフト実力UP編/完全制覇編

ユーザーズガイド 13
そこで、TOEIC Testでは、絶対評価基準に基づいて正確な統計処理を行い、誤差を考慮に入
れたテスト・システムを採用しています。その結果、TOEIC Testのトータル・スコアの誤差
は±25点という数字になっています。
たとえば、1回目のテストに400点を取り、2回目のテストに375点、3回目のテストに425点を
取ったとしますと、この最低375点と最高425点の差は50点ですから±25の誤差の範囲に入りま
す。別な言い方をすれば、この人の英語力には変化がないとみなさなければなりません。
しかし、4回目のテストに460点取ったというのであれば、これは明らかに進歩したことになり
ます。
このようなことを、初期学習レベルから高レベルまで、トータル・スコア 10∼990点までの範
囲で1つのテストでできるということは、受験者個人にとっても、受験させる側の企業、学校
などにとっても大変役に立つことです。
インタビューテスト
TOEIC TestはListeningとReadingの理解力を調べることにより、SpeakingとWritingの表現能
力をも合わせた4技能を評価しようというものですが、特にSpeaking能力を直接評価して欲し
いという要望に応えてインタビュー・テストを実施しています。
ただし、希望者全員というわけではなく、年6回の公開テストでTOEIC Testトータルスコアが
730点以上の人々を対象にしています。730点というのはかなりの高点ですが、実際に業務上そ
の他の理由で、念には念を人れて直接評価を必要とする層は730点以上であろうとの考えに基
づいています。
730点以上のスコアを得た人々には、スコアレポート送付時にTOEIC運営委員会から案内書が
郵送されますから、希望者は改めて受験科を添えて、インタビュー・テストを申し込むことが
できます。
インタビュー・テストはETSのトレーニングを受け認定されたネイティブスピーカーのインタ
ビュアーによって、ひとりひとりの受験者について行なわれます。インタビューの時間は約20
∼25分です。インタビューは、試験を受けるといった雰囲気ではありません。インタビュアー
と1対1のフリーカンバセーション形式で行われます。
話の流れとともに、話題は当然各方面にわたります。くつろいだ雰囲気と話題の中で、インタ
ビュアーは、受験者の表現能力(Speaking)と聴取能力(Listening)を観察・評価するわけです。
インタビューの評価は、0、0+、1、1+、2、2+、3、3+、4、4+、5の11段階評価となります。
0が最低で5が最高です。
レベル0からレベル5までの評価基準は次の通りです。
レベル0(言語運用能力ゼロ)
話し言葉の運用能力がない。
話すときには単語をポツポツという程度。基本的には伝達能力がない。
レベル0+(暗記レベルの運用能力
事前に学習した表現を使って直接のニーズを満足できる。表現の自主性や柔軟性、既応性
はほとんど見られない。暗記した言葉や決まり文句を使ってのみ、ある程度正確に、質問
や陳述ができる。自分の言葉では話そうとしても、たいていはうまくいかない。