User manual - Windows Mobileソフトウェアマニュアルver.1.01(2013年1月17日)
Table Of Contents
- 表紙WM
- IT-9000WM ソフトウェアマニュアル本文.pdf
- 変更履歴
- 1. 概要
- 2. 機能仕様
- 3. 設定
- 3.1 ボタン
- 3.2 入力
- 3.3 ロック
- 3.4 オーナー情報
- 3.5 音と通知
- 3.6 Today
- 3.7 バージョン情報
- 3.8 証明書
- 3.9 時計とアラーム
- 3.10 カスタマーフィードバック
- 3.11 暗号化
- 3.12 エラー報告
- 3.13 管理プログラム
- 3.14 メモリー
- 3.15 パワーマネージメント
- 3.16 地域
- 3.17 プログラムの削除
- 3.18 画面
- 3.19 ビーム
- 3.20 接続
- 3.21 ドメインへの登録
- 3.22 ネットワークカード
- 3.23 PCへのUSB接続
- 3.24 ワイヤレスマネージャー
- 3.25 Bluetooth
- 3.26 ネットサーチ(無線LANのツール)
- 3.27 WLAN電源設定
- 3.28 無線LAN設定
- 3.29 WAN設定
- 3.30 GPS情報
- 3.31 プリンタ設定
- 3.32 バックライト
- 3.33 ブザー
- 3.34 CPUスピード設定
- 3.35 バージョン情報 (CVersion)
- 3.36 USB接続
- 3.37 記憶域マネージャ
- 3.38 バイブレータ
- 4. アプリケーションプログラム
- 4.1 Bubble Breaker
- 4.2 ソリティア
- 4.3 ActiveSync
- 4.4 電卓
- 4.5 予定表
- 4.6 連絡先
- 4.7 エクスプローラー
- 4.8 お使いになる前に
- 4.9 インターネット共有
- 4.10 Internet Explorer
- 4.11 Messenger
- 4.12 メモ
- 4.13 画像とビデオ
- 4.14 リモートデスクトップモバイル
- 4.15 検索
- 4.16 タスクマネージャー
- 4.17 仕事
- 4.18 Windows Live
- 4.19 Windows Media
- 4.20 Marketplace
- 4.21 Microsoft My Phone
- 4.22 MSN 天気予報
- 4.23 MSN マネー
- 4.24 電話
- 4.25 モバイルカメラ
- 4.26 バックアップツール
- 4.27 イメージスキャナデモ
- 4.28 イメージスキャナ読み込み
- 4.29 LCDデモ
- 4.30 通知(ブザー・バイブレーション)デモ
- 4.31 プリンタデモ
- 4.32 NFCデモ
- 4.33 本体間コピー
- 4.34 FLCE
- 4.35 電子メール
- 4.36 WLANバーコード設定
- 4.37 モジュール更新ツール
- 4.38 端末ログビューア
- 5. ユーティリティ
- 6. ホストアプリケーション
- 裏表紙(他のマニュアル用)

21
2.1.6 メモリ管理
IT-9000 では、高速で大容量の FlashROM(OneNAND Flash 256MB )と RAM(MobileDDR 256MB)を搭
載しています。
従来機は、RAM を RAM XIP(OS 展開用)、プログラムメモリ(プログラム実行用)、オブジェクトストア(作業
データ保存用)となっていましたが、IT-9000 は不揮発なメモリ(FlashROM)をルートフォルダにマウントす
る方法にします。
このため、従来のメモリの使用方法から変更されるので、注意が必要になります。
注意点としては、
1) 電池が無くなっても、パッチやプログラムファイル、データが消えません。このため
従来 RAM のオブジェクトストアをバックアップする必要はありません。
2) 従来フルリセットでは、オブジェクトストア(RAM)が初期化されましたが、
IT-9000 ではルートディスクをフォーマットします。
3) UserDisk をフォーマットすると、レジストリやプログラムファイル、データが
初期化され、工場出荷状態に戻ります。
4) UserDisk をルートフォルダにマウントする RootDisk と FlashDisk に分割しました。
RootDisk は、システムファイルやレジストリ、パッチドライバ等が格納され、
FlashDisk はバックアップツールや復旧ツールのバックアップデータを保存できます。
このためシステム不具合発生時に、FlashDisk からの復元が可能なようにしました。
RAM
IT-9000 では OS をメモリに展開して動作させるため、256MB の RAM を以下の 3 つの目的に使います。
1. ドライバグローバル/バッファ:ドライバ等の作業領域
2. OS エリア:OS を展開して動作させる領域
3. プログラムメモリ:OS の作業領域を含むプログラム実行用メモリです。
ドライバグローバルは、ドライバの作業領域として固定的に取られているエリアです。カメラのバッファは、
カメラ搭載モデルの場合に使用されるエリアで、カメラ撮影時のカメラデータを一時的に展開しています。
IT-9000 では、FlashROM の Kernel 部から OS をメモリに展開しており、RAM 上で高速に動作します。
フルリセットおよび電池無しからのブート時には再度 OS を RAM に展開するため、時間が掛かります。
従来のオブジェクトストア領域(RAM ディスク相当)は、ありません。このため、マイデバイス以下のルートや
Windows フォルダにファイルをコピーすると、実際には FlashROM 上の UserDisk 上にファイルが生成さ
れており、バックアップなどの操作をしなくても電池無しの際にデータが保持されます。
またフルリセットは、従来のオブジェクトストア(RAM)を消すのではなく、RootDisk を削除することで、レジ
ストリやシステム DB が削除され、システムを初期化することが出来ます。