User manual - MCRライブラリマニュアル(2012年3月29日)
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4. プログラミング上の注意点
データ取得までの流れ
MCROpen関数を実行し、MCR を使用可能状態にします。
磁気カードの読み取りが完了すると、本体からアプリケーションに対してメッセージ、またはイベントで
通知します。
アプリケーションがデータを取得する場合は、上記のメッセージ、またはイベントによる通知を受けて
から、MCRRead関数を実行します。
MCRRead関数実行により、データ、またはエラー情報を取得します。
MCR の使用を終了する場合は、MCRClose関数を実行します。
※ 磁気カードを通す前は、データが存在していないため、MCRRead関数を実行してもデータを取
得することはできません。
データ取得通知方法
MCR ドライバはデータの取得、および自動電源 OFF した際に、メッセージまたはイベントを発行しま
す(初期設定はメッセージ通知になっています)。
通知方法をメッセージに設定している場合、データ取得時にWM_MCR_READING
(WM_USER+0x520)、自動電源 OFF時にWM_MCR_APO(WM_USER+0x521)のメッセージを
発行します。
MCRSetEventNotification関数を使用して通知方法をイベントに設定すると、名前付きイベントによ
る通知を行います。名前付きイベントの名称はデータ取得時がMCREventReading、自動電源
OFF 時がMCREventAPOになっています。
名前付きイベントのイベント名称は端末のレジストリで設定されており、このレジストリを変更すること
により、イベント名を変更することができます。
名前付きイベントの名称が設定されているレジストリは以下の場所です。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Drivers\BuiltIn\MCRDRV]
"EventName"="MCREventReading":データ取得時のイベント
"OffEventName"="MCREventAPO":自動電源 OFF 時のイベント