User manual - Windows Embedded CE ソフトウェアマニュアルver.1.01(2013年1月17日)
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2.2.3 検出機能
マーカー検出
用紙裏面のマーカーを検出する機能で、印字を行う際に印字位置を合わせるために使用します。
マーカー検出機能実行後、約 30cm 以内にマーカーを検出できなかった場合は、マーカー検出エラーを
出力し停止します。
マーカー検出を行うには、プリンタライブラリ関数 PRNCheckMarker を使用します。
検出するマーカーの幅は、裏面バーコードの有効無効により異なります。
裏面バーコード無効時:5mm
裏面バーコード有効時:10mm
また ESC コマンドによって下記のマーカ検出モードを指定することが可能です。
マーカー終端検出 マーカー検出実行時に、マーカがマーカセンサ上を通過したことを検出します
マーカー先端検出 マーカー検出実行時に、マーカがマーカセンサ上に入ったことを検出します
マーカ検出モードは、レジストリで設定可能です。プリンタオープン時にレジストリから設定値を取得して
動作します。ESC コマンドによって設定値を変更するが可能ですが、レジストリには保存しません。また
ESC コマンドの初期化コマンドや初期化関数等では初期化されません。
※ マーカー検出中にエラー(サスペンド処理を含む)が発生した場合は、マーカー検出を中止しエラー
を返します。
※ マーカー検出は、未印字データが無い状態(プリンタオープン直後、または未印字吐き出し正常終了
後)で実行してください。
※ マーカー先端検出設定時は、マーカー検出実行時にマーカー幅を満たないマーカー(黒)も検出停
止します。したがって、裏面バーコードのようにマーカー以外の黒がある用紙では使用できません。
IT-9000 と印刷開始位置が異なる既存機種の紙を使用する場合のみ、本モードを使用して印刷開始
位置を調整してください。
マーカー検出機能を利用した、プレ印刷帳票を作成する場合の注意点については、「
2.2.7 帳票作成の
ガイドライン」を参照してください。
プラテンオープン検出
印字、または用紙フィードを行う前に、プラテンの状態を自動的に検出します。
プラテンが開いている状態(プラテンオープン)ならば、印字、または用紙フィードを行いません。
※ リセット後、またはプラテンを開閉した後に印字を行うと、印字前に十数ドット分フィードします。これは、
プラテンの開閉によって発生する、プリンタモーターのギヤ間のバックラッシュ(隙間)を埋めるための
動作です。
クローズ状態 オープン状態
設定値:レジストリ値
オープン状態
設定値:変更した値
プリンタオープン
プリンタクローズ
プリンタクローズ
設定変更(ESC コマンド)