User manual - ITM-600J
USER’S GUIDE ITM-600J
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●電波時計とは
正確な時刻情報[日本標準
時]をのせた長波標準電波
(JJY)を受信することに
より、正しい時刻を表示す
る時計です。
日本標準時:日本の時刻のもとになるもので、テレビ
の時報などに利用されています。
この標準時は「セシウムビーム型原子周
波数標準器」等により制御されています。
電波時計は正確な日本標準時を受信していますが、
時計内部の時刻演算処理等により、時刻表示に 1
秒未満のズレが生じます。
●標準電波
標準電波は独立行政法人通信総合研究所(CRL)が運用
しており、福島県田村郡の「おおたかどや山標準電波送
信所」(40kHz)および佐賀県と福岡県の境の「はがね
山標準電波送信所」(60kHz)から送信されています。
この標準電波はほぼ24時間継続して送信されています
が、保守作業や雷対策等で一時送信中断されることもあ
ります。
●電波の受信範囲の目安
条件の良いときは、送信所からおよそ1000km離れた
場所でも受信することができます。
※ ただし、約500kmを超えると電波が弱くなりますの
で、受信しにくくなることがあります。
※ 受信範囲内であっても、地形や建物の影響を受けた
り、季節や天候、使用場所、時間帯(昼/夜)などに
よって受信できないことがあります。
※電波の特性により、夜間の方がより受信しやすくなり
ます。
1000km
〈送信所の位置〉
はがね山
(60kHz)
おおたかどや山
(40kHz)
500km
1000km
500km
●電波受信について
本機は「おおたかどや山標準電波
送信所」(40kHz)と「はがね山
標準電波送信所」(60kHz)の 2
局より受信しやすい方の電波を自
動的に選択し受信を行ないます
(自動選局機能)。通常は 7 回 / 日
電波受信を自動的に行います(自
動受信)。
※1回の受信は約2 ∼ 14 分間(リセット直後は約 4 ∼
14 分間)です。
※ 受信に成功すると、すぐに正しい時刻を表示し、アナロ
グ時刻の修正を開始します。修正中は マークが点滅
表示され、修正が完了すると点灯表示となります。
マーク…現在の時刻台に電波受信が成功している
ことを表します。
(例:現在が午後2 時35分の場合、午後
2時台に受信成功していることを表しま
す)
※ 時刻台が変わった場合、または手動受
信を行なった場合は消灯します。
マーク… 1 日 1 回以上、電波受信が成功している
ことを表します。
(正しい時刻が表示されているかどうか
の目安になります)
※ ただし、受信成功していても午前2時
と午前 3 時になると一度消灯します。
その後受信成功すると、再び点灯継続
します。
電波時計について
●使用場所について
本機は、テレビやラジオなどと同様に、電波を受信する
ものです。本機を使用するときは、「電波を受けやすい」
部屋の窓際などでご使用することをおすすめします。
以下のような場所では、電波受信しにくくなりますの
で、このような場所は避けて本機をお使いください。
山の裏側…など電波障害の起きるところ
工事現場、空港のそば、交通
量の多いところなど
()
乗り物の中
(自動車、電車、飛行機など)
家庭電化製品、OA機器のそば、
金属板の上
テレビ、スピーカー、FAX、
パソコン、携帯電話など
()
マンションやビルなどの鉄筋、
鉄骨の建物の中およびその周辺
(ビルの谷間など)
※ 但し、窓ぎわで使用すると受
信しやすくなります。
高圧線、架線の近く
時刻情報
●受信のしくみ
内蔵の「受信アンテナ」
から電波を受信
受信した電波を時
計内部で解読し、
時刻情報に変える
時刻情報にもとづ
いて時刻修正
電波情報
セシウム
原子時計
送信所
長波標準電波
時計内部
解読
本機
時刻情報
<正しく受信するために>
○ 電波受信できる場所でお使いください(「●使用場
所について」参照)。
○ 本機を電波送信所方向に向けると、受信しやすく
なります(本機に内蔵されている受信アンテナと
電波送信所が垂直方向になるようにすると、最も
受信しやすくなります)。
最も受信しやすい設置のしかた
・時計表示部または裏面を電波送
信所に向かい合うようにする
・金属板の上は避けて、できるだ
け窓際に設置する
○受信中(受信インジケーター表示中)に時計を動か
したりボタン操作をしないでください。なお、受信
中にWAVEボタン等を押すと、受信を中断します。
<ご注意>
○ 時刻セットボタンを使って現在時刻を修正すると、
以後 24 時間自動受信は行ないません( マーク
は消灯します)。ただし、この間に WAVE ボタン
を押して手動受信を行なうと、その時点で解除さ
れます。
○ 電波受信を行なわない間は、月差± 30 秒以の精
度で計時します。
○電波障害により、誤った信号を受信することがあり
ます。




