User manual - MPC-701バックアップシステム機能解説書ver.1.00(2002年9月5日)

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はじめに
ユーザーバックアップシステとは、復旧が困難なシステム障害に対処するリカバリー手段です。本システ
は常に使用するものでなく、障害発生時のみ使用します。コンピュータ起動時の特殊なキー操作により、本シ
ステムを起動することができます。本システムは、FIVA(MPC-701)のみ対応
します。
コンピュータの復旧処理においては、動作が正常な状態の、領域またはハードディスクのバックアップデータ
が必要なので、前もってそれらをバックアップしておく必要があります
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。それを元の場所にリロードするこ
とで、バックアップ時の状態を復元することができます。
本システムは、バックアップ復元から成り、前者は、領域またはハードディスクのイメージを作成しそれを
圧縮してファイル出力する
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もので、後者は、過去に出力した圧縮ファイルを元の場所にリロードするもので
す。
領域内の障害に対する処理は、領域の復元を行います。領域そのものが破損を受けた時の処理は、ハードディ
スクの復元を行います。
本システムの、バックアップ復元の種類は、以下の8つのバリエーション
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があります。各々の詳細は、「バ
リエーションフロー詳細」を参照してください。以下の①∼⑧は、下図の番号に対応します。
①システム領域をバックアップ[バックアップ領域内へイメージファイル出力]
②システム領域を復元[バックアップ領域内のイメージファイルをリロード]
③システム領域をバックアップ[外部サーバーへイメージファイル出力]
④システム領域を復元[外部サーバーのイメージファイルをリロード]
⑤バックアップ領域をバックアップ[外部サーバーへイメージファイル出力]
⑥バックアップ領域を復元[外部サーバーのイメージファイルをリロード]
⑦ハードディスクをバックアップ[外部サーバーへイメージファイル出力]
⑧ハードディスクを復元[外部サーバーのイメージファイルをリロード]
システム領域
(Windows2000領域
データ領域
バックアップ領域
PC-DOS
第1パーティション
5Gバイト
第2パーティション
10Gバイト
第3パーティション
5Gバイト
外部サーバー
NTFS
NTFS
PX726
MPC-701
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出荷時の状態をバックアップしておくことをお勧めします。復元すれば出荷時の状態に戻せます。
2
「構成」−「バックアップ・復元」を参照。
2002 CASIO COMPUTER CO.,LTD..All right reserved
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以降、この言葉を使用します。