abc IT-9000 シリーズ Windows CE ソフトウェアマニュアル このマニュアルは、IT-9000 のソフトウェアと 搭載されているアプリケーションの仕様につ いて記載します。 Ver. 1.
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変更履歴 バージョン 1.00 1.01 日付 2012.
目次 1. 概要 ··················································································································································································· 1 1.1 機種一覧 ·································································································································································· 1 1.
2.6.3 プロダクトID ·················································································································································· 98 2.6.4 ベンダーID ···················································································································································· 98 2.7 Bluetooth ······························································································································································ 99 2.7.
3.15 3.16 3.17 3.18 3.19 3.20 3.21 3.22 3.23 3.24 3.25 3.26 3.27 3.28 3.29 3.30 3.31 4. アプリケーションプログラム ·································································································································· 193 4.1 Internet Explorer ·············································································································································· 194 4.
6.2 6.3 6.4 Windows Mobile Device Center (WMDC) ································································································· 234 LMWIN(アップダウンロードユーティリティ) ····························································································· 234 FCHK ···································································································································································· 234 7.
1. 概要 IT-9000 本体およびソフトウェアの機能仕様を説明します。 1.1 機種一覧 IT-9000 のモデル構成を以下に示します。 表 1-1-1 型番 IT-9000-J IT-9000-20J プリンタ ○ ○ CMOS イメージャ MCR W-WAN W-LAN GPS (802.11b/g) ○ ○ ○※1 NFC 備考 ○ ○ ※1:レーザエイマー 1.
2. 機能仕様 本体/オプションを含めた機能仕様の詳細を説明します。 2.1 基本機能 2.1.1 Microsoft WindowsCE Version6.0R3 IT-9000 は Microsoft Windows Embedded CE6.0R3 を搭載しています。 特徴 • 使いやすいユーザーインタフェース • カーネル変更 カーネル アーキテクチャの改善により、システム コールのオーバーヘッドが大幅に削減されたた め、オペレーティング システムのパフォーマンスが向上しています。 またドライバがカーネルモードで実行され、2GB の仮想メモリ空間と 32K プロセスの実行が 可能となり、CE5.0 までのリソース不足によるシステム不安定が解消されました。 • 大容量ファイルサイズサポート(4GB) • SDHC カード(SDHC Ver2.0 仕様)への対応 • RDP6.
コアモジュール 搭載する Microsoft 製コアモジュールは、以下のとおりです。 表 2-1-1 Core OS Modules WCE Error Report エラーレポートコントロールパネル エラーレポート生成プログラム エラーレポート転送ドライバ ActiveSync Applications - End User ファイル同期 受信トレイの同期 CAB ファイル インストーラ/アンインストーラ ワードパッド ターミナルエミュレーター ヘルプ リモートデスクトッ リモートデスクトッププロトコル(RDP) プ接続 オーディオ再生リダイレクト シリアルおよびパラレル ポート リダイレクト ユーザー インターフェイス ダイアログ ボックス 切り取り/コピー/貼り付けクリップボード リダイレクト ライセンス情報 ファイル記憶域リダイレクト フィルタされたファイル記憶域リダイレクト アプリケーションとサービスの開発 C ライブラリ およびランタイム 完全な C ランタイム 標準の入出力 (STDIO) 標準の入出力 ASCII (STDIOA) 標準の文字列関数 - ASCII (cor
オブジェクト交換 プロトコル(OBEX) コンポーネントサ ービス(COM およ び DCOM) メッセージキュー (MSMQ) アプリケーションとサービスの開発 .NET Compact Framework 2.0 .NET Compact Framework 3.5 OBEX クライアント OBEX サーバー OBEX ファイルブラウザ OBEX 受信トレイ コンポーネントオブジェクトモデル COM COM 記憶域 OLE32 用 CoCreateGuid 機能 DCOM MSMQ ActiveX ラッパー SOAP リライアブルメッセージプロトコル(SRMP) .NET Compact Framework 2.0 .NET Compact Framework 2.0 文字列リソース .NET Compact Framework 2.0 ローカライズされた文字列リソース 文字列リソース 日本語(日本) .NET Compact Framework 2.0 のOS依存性 .NET Compact Framework 3.5 .NET Compact Framework 3.5 文字列リソース .
グラフィック技術とマルチメディア技術 6.0 コンポーネント Internet Explorer テーマライブラリ Internet Explorer プラグインイメージデコーダ API Internet Explorer PNG イメージデコーダ MSHTML データのバインド フィルタおよび翻訳 Internet Explorer RPC サポート Internet Explorer TV スタイル ナビゲーション カスタマイズ可能なフォント範囲 固定幅レイアウト 垂直のスクロールバーおよびイベントを使用不可能にする 方向タブ Internet Explorer ブラウザコントロールホスト Internet Explorer 複数言語対応の基本 API Internet Explorer 複数言語対応の完全 API レジストリ内のオプションの文字セット/エンコード URL モニカサービス Windows インターネットサービス P3P (Platform for Privacy Preferences) Passport SSI 1.
メディア グラデーションのサポート DirectShow ACM ラッパーフィルター DirectShow コア DirectShow ディスプレイ DMO ラッパーフィルタ Windows Media Player Windows Media Player Windows Media Player OCX Windows Media Player OCX 7 Windows Media テクノロジ ASX v1 および M3U ファイルサポート ASX v2 ファイルサポート ASX v3 ファイルサポート HTTP 上の Windows Media ストリーミング MMS 上の Windows Media ストリーミング NSC1 ファイルサポート Windows Media マルチキャストおよびマルチビットレート ローカル記憶域からの Windows Media ストリーミング WMA および MP3 ストリーミング WMA および MP3 ローカル再生 オーディオ Codec およびレンダラ G.711 オーディオ Codec GSM 6.
Shell and User Interface USB リモート NDIS クラス ドライバ USB 機能ドライバ USB 記憶域クラスドライバ Windows Embedded CE ドライバ開発キットサポートライブラリ カーネルモードドライバ用 UI プロキシ カーネル機能 FormatMessage API FormatMessage API – システムエラーメッセージ ターゲットコントロールサポート(Shell.
システム 高度な暗号化プロ バイダのある暗号 化サービス (CryptoAPI 1.0) Diffie-Hellman/DSS プロバイダ 証明書(CryptoAPI 2.
ネットワーク 広域 ネットワーク (WAN) ネットワーク 全般 Telephony API (TAPI 2.
2.1.
バックライトの自動減光 コントロールパネルの「明るさ」を使用して、自動減光する/しない、減光までの待ち時間の設定が可能で す。 自動減光は、バッテリ駆動時のみ有効となります。外部電源駆動時には自動減光は行いません。 • 電源オンした状態で、キー入力を一切行わないで放置した場合(アイドル時)には、節電のためにバッ クライトを自動的に減光します。 • 自動減光状態の場合は、キー入力により減光状態を解除して通常の明るさに戻ります。 • 自動減光時のバックライトの明るさは、8 段階で設定が可能です。デフォルトは 3 です。 自動減光時の明るさを、通常時のバックライトの明るさよりも明るく設定することはできません。 デフォルトは、自動減光する/減光までの待ち時間 1 分です。 バックライトの自動オフ コントロールパネルの「明るさ」を使用して、自動バックライトオフする/しない、バックライトオフまでの待ち 時間の設定が可能です。自動オフは、バッテリ駆動時、外部電源駆動時ともに有効となります。 • 電源オンの状態で、キー入力を一切行わないで放置した場合(アイドル時)には、節電のためにバック ライトを自動的にオフします。 •
温度センサーによるバックライトの明るさ制限転 温度センサーにより、デバイスの温度が高温になったときに、自動的にバックライトの明るさに制限をしま す。 制限は 2段階 あり、制限の1段階目はバックライトの明るさ設定(9段階)のうち、1~7 段階までの 7 段階 までしか設定できないように制限がかかります。制限の2段階目は明るさ設定(9段階)のうち、1~5 段階 までの 5 段階までしか設定できないように制限がかかります。 通常時の明るさや自動減光機能における減光時の明るさ(バッテリ駆動時のみ)が、制限時の明るさの有 効範囲(段階)よりも明るく設定されていた場合、自動的に制限範囲内の最大の明るさまで暗くなりますが、 温度が下がって制限が解除されると自動的に元の設定の明るさに戻ります。 12
2.1.
KEY 入力 特殊動作 文字入力モード時 - 機能モード時 文字入力モード時 機能モード時 ← 文字入力モード時 → 機能モード時 文字入力モード時 機能モード時 操作仕様 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 備考 エンターキー エンターキー エンターキー エンターキー エンターキー 何もしない “-” “―” “―” “-” “-” 以下の順に、入力モードを切り替え 数字(“1”) →ひらがな(“あ”) →カタカナ(“ア”) →アルファベット大文字(“A”) →アルファベット小文字(“a”) ←キー ←キー(変換中は Shift+←キー) ←キー(変換中は Shift+←キー) ←キー ←キー 何もしない →キー →キー(変換中は Shift+→キー) →キー(変換中は Shift+→キー) →キー →キー プリンタフィード(送) 表 2-1-5 ファンクションキー KEY F1 特殊動作 文字入力モード時 F2 機能モード時 文字入力モード時 F3 機能モード時 文字入力モード時 操作仕様 1 あ ア A
F4 機能モード時 文字入力モード時 機能モード時 ア A a F 1 あ ア A a F VK_F3 VK_F3 VK_F3 Shift + VK_F3 VK_F4 VK_F4 VK_F4 VK_F4 VK_F4 Shift + VK_F4 表 2-1-6 サイドキー KEY R サイドキ ー L サイドキ ー 特殊動作 文字入力モード時 機能モード時 文字入力モード時 機能モード時 操作仕様 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F R サイドキー R サイドキー R サイドキー R サイドキー R サイドキー R サイドキー L サイドキー L サイドキー L サイドキー L サイドキー L サイドキー L サイドキー 15 備考
表 2-1-7 テンキー KEY 000 特殊動作 文字入力モード時 0 機能モード時 文字入力モード時 1 機能モード時 文字入力モード時 2 機能モード時 文字入力モード時 3 機能モード時 文字入力モード時 4 機能モード時 文字入力モード時 5 機能モード時 文字入力モード時 機能モード時 動作仕様 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F 1 あ ア A a F “000” わをんー。、「」~?¥空白 ワヲンー。、「」~?¥空白 -_/^¥&=+$%#*空白€ -_/^¥&=+$%#*空白€ 何もしない “0” 0123456789 0123456789 0123456789 0123456789 SIP の表示非表示 “1” まみむめも マミムメモ PQRS pqrs バックライト ON/OFF “2” やゆよゃゅょ ヤユヨャュョ TUV tuv キーバックライト ON/OFF “3” らりるれろ ラリルレロ WXYZ wxyz 何もしない “4” たちつてとっ
KEY 6 特殊動作 文字入力モード時 7 機能モード時 文字入力モード時 機能モード時 8 文字入力モード時 機能モード時 9 文字入力モード時 機能モード時 .
キーモードの切り替え “機能”+“-”キーでキーモードを切り替えることが可能です。 キーモード遷移を、部分的に抑止することも可能です。 システムライブラリで、アプリケーションから設定できます。 例) [1]→[あ]→[ア]→[A]→[a]→[1](繰り返し)の順に切り替わるのを、[A]と[a]を抑止設定すると、 [1]→[あ]→[ア]→[1](繰り返し)の順に切り替わるようになります。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 システムライブラリ SysSetEnableKeyMode 入力切替時キーモード遷移有効/無効の設定 SysGetEnableKeyMode 入力切替時キーモード遷移の有効/無効の取得 キーモードの表示 タスクトレイに現在のキーモードを表示します。数字(“1”)/ひらがな(“あ”)/カタカナ(“ア”)/アルファベット大 文字(“A”)/アルファベット小文字(“a”)を表示します。 図 2-2 めくりキー ひらがな/カタカナ/アルファベット大文字/アルファベット小文字の入力モードの場合、文字キーを押すこ とで、カーソル位置でめくりキー入力が可能です。 めくりキー入
機能キー動作許可・禁止 機能モード時に特殊動作を行うキーについては、以下のレジストリで個別に許可/禁止の設定が可能で す。 [HKEY_LOCAL_MACHINE¥HARDWARE¥DEVICEMAP¥KEYBD] 表 2-1-8 キー名 設定値 意味 許可/禁止 DisableFn9 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn8 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn7 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn6 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn5 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn4 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn3 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn2 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn1 dword:0/1 許可/禁止 DisableFn0 dword:0/1 許可/禁止 DisableFnMenu dword:0/1 ※ 機能モード時に特殊動作を行うキーを禁止しても、他の機能に割り振ることは出来ません。(仮想キー コードは発行しません) システムライブラリを利用しても、許可/禁止の設
キーロックの許可/禁止 システムライブラリを使用して、電源/サイドキー以外のキーの動作を許可/禁止することが可能です。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 システムライブラリ キーロックの許可/禁止の設定 SysSetAllKeyLock キーロックの許可/禁止の取得 SysGetAllKeyLock ユーザー設定可能なキー アプリケーション起動 以下のレジストリを使用して、機能+7、機能+8、機能+9、機能+MENU キーに任意のアプリケーションを 割り当てることが可能です。 [HKEY_LOCAL_MACHINE¥HARDWARE¥DEVICEMAP¥KEYBD] 表 2-1-9 キー名 Fn7LaunchPath Fn8LaunchPath Fn9LaunchPath FnMENULaunchPath 設定値 sz:起動対象のアプリケーションフルパス sz:起動対象のアプリケーションフルパス sz:起動対象のアプリケーションフルパス sz:起動対象のアプリケーションフルパス キーコード設定 システムライブラリを使用して、機能キー以外のすべてのキーに、任意のキーコードを割り
2.1.4 オーディオ 基本仕様 WAV 再生、ボイス録音・再生が可能です。 Microsoft 社の SoftwareMixer の機能を使用することにより、複数のアプリケーションからの出力音声をミ キシングして出力することが可能です。(44.1KHz 16 ビットステレオにミキシングします) サウンド系アプリケーションとして、ボイスレコーダを搭載します。 また、HTTP 上の WAV 再生も可能です オーディオとブザーは、デバイスを共有しているので、同時には鳴らすことはできません。同時に鳴らした 場合は、ブザーを優先します。 再生 表 2-1-10 サンプリング 周波数 ステレオ/モノラル KHz 8 11.025 12 16 22.05 24 モノラル ○ ○ ○ ○ ○ ○ ステレオ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ※上記以外のサンプリング周波数はサポートしません 8 または 16 ビット ※モノラルスピーカのため、実際にはステレオになりません 32 ○ ○ 44.1 ○ ○ 48 ○ ○ KHz 8 11.025 12 16 22.
2.1.
2.1.
Flash Disk IT-9000 は 256MB の FlashROM を搭載しており、これを以下の目的に使います。 1. ブート部:OS ディスクより OS ファイルを RAM へ展開します。 2. OS ディスク/カーネル部:OS ファイルを格納します。起動時にブートローダがメモリに展開 します。 3. ユーザディスク:ユーザが自由に使えるディスクです。システムのルートフォルダにマウント される RootDisk と、分割された FlashDisk があります。 4.
2.1.
ハードリセット処理 「機能キー」と「-(ハイフン)キー」と「入力キー」押しながらリセットすると、 ハードウエア的にリセットがかかり、RTC 及び RAM がリセットされます。 これにより時計と RAM がクリアされ再度 OS ディスクより OS を再ロードします。 パワーオン・リセット状態 すべての電池を抜いて放置した後で電池を入れた状態です。 この状態で電源をオンするとブートローダは OS 再ロード(必要であれば RTC 初期化)処理を行います。 表 2-1-13 RAM OS メモリ RootDisk FlashDisk レジストリ 時計 E2PROM プログラム デバイス 代理店 メモリ ID ID ソフトリセット処理 保持 初期化 保持 保持 保持 保持 保持 保持 フルリセット処理 再ロード 初期化 初期化 保持 初期化 保持 保持 保持 ハードリセット処理 再ロード 初期化 保持 保持 保持 初期化 保持 保持 ユーザディスククリ 再ロード 初期化 初期化 初期化 初期化 保持 保持 保持
2.1.
スキャナ読み取り スキャナ読み取りの結果通知に使用します。 表 2-1-17 点灯仕様 読み取り正常 読み取りエラー 仕様 指定時間緑色点灯後、消灯 指定時間赤色点灯後、消灯 属性 SCANOK SCANERR Bluetooth 接続状態 Bluetooth 接続状態の通知に使用します。 表 2-3 点灯仕様 Bluetooth 接続中 仕様 青 1 秒点灯、2 秒消灯の点滅 属性 BT ※ スキャナ読み取り LED を優先とします。 無線 LAN 接続状態 無線 LAN 接続状態の通知に使用します。 表 2-4 点灯仕様 無線 LAN 接続中 仕様 オレンジ 1 秒点灯、2 秒消灯の点滅 属性 WLAN ※ スキャナ読み取り LED を優先とします。 ActiveSync 接続状態 ActiveSync 接続状態の通知に使用します。 表 2-5 点灯仕様 ActiveSync 接続中 仕様 紫 0.5 秒点灯、2.
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 システムライブラリ LED の点灯/消灯の設定 SysSetLED LED の点灯/消灯の取得 SysGetLED LED 点灯の準備 SysPrepareLED LED の点灯 SysUpdateLED 29
2.1.
2.2 プリンタ IT-9000 のプリンタは、下記の機能を実装しています。 • 印字機能 • 検出機能 2.2.
国際文字セット (入力コードがANK指定時に有効) 文字コードが同じでも、国によってフォントが異なるものがあります。そのため、ANK コードの一部を置き換 えて各国に対応します。下表は国際文字選択機能によって置き換えられる文字と国の関係を表していま す。横軸の数字は次のように国を意味します。 表 2-11 0. 4. 8. 1. 5. アメリカ デンマーク 日本 2. 6. フランス スウェーデン 3. 7.
文字サイズ 標準サイズに対して、1、1.5、2、3、4 倍の計 5 種類をサポートしています。 1 1.5 2 3 4 1 1.
文字修飾 下記の 4 種類を組み合わせて、文字を修飾することができます。それぞれの修飾に対して下記の注意が 必要です。 表 2-13 種類 反転 強調 淡調 スムージング 注意事項 印字デューティが極端に増加するため、消費電流が増加し印字速度が低下しま す。 横方向に強調されます。 1 ドット毎に間引いて印字するため、文字サイズが 2 倍以下では文字が読取れない 場合があります。 縦/横方向ともに、2 倍以上の文字サイズに対して行います。ただし、このスムージ ングは明朝体フォント(24dot フォント)のみ対応しており、それ以外のフォントではス ムージングはできません。 ※ 拡大したフォントに対しての修飾は、フォントを拡大したイメージに対して行います。 ※ OCR-B フォントには一切の文字修飾はできません。 ※ 複数の文字修飾を行った場合には、以下の順番で文字フォントに対して修飾を行います。 スムージング → 強調 → 反転 → 淡調 スムージング ⇒ 強調/反転/単調 修飾なし 強調 白黒反転 淡調 強調+反転 強調+淡調 反転+淡調 強調+反転+淡調 34
印字機能 大きく分けて、「文字フォントの印字」と「ビットイメージの印字」の 2 つの機能を実装しています。 印字開始条件 プリンタは、印字開始条件が成立した場合に印字します。印字開始条件は、下記のとおりです。 1. CR/LF/FF コードが出力された場合 (CR/LF が連続で入力された場合は LF を無視します) 2. 行バッファフルになった場合 3. ビットイメージ印字(ビットマップ、画面印刷等を含む)の場合 用紙幅指定 プリンタライブラリ関数の用紙幅指定で、使用する用紙の用紙幅を指定します。指定可能な用紙幅は下 記のとおりです。 1. 80 mm 2.
印字速度指定 ESC コマンド「印字速度指定」で、印字速度を下記のように指定することができます。 1. 低速印字(高品位印字) 2. 高速印字 3.
プリヒート指定 低温でヘッド温度が低くなっている場合、印字する前に自動的にヘッド温度を暖めることができます。これ により、低温下での印字品位の向上を図ります。 プリヒート実行中は、タスクトレイに下記のアイコンを表示します。 ※ 低温下ではヘッド温度上昇させるために 1 分以上の時間を要する場合があります。 横印字 文字フォントを回転することにより横印字を実現します。ただし、回転可能な文字サイズは縦横方向に等 倍されたサイズのみです。文字フォントの回転指定は行頭でのみ有効で、行途中での指定は無視されま す。また、回転指定は回転指定を解除するまで有効になります。 但し、ANK フォントの場合は前後のフォントによって印字結果が異なります。 3. 偶数個連続して同一フォント、同一サイズのコードが出力された場合(あいう ABCD え) 4.
バッファフル印字 ESC コマンドによってバッファフル印字の有効/無効を切り替えることができます。切り替えた場合の動作 は以下のようになります。 1. バッファフル印字有効の場合 文字コード印字中に印字開始条件が成立する前に行バッファが一杯になる場合、当該文字の印字を改 行後に行います。例えば 80 mm 用紙使用時に、文字間スペース 0 で 16 ドット漢字を印字すると1行に 36 文字印字することができますが、37 文字目に文字コードがきた場合は 36 文字分の印字後、次の行の 先頭に 37 文字目の文字コードが印刷されます。 37 文字目 2.
スタンプ印刷 イメージデータを登録し、スタンプとして使用することができます。 登録数 : 1個 サイズ : 横 8 ドット単位、縦 1 ドットライン単位で任意のサイズを指定可能 表 2-16 項目 登録できる最大データ量 横方向の最大サイズ 縦方向の最大サイズ 用紙幅:80 mm 指定時 6912 バイト (72 バイト×96 ドット) 576 ドット 96 ドット 横 32ドット(4 バイト) 縦 構成例 横 32 ドット×縦 40 ドットの 場合 用紙幅:58 mm 指定時 4608 バイト (48 バイト×96 ドット) 384 ドット 96 ドット ドット 40 1 2 3 4 5 6 7 8 ・ ・ ・ ・ ・ 159 ・ 160 ・ 157 ・ 158 b7・・・・・ MSB LSB ビットイメージ印字 指定ドットライン分のイメージデータを印刷します。1 ドットライン分のデータ長は、80 mm 用紙の場合 576 ドット(72 バイト)ですが、左右マージンが指定されている場合は、その分を減じた長さを引き渡します。つ まり左右マージンをそれぞれ 4
ビットイメージの合成印字 テキストとビットイメージを合成して印字することができます。 ビットイメージ 銀行 テキスト 現地 外字印刷 128 の文字分の外字を登録する事ができます。登録できるフォントサイズは 24/16/12 ドットです。同一文 字コードに 24/16/12 ドットをそれぞれ登録する場合は、別々に登録する必要しなければなりません。また 未定義の文字コードを指定した場合は、全角スペースが印字されます。 外字登録範囲を下記に示します。 表 2-17 入力コード Unicode ANK(ShiftJIS) 登録範囲 0xE100~0xE17F 0xF185~0xF247(0xF1FD~0xF23F は除く) 画面印刷 表示画面を印刷(ハードコピー)することが可能です。左右マージンが設定されている場合は、左右マー ジンを減じた範囲に収まるように縮小して印刷します。 ウィンドウ印刷 指定したウィンドウを印刷することが可能です。左右マージンが設定されている場合は、左右マージンを 減じた範囲に収まるように縮小して印刷します。 40
外字データの構成 12/16/24 ドットフォントの外字は、それぞれ 24/32/72 バイトのイメージデータから構成されます。 12dot フォント 16dot フォント 24dot フォント 16dot 12dot+4dot(ダミー) 2 1 2 3 3 4 3 4 4 5 6 23 24 31 32 70 71 72 LSB MSB 24dot 1 16dot 2 12dot 1 MSB 注意! 24dot LSB MSB LSB 12dot フォントの横方向データは、ダミーの 4dot を加えて 2 バイトとします。 12dot フォントのデータ構成例 第1バイト 第2バイト 第23バイト 第24バイト ダミーデータ 印字中のAPO禁止 印字中は APO しないように、PrnOpen 関数で APO 機能を無効にします。印字終了後に PrnClose 関数が 実行されると、印字開始前の設定に戻ります。 ※ PRNOpen/PrnClose にて APO の制御を行いますので、プリンタ使用中はユーザーアプリケーションか ら AP
プリンタ電源 プリンタは、プリンタ使用時(プリンタライブラリ関数の PRNOpen~PRNClose までの間)のみ電源投入しま しす。 42
バーコード印字 プリンタライブラリを使用して、バーコード(1D)を印刷することが可能です。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 プリンタライブラリ 指定されたバーコードの印刷 PRNBarcodeOut コード指定 下記のバーコードを印字できます。API 使用時にバーコードの種類を指定します。 ● JAN ● UPC-E ● NW-7 ● CODE39 ● ITF ● CODE-128(※EAN-128) ※ CODE-128 を指定し、EAN-128 のデータフォーマットに合わせれば EAN-128 のバーコードを印 字できます。ただし、AI(アプリケーション識別子)を()で囲んで印刷することはできません。 高さ指定 印刷するバーコードの高さをミリ単位で指定できます。指定範囲は、下記のとおりです。 • 高さ 1 ~ 63mm (58 mm 用紙時:1 ~ 39mm) C/D(チェックデジット)指定 チェックデジットを自動計算して、バーコードに付加するかを指定できます。 表 2-18 コード JAN UPC(UPC-E) NW-7 CODE39 ITF CODE128 C/D
印刷方向指定 バーコードを印刷する方向を指定します。 - 縦方向印刷 - 横方向印刷 縦方向印刷 横方向印刷 データの補正 • JAN ・ 7/8/12/13 桁のデータのみ受け付けます。 ・ 7 桁/8 桁の場合は短縮型、12/13 桁の場合は標準型で印刷します。 ・ 7/12 桁の場合は自動的に C/D を付加し、8/13 桁の場合は再計算されます。 • CODE39 ・ データの前後に”*”が無い場合は自動的に付加されます。 ・ データの途中に”*”があった場合はエラーとなります。 • NW7 ・ C/D 有りを指定しても、付加しません。 ・ データの途中に A~D の文字があった場合、またはデータがスタート~ストップキャ ラクタの形式でない場合はデータエラーとなります。 ・ A~D の文字は、a~d を使用した場合も同様に扱います。 • UPC-E ・ 短縮された形式のデータのみ受け付けます。 ・ 短縮前のデータを入力した場合は、エラーとなります。 • ITF ・ データの桁数が奇数で、C/D 無しの場合は先頭に 0 を付加します。 ・ データの桁数が偶数で、C/D 有りの場合は
• CODE128 ・ データは、スタートキャラクタ・ファンクションキャラクタ・コードセットキャラク タ、シフトキャラクタ・データキャラクタを必要に応じて指定します。 ※ (上記のキャラクタとストップキャラクタを総称してシンボルキャラクタと呼び ます。データキャラクタ以外のシンボルキャラクタは特殊シンボルキャラクタと 呼びます。) ・ アスキーコードの 00h~1Fh と 7Fh、“¥”、“#”、“,”および特殊シンボルキャラク タは、前置文字“¥”を付加した特殊表記を使用します。これらのデータは最初に 1 個 のシンボルキャラクタに置き換えられ、その後データとして評価されます。(表記方 法については後述) ・ スタートキャラクタが指定されていない場合は、最初に現れるデータキャラクタによ り、コードセット A または B が自動的に決定されますが、コードセットキャラクタが データキャラクタより先に現れた場合にはこれがスタートキャラクタと置き換えられ ます。ただし、コードセット C を使用する場合は自動決定されないので指定が必要で す。また、スタートキャラクタをデータの途中に指定するとエラー(2)となります。
CODE128 シンボルキャラクタの詳細と表記方法 • スタートキャラクタ スタートキャラクタが指定されない場合、データ先頭のキャラクタにより自動的に決定します。ただし、 コードセット C を使用するのであれば、¥sC を指定する必要があります。 表 2-19 キャラクタ名称 START A START B START C • 表記 ¥sA ¥sB ¥sC ファンクションキャラクタ ファンクションキャラクタの自動挿入は行わないので必要により指定して下さい。 表 2-20 キャラクタ名称 FNC1 FNC2 FNC3 FNC4 • 表記 ¥f1 ¥f2 ¥f3 ¥f4 コードセットキャラクタ コードセットキャラクタの内、CODE A または B への移行は自動的に行います。ただし、コードセット C へ移行する場合は、¥cC を指定する必要があります。 コードセット C から他のコードセットに移行する場合は、¥cA または¥cB を指定する必要がありますが、 コードセット C が指定されている状態で他のコードセットのキャラクタが現れた場合は、自動的にコー ドセットの移行を行います。 表 2-21
• データキャラクタ 表 2-24 コード 文字 16進 コード 表記 表記 セット 00 \x00 A 01 \x01 02 03 04 コード 文字 16進 コード 表記 表記 セット 30 0 \x30 AB A 31 1 \x31 \x02 A 32 2 \x03 A 33 3 \x04 A 34 4 コード 文字 16進 コード 表記 表記 セット 60 ‘ \x60 B AB 61 a \x61 B \x32 AB 62 b \x62 B \x33 AB 63 c \x63 B \x34 AB 64 d \x64 B 65 e \x65 B f \x66 B \x05 A 35 5 \x35 06 \x06 A 36 6 \x36 AB 66 07 \x07 A 37 7 \x37 AB 67 g \x67 B 08 \x08 A 38 8 \x38 AB 68 h \x
2D - \x2D AB 5D ] \x5D AB 2E . \x2E AB 5E ^ \x5E AB 2F / \x2F AB 5F _ \x5F AB ※ コードセット C を選択している場合、使用できるキャラクタは 0~9 で 2 桁ずつエンコードします。桁数 が奇数の場合はエラー(2)となります。0~9、およびファンクション以外のキャラクタが指定された場合 は、他のコードセットに移行します。自動的に復帰することはありません。 ※ 表中、コードセットに A とあるキャラクタが現れた場合は、CODE A のコードセットキャラクタ(またはスタ ートキャラクタ)が自動挿入されます。 コードセットに B とあるキャラクタの場合は、CODE B のコードセットキャラクタ(またはスタートキャラクタ) が自動挿入されます。 コードセットに AB とあるキャラクタは、両方のコードセットに存在するため、コードセット C からの移行の みです。ただし、スタートキャラクタが未決定の場合は、CODE B のスタートキャラクタが挿入されます。 48
印刷仕様 縦方向に印刷した場合の印刷仕様を下記に示します。横方向に印刷した場合に異なる仕様は、() に示します。 表 2-25 コード JAN UPC-E NW-7 CODE39 ITF CODE128 80 mm 用紙 印刷仕様 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 8/13 桁 C/D 含む 8 桁:25.125mm 13 桁:35.625mm 数字:0~9 必須:モジュラス 10・自動計算 6桁 19.125mm 数字:0~9 必須:モジュラス 10・自動計算 3~23 桁(28 桁) スタートストップコード含む 9.25~69.25(84.25) mm 数字:0~9 スタートストップコード:A~D/a~d 記号:-,$,:,/,.,+ 付加しない 3~18 桁(22 桁) スタートストップコード含む 11.125~69.25(84.
表 2-26 コード JAN UPC-E NW-7 CODE39 ITF CODE128 58 mm 用紙 印刷仕様 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 印字桁数 印字幅 印字データ C/D 8/13 桁 C/D 含む 8 桁:25.125mm 13 桁:35.625mm 数字:0~9 必須:モジュラス 10・自動計算 6桁 19.125mm 数字:0~9 必須:モジュラス 10・自動計算 3~15 桁(28 桁) スタートストップコード含む 9.25~45.25(84.25) mm 数字:0~9 スタートストップコード:A~D/a~d 記号:-,$,:,/,.,+ 付加しない 3~12 桁(22 桁) スタートストップコード含む 11.125~46.00(84.75) mm 数字:0~9 スタートストップコード:* 記号:-,.
2.2.
印刷中ダイアログ(内蔵プリンタ) キャンセルボタン : 印刷が中断されます。 ダイアログを閉じる: タスクトレイにアイコンが表示されます。 プリンタの監視 印刷システムでは、アプリケーションは印刷データのスプールファイルが作成された時点で印刷終了とな ります。その後のプリンタの監視は、ランゲージモニタがポートモニタを経由して行います。ランゲージモ ニタがプリンタのエラーを検出した場合は、ダイアログボックスを表示して通知します。 エラー表示ダイアログ(内蔵プリンタ) 印刷中にエラーが発生するとエラーダイアログが開きます。 継続ボタン:印刷を続けます。 中止ボタン:印刷が中断されます。 プリンタの設定 印刷システムでは、プリンタプロパティダイアログを表示してプリンタの設定を行うことができます。 【用紙方向】 用紙方向を変更することができます。 縦/横 【印刷用紙】 フリーサイズ固定です 【幅】 幅の値を指定できます。直接入力か スピンコントロールにより設定可能で す。 【長さ】 長さの値を指定できます。直接入力 かスピンコントロールにより設定可能 です。 【コピー枚数】 コピー枚数の値を指定できます
【用紙名】 【印字速度】 【印字濃度】 【プリヒート】 【エラー時継続印 字】 【マーカー検出】 53 用紙名を設定します。 1P 高感度/1P 標準/1P 長期保 存/ラベル/1P 薄紙 印字速度を設定します。 高速印字/低速印字(高品位)/ グラフィック印字 印字濃度を設定します。 レベル1 ~ レベル9 プリヒートの可否を設定します。 チェックが ON の場合にプリヒー トが行われます。 エラー時継続印字の可否を設 定します。チェックが ON の場合 にエラー時継続印字が行われま す。 マーカー検出の可否を設定しま す。マーカ検出なし、マーカ検 出(終端)、マーカ検出(先端)か ら選択します。
2.2.
紙無し検出 印字、または用紙フィード中に用紙がなくなった場合は、紙無し(ペーパーエンド)を検出し、自動的に停 止します。また印字開始時に用紙がセットされていない場合は、印字動作を行いません。 電源電圧(VDETP)検出 印字するために必要な電源電圧(VDETP)があるか否かを印刷時に監視しています。 印刷中に VDETP 以下になった場合は印刷中の同時発色ドット数を減少させて印刷による電圧降下を抑 制し印刷を継続します。同時発色ドット数が最小の場合に VDETP が発生すると、エラー(電圧エラー: VDETP)を出力して印刷を中断します。 ※ 電圧エラーが出力された場合は、電池を交換してから印字を行って下さい。 ヘッド温度検出 良好な印字結果を得るために、ヘッド温度を検出し熱制御を行います。 また、ヘッドの異常な温度上昇による発火等を防ぐために、ヘッド温度が規定温度を超えないように常時 監視します。規定温度を超えた場合は、強制的にヘッドへのエネルギー供給を停止させます。 ハードエラー検出 プリンタが故障し、ストローブ信号を出力(紙へ熱エネルギーを印加)し続ける状態になった事を検出した 場合は、印字を中止
裏面バーコード読取機能 印刷中に用紙裏面にあるバーコードを読み取り、デコード結果を取得することが可能です。読み取るバー コードの仕様は 2 種類あり、下記の通りです バーコード構成 オリジナル オリジナル バーコード桁数 6 桁 (例:083092) 15 桁 上位 3 桁 000~255 (例:083) 000000000000000~ 下位 3 桁 000~128 (例:092) 281474976710655 の 10 進数 読取長 取開始指定から 54mm 読取開始指定から 54mm 56
バーコード構成(用紙裏面) 6 桁の場合 マーカー部 マーカー・バーコード間スペース部 スタートバー bit7(上位 3 桁) データキャラクタ セパレータ(白) 上位 3 桁(bit7~bit0) 下位 3 桁(bit6~bit0) bit0(上位 3 桁) バーコード部 bit6(下位 3 桁) bit0(下位 3 桁) パリティバー(黒バーの偶数パリティ) ストップバー 検出用余白 15 桁の場合 マーカー部 マーカー・バーコード間スペース部 スタートバー セパレータ(白) bit16 bit40 データキャラクタ 15 桁(bit47~bit0) バーコード部 bit8 bit32 bit0 bit24 パリティバー(黒バーの偶数パリティ) ストップバー 検出用余白 • 57
マーカー部 マーカは、印字開始位置を合わせるために使用します。裏面バーコード仕様において、裏面バーコー ド読取開始位置も兼ねています • マーカー・バーコード間スペース部 マーカーとバーコードを区別するためのスペース(白)となります。 • バーコード部 黒バー・白バーの組み合せにより、6 桁、または 15 桁を表します。バーコードは、「スタートバー」「データ キャラクタ」「パリティバー」「ストップバー」から構成されます。 • スタートバー バーコードの開始を示すためのバーであり、黒バー1本と白バー1 本で表します。 • データキャラクタ データキャラクタは 2 進数化し、ビットデータ 0 は黒バー、ビットデータ1は白バーに変換します。 マーカと区別できるように 4 ビット毎にセパレータ(白バー)を 1 本挿入します。 6 桁の場合は上位 3 桁(0~255)を 8bit、下位 3 桁(0~127)を 7bit で表します。 15 桁(0~281474976710655)の場合は、バーコードを 2 列で構成します。上位 24bit は右側、下位 24bit は左側に配置します。2 進数化したデータは、6 桁の場
2.2.
ヘッド温度異常 ヘッド温度が異常上昇して発火等起こさないように常時監視をしています。 ヘッド温度が異常上昇した場合は、即時にヘッド電源を切り下記のメッセージを表示します。 プリンタヘッドの電源を切りましたので、印刷する前にリセットして下さい。 2.2.
2.2.
ESC g n1 n2 Data ESC Z n バーコード印字 初期化 - - 62
2.2.7 帳票作成のガイドライン IT-9000 のプリンタによる印刷では、印字位置の誤差が発生します。 したがって、用紙に対してプレ印刷等を行う場合は、誤差を考慮して作成する必要があります。 下記に、プレ印刷帳票の例を示します。 (例) マーカーから印刷開始位置までが A mm、印字位置の誤差が±2 mm、文字の高さが 4 mm の場合 単位はmm 2 8 4 2 A mm ※マーカーは裏面 IT-9000の印刷文字 用紙送り方向 プレ印刷された枠 表面(IT-9000が印字する側)から見た図です。 図 2-3 また、印字精度として、紙送りの累積誤差が発生します。 長い帳票を印字する場合は、途中に別のマーカーを設けて再度マーカー検出を行い、累積誤差を解消 する必要があります。 フォントについて IT-9000 の MS ゴシックフォントは、従来機(DT-9700/DT-9800)と異なる場合がありますので、従来機の アプリケーションを IT-9000 に移植する場合は注意が必要です。 詳細は、「7.
2.3 CMOSイメージャ ※ 本機能は、IT-9000-J には搭載していません。 2.3.
※ 3.
表 2-3-2 2D Stacked コード コード 最小桁数 最大桁数 チェック キャラクタ Code49 PDF417 MicroPDF Codablock F (※1) EAN8 / 13 Composite RSS Composite (※3) UCC / EAN128 Composite (※2) TLC39 (※4) RSS-14 (Stacked type) included Standard Omni directional (※3) RSS Expanded (Stacked type) (※3) 1 1 1 0 81 2,000 366 200 常に有効 常に有効 常に有効 常に有効 チェック キャラクタ 出力 常に無効 常に無効 常に無効 常に無効 8 338 常に有効 常に無効 2 338 常に有効 常に無効 6 2,361 常に有効 常に無効 - 279 常に有効 常に有効 常に無効 常に無効 20 常に有効 常に無効 14 1 備考 ※ 1.
表 2-3-3 2D Matrix コード コード 最小桁数 最大桁数 チェック キャラクタ Aztec QR Code Micro QR Code Maxicode DataMatrix 1 1 1 1 1 2,000 1,500 35 138 1,000 常に有効 常に有効 常に有効 常に有効 常に有効 チェック キャラクタ 出力 常に無効 常に無効 常に無効 常に無効 常に無効 備考 ECC000 / 050 / 080 / 100 / 140 / 200 1 常に有効 常に無効 HanXin Code 1,000 (Chinese Sensible Code) ※ 最大桁数は、コードがすべて数字で構成される場合の桁数です。 英数字の場合は上記の約 3 分の 2、漢字・バイナリの場合は約 3 分の 1 となります。 また、最大桁数は目安であり、実際の読み取り可能範囲はエラー訂正レベルやシンボルの印字状態 (分解能、PCS など)、および周囲の環境によって変わります。 67
2.3.
※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 イメージャライブラリ 読み取り方式の設定 IMGSetDecodeMode 読み取り方式の取得 IMGGetDecodeMode シンボルをテキストデータとして読み取り IMGWaitForDecode IMGWaitForDecodeRaw シンボルをバイナリデータとして読み取り 69
2.3.
IMGGetIATA IMGSetITF IMGGetITF IMGSetISBT IMGGetISBT IMGSetMaxicode IMGGetMaxicode IMGSetMicroPDF IMGGetMicroPDF IMGSetMSI IMGGetMSI IMGSetPDF417 IMGGetPDF417 IMGSetQR IMGGetQR IMGSetRSS IMGGetRSS IMGSetTLC39 IMGGetTLC39 IMGSetUPCA IMGGetUPCA IMGSetUPCE IMGGetUPCE IATA(IATA 2 of 5)コードのデコードオプション取得 ITF(Interleaved 2 of 5)コードのデコードオプション設定 ITF(Interleaved 2 of 5)コードのデコードオプション取得 ISBT コードのデコードオプション設定 ISBT コードのデコードオプション取得 Maxicode コードのデコードオプション設定 Maxicode コードのデコードオプション取得 MicroPDF コードのデコードオプション設定 MicroPDF コードのデコードオ
2.3.
2.3.
印字太さ調整機能 バーの太い、もしくは細いシンボルの読み取りを向上する機能です。7 段階で設定することができます。 通常は設定する必要はありませんが、読み取りにくいと感じた場合は、この値を調整すると、読み取りが向 上することがあります。 細い 1 デフォルト 2 3 4 太い 5 6 7 図 2-4 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 イメージャライブラリ 現在の印字太さ調整を取得 IMGGetPrintWeight 印字太さ調整を設定 IMGSetPrintWeight 74
デコードウィンドウ機能 エイマーが照射されている位置を中心にデコード範囲を指定する機能です。一枚の帳票に複数のシンボ ルが印刷されているときに特定のシンボルのみをデコードする場合に有効です。 デコードウィンドウにモード 1、モード 2 を指定した場合は、中心付近のシンボルのみを読み取るように、デ コード範囲が自動的に決定されます。 デコードウィンドウにユーザー設定を指定した場合は、デコード範囲を座標で指定することができます。 表 2-3-7 設定 無効 モード 1 モード 2 ユーザー設定 説明 デコードウィンドウ機能は無効 中心付近の単一シンボルを読み取るのに使用 中心の Composite コードを読み取るのに使用 デコード範囲を座標で指定します 備考 デコードウィンドウを指定してシンボルをスキャンすると、デコードウィンドウにシンボルの一部が含まれた 場合のみ、そのシンボルを読み取ります。下図の場合、シンボル A はデコードウィンドウ内に含まれていな いため読み取りを行いませんが、シンボル B はシンボルの一部が含まれているため読み取りを行います。 読み取りません A 読み取ります B エイマー
デコード白黒反転機能 通常のシンボルとは異なる、黒字に白で印字されたシンボル(白黒反転シンボル)を読み取る機能です。 白黒反転モードを指定すると、白黒反転シンボルを読み取ることができます。 表 2-3-8 設定 白黒反転なし 白黒反転あり 白黒反転なし・あ り両対応 説明 通常のシンボル(白地に黒で印字されたシンボル)を読み取り ます。 白黒反転シンボル(黒地に白で印字されたシンボル)を読み取 ります。 通常のシンボルと白黒反転シンボルの両方を読み取ります。 ただし、読み取りスピードは若干遅くなることがあります。 備考 デフォルト 白黒反転モードを指定すると、通常の反転していないシンボルは読めなくなってしまいますのでご注意く ださい。 QR コード、DataMatrix コード、Aztec コードについては、本設定に関係なく、通常のシンボル、白黒反転 シンボルの両方を読み取ることができます。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 イメージャライブラリ IMGGetDecodeReverse デコードの白黒反転の有無を取得します IMGSetDecodeReverse デコードの白
連結シンボルの自動連結 イメージャはシンボルの連結をサポートしています。 以下の連結シンボルを読み取ると、読み取ったデータは内部バッファに格納され、連結終了シンボル、ま たは、すべての連結シンボルを読み終わった後に、すべてのデータが結合されて出力されます。 ※ 連結シンボルを読む場合は、デコードモードを「通常読み」に設定してください。 デコードモードを「多段読み」または「一括読み」に設定すると、連結シンボルが正しく読めないことが あります。 表 2-3-9 シンボルの種類 Code93 連結対象 先頭データがスペースの Code93 コード Code49 先頭がモード 1(M=1)で 始まる Code49 コード 連結識別子を含む QR Code QR Code 連結方法 1. 先頭がスペースで始まるシンボルを読み取ると、読 み取ったデータは出力されず、内部のバッファに 格納されます。 2. 更にスペースで始まるシンボルを読み続けると、デ ータは読み取った順番に内部バッファで結合され ます。出力はされません。 3.
バイナリデータの読み取り シンボルから読み取ったデータを、通常の文字列としてではなく、バイナリデータとして出力することがで きます。 これにより、暗号化されたデータや画像、音声などのバイナリデータや、NULL 文字によって区切られた文 字列などを読み取ることができます。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 イメージャライブラリ IMGWaitForDecodeRaw シンボルをバイナリデータとして読み取り イメージキャプチャ機能 画像データをキャプチャする機能です。 2 階調もしくは 256 階調のグレースケール画像データとして出力されます。JPEG ライブラリとあわせて使用 することにより、キャプチャした画像を JPEG ファイルとして保存することが可能です。 画像を間引くことにより、解像度を下げて出力することができます。そのときの画像サイズは下表のとおり です。 表 2-3-10 倍率 1/1 倍 1/2 倍 1/4 倍 任意 画像サイズ 752×480 ピクセル 376×240 ピクセル 188×120 ピクセル 指定されたサイズ ※ この機能に関連するライブラリ関数は、
サイン切り出し機能 シンボルとサインを一括してスキャンし、デコードしたシンボルデータと、切り出したサイン画像を同時に出 力する機能です。 サインの位置とサイズは、シンボルの位置を基準に、ユーザーアプリケーション内で指定します。 上下逆さに読み取ったり、斜めから読み取ったりした場合も、シンボルの上方向が画像データの上方向に なるように、補正されて出力されます。 シンボルの中心位置 C M O S サイズ指定 S c a n n e r シンボルの中心からの相対位置を指定 図 2-5 対応シンボル - Code39 - Codabar (NW7) - Code128 - PDF417 - Aztec ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 イメージャライブラリ 切り出し画像を取得 IMGCaptureSign シンボルをテキストデータとして読み取り IMGWaitForDecode IMGWaitForDecodeRaw シンボルをバイナリデータとして読み取り 79
ストリーミング表示機能 スキャナを動作させ続けて、画像を連続表示する機能です。 イメージキャプチャ機能と組み合わせて使用することにより、カメラのファインダとして使用することができま す。 表 2-3-11 項目 画像サイズ 縮小(間引き)指定 切り出しサイズ 階調 フレームレート 値 188×120 ピクセル 1/1 倍、 1/2 倍、 1/4 倍 任意の位置 256 階調グレースケール 最大で 15 fps (※) ※ 周囲の明るさや、システム負荷(動作中のプログラムなどによる)の影響によって変化します。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 イメージャライブラリ ストリーミングを開始 IMGStartStream ストリーミング画像を取得 IMGGetStreamData ストリーミングを停止 IMGStopStream イルミネーションとエイマー IT-9000 のイメージャデバイスには、照明用のイルミネーション(赤色 LED)と、読み取り位置を示すエイマ ー(赤色レーザー)が搭載されています。 イルミネーションとエイマーは、それぞれ、点灯/消灯を指定できます。 イルミネー
イメージャAPO イメージャ機能が一定時間使用(シンボル読み取り、イメージキャプチャ、サインキャプチャ、ストリーミン グ)されていなかった場合、自動的にイメージャデバイスの電源を切る機能です。 イメージャ APO 後にイメージャ機能を使用する場合、イメージャデバイスの電源を自動的に入れます。 APO 時間は 0~1800 秒の範囲で、秒単位に設定することが可能です(デフォルトはイメージャ APO 無効)。 また、イメージャ APO は無効にすることもできます。 イメージャの電源がオフしている間は消費電流が抑えられますが、イメージャの電源オンには数十~数百 ミリ秒の時間がかかります。このため、APO 時間を短く設定すると、レスポンスが遅く感じられることがありま す。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 イメージャライブラリ IMGSetImagerAPO オートパワーオフタイマ値の設定 IMGGetImagerAPO オートパワーオフタイマ値の取得 81
2.3.6 動作設定情報ファイル コントロールパネルの「イメージャ設定」で設定した内容は、INI形式のファイルに保存されます。 設定ファイルの保存場所と名前は、“¥FlashDisk¥System Settings¥IMGSet.
バーコード別の初期値リスト 設定が有効なパラメータは、バーコードによって異なります。 バーコードごとの有効な設定項目については、次に示す初期値リストを参照してください。 [Code39] [UPCE] Enable=0 Enable=0 Min=2 Output Check Digit=0 Max=48 Request Addon=0 Output Start/Stop Code=0 Separate Addon=0 Read On Check Char=0 Append 2Digit Addon=0 Output Check Char=0 Append 5Digit Addon=0 Full ASCII=0 Output System Number=0 Append=0 Expand Version E=0 [Codabar(NW7)] [Interleaved2of5(ITF)] Enable=0 Enable=0 Min=2 Min=4 Max=60 Max=80 Output Start/Stop Code=0 Read On Check Digi
[Code11] [Composite] Enable=0 Enable=0 Min=4 Min=1 Max=80 Max=2435 Read On 2 Check Digit=1 UPCE EAN Composite Enable=0 [ISBT] [Maxicode] Enable=0 Enable=0 Min=1 [RSS] Max=150 Enable=0 Only Carrier Message=0 Min=1 [DataMatrix] Max=80 Enable=0 [Code49] Min=1 Enable=0 Max=1500 Min=1 [QR Code] Max=81 Enable=0 [Code32] Min=1 Enable=0 Max=3500 [PDF417] [Aztec] Enable=0 Enable=0 Min=1 Min=1 Max=2750 Max=3750 [MicroPDF] [TLCode39] Enable=0 Enable=0 Min=1 [HanXin] Max=2750
共通動作設定 バーコードの種類に依存しない設定項目です。 表 2-3-13 項目名 設定内容 設定値 初期値 [PrintWeight] セクション 印字太さ調整値の指定 1 から 7 4 Aimer エイマーの照度指定 0 または 100 100 Illumination イルミネーションの照度指定 0 または 100 100 0:通常読み 0 PrintWeight [Intensity] セクション [Multi Step] セクション ReadMode 読み取り方式の指定 1:多段読み 2:一括読み ReadTimes 連続読み取り回数の指定 2 から 10 2 Separator 一括読み時の区切り記号指定 文字を int 型にキャスト 0 した値 [Scan Mode] セクション Scan Mode 0:屋外 スキャンモードの指定 1 1:屋内(窓際) 2:屋内 3:倉庫 [Decode Deliberation] セクション Decode Deliberation デコード熟考度の設定 100:読み取り非常に速い、 400
1:モード 1 2:モード 2 16:ユーザ設定 Left デコードウィンドウの左端座標 0~751 の範囲で指定。 0 Top デコードウィンドウの上端座標 0~479 の範囲で指定。 0 Right デコードウィンドウの右端座標 0~751 の範囲で指定。 751 Bottom デコードウィンドウの下端座標 0~479 の範囲で指定。 479 デコード白黒反転機能のモード指定 0:白黒反転なし 0 [Decode Reverse] セクション Enable 1:白黒反転あり 2:白黒反転あり・なし両 対応 86
2.3.7 他デバイスとの同時使用 イメージャのデコード機能、ストリーミング機能、イメージキャプチャ機能と、他デバイスとの同時使用の可 否を以下に示します。 表 2-3-14 デバイス カメラ USB Bluetooth 無線 LAN 使用可否 × ○ ○ ○ ○:同時に使用可能です。 ×:同時に使用しないでください。 2.3.
2.4 NFC (Near Field Communication) 基本仕様 2.4.
IC カードの検索方式について 以下の検索方式があります。 検索方 内容 式 通常起 1 個の IC カードを起動します。以下の条件で検索を終了 動 します。 ・ 1 個の IC カードを発見 ・ タイムアウト時間経過 ・ 指定されたコールバック関数が FALSE を返した場合 ・ ポーリング停止関数が実行された場合 多段起 指定されたコールバック関数が TRUE を返している間、連 動 続して IC カードを起動します。一度起動したことのある IC カードを再び起動することはありません。1 個の IC カ ードを起動する度に、アプリケーションに制御が返りま す。アプリケーションは本関数を繰り返し実行することに より、最大 100 個までの IC カードの起動を行います。以 下の条件で検索を終了します。 ・ 1 個の IC カードを発見 ・ タイムアウト時間経過 ・ 指定されたコールバック関数が FALSE を返した場合 ・ ポーリング停止関数が実行された場合 使用用途 1 個の IC カードと通 信を行うシンプルな 方式で、通常は、この 検索方式を使用しま す。 商品の棚卸のように、 IC カードを連続し
※4 一括起動可能な最大枚数について、TypeA は 4 枚、FeliCa と ISO15693 は 2 枚となります。 カードポーリング時の省電力制御 電波の送信間隔を長めに調整した状態で、IC カードを検索することで、消費電力を抑えることができます。 ただし、送信間隔が長くなるため、IC カードの検出レスポンスが低下します。長時間連続して IC カードの 待ち受けを行う場合に使用してください。 データ通信機能 カードポーリング機能により、IC カードが起動すると、データ通信が可能となります。 IC カードに対して、送信したコマンドに対する応答情報の受信が完了する、または、タイムアウト時間が経 過すると通信を終了します。 通信が成功した場合、IC カードは起動した状態を保持するため、他のデータ通信を連続して行うことがで きます。 表 2-5-1 機能 カードポ ーリング 機能 説明 通信可能範囲内にある IC カードを検索し、IC カ ードを発見した場合は、 IC カードを起動して応答 情報を取得します データ 通信機能 起動に成功した IC カー ドとデータ通信を行うこと ができます 動作終了
以下に、NFC モジュールと IC カードのデータ通信の例を示します。 NFCモジュール ICカード デバイスオープン モジュール電源ON 電波送信開始 カード検索 / 起動コマンド カードポーリング カード起動 応答 データ送信 応答 データ通信 データ送信 応答 電波送信停止 カード停止 電波送信停止 デバイスクローズ モジュール電源OFF ※ NFC モジュールの電源 ON 中は、ほとんど電力を消費しません。 また、電源 ON 動作には時間がかかるため、素早く IC カードとの通信を開始したい場合は、アプリケー ション起動時にあらかじめデバイスをオープンしてください。IC カードと通信を開始するときはカードポ ーリング動作からの通信を行い、アプリケーション終了時にデバイスをクローズしてください。 91
2.4.3 拡張機能 電波自動停止タイミング通知 カードポーリング機能により IC カードの起動に成功した後、一定時間 IC カードとデータ通信を行わなかっ たとき、電波を自動的に停止します。このとき、ユーザアプリケーションに対し、電波が停止したタイミング をウィンドウメッセージかイベントにより通知することができます。 本通知機能の有効 / 無効設定は切り替えが可能であり、初期設定は無効となります。 2.4.
2.5 SAM (Secure Application Module) 2.5.1 基本仕様 SAMカードスロットに挿入された SAM カードへのアクセス機能ををサポートします。ISO7816 に準拠した SAM カードと通信を行なうことができます。 2.5.
以下に、アプリケーションと SAM カードのコマンド送受信の例を示します。 アプリケーション SAMライブラリ SAMカード SAMOpen SAMOpen return SAMカードコントローラ 電源ON SAMPowerUpCard 電源ON SAMカード電源ON 応答情報 SAMPowerUpCard return SAMExchangeData APDUコマンド送信 APDUコマンド処理 APDU応答受信 SAMExchangeData return SAMPowerDownCard 電源OFF SAMカード電源OFF SAMPowerDownCard return SAMClose SAMClose return SAMカードコントローラ 電源OFF 複数スロットとの通信 各スロットの SAM カードは、電源 ON 状態を保持しつつ、他のスロットの SAM カードの電源 ON やコマン ドの送受信を行なうことができます。各スロットの SAM カードに交互にアクセスするような場合、直前にアク セスしたスロットのカード電源を OFF せずにスロット切り替えを行なうことで、再
2.5.
2.6 USB 2.6.1 基本仕様 USB 切り替え • USB Client/Host の切り替えは、本体側面の USB コネクタで接続する場合は USB ケーブル種類(USB Client 用/USB Host 用)の信号によって、I/O ボックスの USB コネクタで接続する場合は I/O ボックスか らの信号によって行います。 アプリケーションから切り替えることはできません。 • USB デバイスが接続されて本体が USB デバイスを認識している間、もしくは USB で通信している間で は、切り替えは行わないでください。 • 現在の USB Client/Host の状態は、コントロールパネルの「USB 接続」で確認することが可能です。 • 本体側面の USB コネクタを接続、且つ、I/O ボックスに本体を搭載した場合に、どちらのコネクタで優 先的に接続するかをコントロールパネルの「USB 接続」で選択できます。 (「USB接続」の詳細は 3.
表 2-6-2 I/O ボックス USB コネクタ優先に設定している場合 本体側面 I/O ボックス USB デバイスの接続なし USB Client のコネクタに USB デバイスが接続、 切替スッチは B に設定 USB Host のコネクタに USB デバイスが接続、 切替スッチは A に設定 USB デバイスの接続なし USB Client のコネクタに USB デバイスが接続 USB 接続なし USB Client(本体側面) のコネクタで接続 USB Client(I/O ボックス) USB Client(I/O ボックス) のコネクタで接続 のコネクタで接続 USB Host のコネクタに USB デバイスが接続 USB Host(本体側面) のコネクタで接続 USB Client(I/O ボックス) のコネクタで接続 USB Host(I/O ボックス) のコネクタで接続 USB Host(I/O ボックス) のコネクタで接続 USB Host(I/O ボックス) のコネクタで接続 ※ 本体側面のコネクタで接続している状態で I/O ボックスのコネクタに USB デバイスを接続す
2.6.2 COMポート USB で使用する COM ポートは以下のとおりです。 表 2-6-3 USB Client USB-MODEM 2.6.3 COM2 COM5 プロダクトID USB プロダクト ID は以下のとおりです。 表 2-6-4 USB Product ID 2.6.
2.7 Bluetooth 2.7.
2.7.
2.7.
2.7.5 通信手順 Bluetooth を使用した通信の基本的な手順は、以下のとおりです。 1. Bluetooth の初期化 Bluetooth ツール、または Bluetooth ライブラリを使用して、初期化を行います。 Bluetooth モジュールの電源が ON になり、Bluetooth プロトコルスタックの初期化を実行します。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 Bluetooth ライブラリ Bluetooth プロトコルスタックの初期化 BTInitialize 2. デバイスの探索 Bluetooth ツール、または Bluetooth ライブラリを使用して、デバイス探索を行います。 デバイス探索用の電波を送信し、周囲にある使用可能な Bluetooth 機器から機器情報を取得しま す。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 Bluetooth ライブラリ 接続する Bluetooth 機器のデバイス情報の取得 BTGetDeviceInfo 3.
5. Bluetooth の接続 Bluetooth ツール、または Bluetooth ライブラリを使用して、Bluetooth を接続します。 Bluetooth 接続完了後は、切断を実行するまで選択したプロファイルを使用して Bluetooth 通信を行 うことが可能です。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 Bluetooth ライブラリ Bluetooth 仮想シリアルプロファイルで接続を実行 BTConnectSerial 6. Bluetooth の切断 Bluetooth ツール、または Bluetooth ライブラリを使用して、Bluetooth 接続を切断します。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 Bluetooth ライブラリ Bluetooth 仮想シリアルプロファイルの接続を切断 BTDisconnectSerial 7.
2.7.
2.7.8 無線LANとの同時使用 Bluetooth と無線 LAN は同一の周波数帯域(2.4GHz ISM バンド)を使用するため、原則として同時使用は できません。ただし、以下の点に留意することにより、各通信デバイスの電源を OFF しない場合でも電波 干渉の影響を小さくする事が可能です。 相手BT機器がAFHをサポートしている場合(AFH機能を使用) 1. 自動的に WLAN 等の機器が使用しているチャネルを避けて通信を行いますが、WLAN 等に影響を与 える可能性があります。 相手BT機器がAFHをサポートしていない場合(BTと無線LANの排他使用) 1. Bluetooth 接続を行う前に、無線 LAN 通信が終了していることを確認してください。無線 LAN 通信中 に Bluetooth 接続を行うと、Bluetooth 接続時の電波が無線 LAN 通信に著しく影響を及ぼすことがあ ります。無線 LAN からのデータ取得後、Bluetooth 機器との接続を行って Bluetooth 通信を行うような 運用をすれば、電波干渉により通信エラーとなる確率を下げる事ができます。 2.
2.8 無線LAN 802.11b および 11g は 2.4GHz 帯の、免許不要で使用可能な ISM(Industry、Science、Medical)バンド の電波を利用し、近距離の通信を行います。 デバイス名について IT-9000 では、DeviceIoControl()を使用して無線 LAN ドライバのデータを取得する場合に使用するデバ イス名は“SDIO86861”となります。 2.8.
2.8.
2.8.3 ローミング 2 つ以上の同一 SSID のアクセスポイントが存在する環境下で、自動的に接続するアクセスポイントを切り 替えます。 1. 通信可能なアクセスポイントを探索し、それぞれのアクセスポイントの電波状態をリスト化 2. 現在接続しているアクセスポイントと、リスト内のアクセスポイントの電波状態を比較 3. 比較の結果、リスト内のアクセスポイントの方が電波状態が良い場合は、当該アクセスポイントにロー ミング要求 4.
切断処理 以下の場合、アクセスポイントとの無線接続を切断します。切断の判断およびローミング処理はモジュー ル内のファームウェアが行います。 1. 他の電波使用機器からの干渉、ノイズ、同一または隣接チャネルでの無線 LAN 通信などにより、周囲 の電波状況が悪くなった場合。 2. アクセスポイントとの距離が離れすぎた場合や、障害物により電波強度が弱くなった場合 3.
2.8.5 動作設定情報ファイルによる無線設定 動作設定情報ファイルを使用して、無線 LAN 設定のデフォルト値を設定することが可能です。 動作設定情報ファイルを IT-9000 に配布することで、無線 LAN の設定を簡単に行うことが可能です。 • 動作設定情報ファイルは、”¥FlashDisk¥System Settings¥WLANCFG.
ファイルフォーマット ファイルフォーマットは、以下の INI ファイル形式です。 • 動作設定情報ファイルの最大サイズは 60Kbyte です。 • 行頭が”;”の行はコメントとみなします。(行の途中からはコメントとはみなしません。) • KEY と VALUE の区切りは”=”です。スペース、タブなども KEY や VALUE に含みます。 “SSID=□tunami”と=の後にスペースを入れた場合には、SSID の値はスペース+tunami となります。 • 行の最後は CR または CR/LF です。 • 行の最大長は 256Byte です。 • セクション名、KEY、VALUE 共、大文字、小文字を区別しません。 [WLAN]セクション 無線 LAN 全体の設定を行います。 表 2-9-1 キー WLANPOWER POWERSAVE WLANCFG RoamingRSSILevel RoamingAvailableTime RoamingRSSISpan BandConfig MAX_SCAN_TIME SCAN_CHANNELS WLAN_CFG_TOOL 設定値 無線 LAN 電源
[STATIC]セクション 内蔵デバイスが接続するアクセスポイントを指定します。 接続する内容により、設定内容が異なります。 表 2-9-2 キー SSID ADHOC WEP KEYINDEX KEYDATA SECURITY AUTH WEP_OPEN_KEYINDEX WEP_OPEN_KEY WPA_PEAP_USER WPA_PEAP_PASS WPA_PEAP_DOMAIN WPA_PEAP_VALIDATESERVER WPA_TLS_USER WPA_TLS_DOMAIN WPA_TLS_VALIDATESERVER WPA_TLS_CERTIFICATE WPA_PSK_KEY 設定値 SSID を指定します。 インフラストラクチャ/アドホックの指定をします。 1:インフラストラクチャ 0:アドホック WEP の有無を指定します。 1:WEP 無し 0:WEP 有り WEP キーの INDEX を、0~3 の範囲で指定します。 暗号化した WEP キーデータを指定します。 40 ビット WEP の場合は 20 バイト 108 ビット WEP の場合は 52 バイト 無線 L
キー WPA2_PEAP_USER WPA2_PEAP_PASS WPA2_PEAP_DOMAIN WPA2_PEAP_VALIDATESERVER WPA2_TLS_DOMAIN WPA2_TLS_VALIDATESERVER WPA2_TLS_CERTIFICATE WPA2_PSK_KEY 設定値 WPA2_PEAP のユーザー名を指定します WPA2_PEAP のパスワードを指定します WPA2_PEAP のドメインを指定します。 WPA2_PEAP のサーバ証明書の有効無効を指定します 0:サーバ証明書無効 1:サーバ証明書有効 WPA2_TLS のドメインを指定します WPA2_TLS のサーバ証明書の有効無効を指定します 0:サーバ証明書無効 1:サーバ証明書有効 WPA2_TLS のクライアント証明書のフレンドリ名を指定します WPA2_PSK のキーを指定します。(16 バイトから 128 バイト) STATIC セクションの設定例 WEP 接続の接続例(DT5200 との互換を考慮した設定) [STATIC] SSID=tunami ADHOC=0 WEP=1 KEYINDEX=0
WPA/TLS 接続の設定例 [STATIC] SSID=tunami SECURITY=WPA AUTH=TLS WPA_TLS_USER=user WPA_TLS_DOMAIN=domain WPA_TLS_CERTIFICATE=certname WPA_TLS_VALIDATESERVER=1 114
[TCPIP]セクション 内蔵デバイスの IP アドレスの設定を行います。 表 2-9-3 キー DHCP IPADDRESS SUBNETMASK DEFAULTGATEWAY DNS1 DNS2 WINS1 WINS2 設定値 DHCP の有効/無効を指定します。 1:DHCP 有効 0:DHCP 無効 DHCP 有効を指定した場合には、以下の設定は無効となります。 IP アドレスを指定します サブネットマスクを指定します。 デフォルトゲートウェイを指定します。 プライマリ DNS サーバアドレスを指定します。 セカンダリ DNS サーバアドレスを指定します。 プライマリ WINS サーバアドレスを指定します。 セカンダリ WINS サーバアドレスを指定します。 動作設定情報ファイルの例 動作設定情報ファイルの標準的な記述例は、以下のとおりです。 [WLAN] WLANPOWER=1 POWERSAVE=1 WLANCFG=1 BandConfig=1 RoamingRSSILevel=-78 RoamingAvailableTime=15 RoamingRSSISpan=1 MAX_SCAN_T
2.9 電源制御 2.9.1 低電圧監視制御 低電圧検出レベルには、以下の 4 つがあります。 表 2-31 レベル VDET1 VDET2 VDET3 内容 主電池電圧低下警告 主電池電圧低下 OFF 主電池電圧低下緊急 OFF カード電圧低下 OFF VDETCF 動作 主電池低下警告表示 電源 OFF 緊急 OFF 次回立ち上げ - レジューム(立上げ時警告あり) ウオームブート(立上げ時警告あり) 電源 OFF レジューム(立上げ時警告あり) メインバッテリ メインバッテリの状態とレベルを以下に示します。 表 2-10-2 表記 詳細 状態 外部 外部電源 外部電源が供給されていて、充電が完了している状態 レベル 充電 通常 1 充電中 メインバッテリ O.K.
ユーザー通知方法 メインバッテリ、またはサブバッテリが「残りわずか」の状態になると、システムは WM_POWERBROADCAST メッセージで通知します。メッセージの詳細は下表のとおりです。 表 2-10-4 電池種別 Message wParam lParam メインバッテリ WM_POWERBROADC AST WM_POWERBROADC AST PBT_APMBATTERYLOW 0 PBT_APMOEMEVENT SUBBATTERYLO W サブバッテリ #define WM_POWERBROADCAST #define PBT_APMBATTERYLOW #define PBT_APMOEMEVENT 通 知 間 隔 5秒 5分 0x0218 0x0009 0x000B サブバッテリ検出時は lParam に下記値が入ります。 #define SUBBATTERYLOW 0x0200 アプリケーションから電圧監視を行う場合は、GetSystemPowerStatusEx2() API を使用します。 取得可能な値を以下に示します。 表 2-10-5 ACLi
2.9.
2.9.
2.9.
2.9.
2.9.
2.9.
SysSetVirtualOffMode(ENABLE) SysDisablePowerOff 通常モード 擬似オフモード SysDisableAPO ON 状態 SysSetVirtualOffMode(DISABLE) SysEnablePowerOff ▲1 PBT_APMSUSPEND SysEnableAPO タッチパネル OFF キーロック ディスプレイ OFF オーディオ OFF 現在の CPU モードを取得 タッチパネル ON キーロック解除 ディスプレイ ON オーディオ ON CPU モードを前の状態に戻す CPU モードを POWERSAVE に変 更 PBT_APMRESUMESUSPEND 擬似オフモード OFF 状態 図 2-9 注意点 擬似オフモード中に電圧低下警告メッセージ(PBT_APMBATTERYLOW)を受け取った場合、アプリケー ションは擬似オフモードから抜けて、操作者に警告を行うようにしてください。そのままの状態で使用を続 けると、電池電圧の低下による電源 OFF(本来の電源 OFF)が発生します。これが原因で操作者に混乱を 与えたり、擬似オフ
2.9.
※VOFF で個々のデバイスは以下の状態に入ります。 表 2-10-9 デバイス 表示 キー 無線 LAN Bluetooth USB スキャナ 2.9.
2.9.
2.10 セキュリティ 2.10.1 本体パスワード設定 WindowsCE に搭載されているパスワード設定です。 コントロールパネルの「パスワード」を使用して設定します。 2.10.2 日付と時計プロパティのパスワード設定 ユーザーが本体の日付と時計設定を変更できないように、コントロールパネルの「日付/時刻」を開くため のパスワードを設定することが可能です。Windowsフォルダの下のPASSTOOLを使用して設定します。 パスワードは、個別 ID 設定などとともに FlashROM に格納します。 2.10.3 個別ID設定 個別 ID は端末個体を識別するユニークなコードです。 システムライブラリを使用して個別 ID を読み取ることが可能です。 ※ この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。 システムライブラリ DeviceID の取得 SysGetDeviceIDCode 2.10.
3.
3.
3.
3.
WPA については、PSK、EAP-PEAP、EAP-TLS の認証が設定できます。 PSK については、Key を設定します。 図 3-5 EAP-PEAP、EAP-TLS については、EAP-Properties ボタンを押すことで、User name, Domain Validate server 等が設定できます。 図 3-6 133
[WLAN]タブ WLAN の基本設定を行います。無線電源、パワーセーブ、無線電波規格およびローミング閾値が設定で きます。 図 3-7 [詳細]タブ その他の詳細設定を行います。無線の設定と無線状態表示をどのアプリケーションで設定するかを指定 できます。NetUI とは、MS tools の名前です。また、アドホック接続、推奨しないセキュリティ設定の許可お よび設定ファイルのコメントを設定することができます。 図 3-8 134
高度な設定 ボタン 無線周波数設定と、ローミング動作に関する設定ができます。 図 3-9 バージョン ボタン 図 3-10 設定を変更し、OK ボタンを押すと以下の確認画面が表示され、設定したタブごとの内容を設定ファイル に保存するかしないかを指定できます。この画面でさらに OK ボタンを押すと端末が再起動し、設定された 内容で無線が動作します。キャンセルを押すと設定ファイルへの保存は設定どおりに行いますが、端末 は再起動しないので、次回端末をリセットするまで、設定内容は反映しません。 図 3-11 135
既存(Microsoft標準)設定 既存(Microsoft 標準)設定画面は、以下の手順で表示することが出来ます。 1. CASIO オリジナル設定の[詳細]タブで、「無線 LAN 状態表示/LAN 管理ツール」の NetUI/NetUI を選 択し、[OK] ボタンを押します。 2. コントロールパネルの「WLAN電源設定」で、WLANの電源を入れます。 すると、タスクバーに、下図のアイコンが表示されます。 図 3-12 3.
“詳細設定...”ボタン 詳細設定画面を表示して、無線LAN接続の詳細設定を行います。 “記録...”ボタン 無線 LAN 接続の動作ログを表示します。 ワイヤレスプロパティ画面 図 3-14 “ネットワーク名(SSID)” ネットワーク(SSID)の名前を指定します。 “これは adhoc ネットワークです” AdHoc モードで通信を行う場合は、チェックボックスをオンにします。 ただし、接続の問題が発生するため AdHoc モードの使用は推奨しません。 “暗号化” 暗号化の種類を“無効”、“WEP”から選択します。 “WEP”を選択した場合は、以下の項目に必要に応じて適切な値を指定します。 • 認証 • ネットワークキー • キーインデックス • キーが自動的に提供される • 802.
詳細設定画面 図 3-15 “Windows を使用して設定を構成する” ネットワーク設定の構成に Windows を使用する場合は、チェックボックスをオンにします。 その場合、以下の項目に必要に応じて適切な値を指定します。 • 優先するネットワーク • 優先されていないネットワークに自動的に接続する • アクセスするネットワーク 138
3.
3.
3.6 PCとの接続 PC との接続方法を設定します。 図 3-18 “PC にケーブル接続をする” I/O ボックス経由で PC と ActiveSync 接続を行う場合は、チェックボックスをオンにします。 “接続方法の変更...
3.
“Windows Mobile Device Center / ActiveSync” IT-9000 と PC を USB 接続する場合の設定を“Windows Mobile Device Center / ActiveSync”用に変更 します。 デフォルト状態では、“Windows Mobile Device Center / ActiveSync”に設定されています。 “LMWIN / FLCE” IT-9000 と PC を USB 接続する場合の設定を“LMWIN / FLCE”用に変更します。 上記の設定変更を有効にする場合は OK ボタンを押下してください。 143
3.8 アプリケーションの削除 インストール済みのプログラムを削除します。 図 3-22 削除するアプリケーションを一覧から選択し、“削除”ボタンを押してプログラムを削除します。 ※ 本体 ROM 内蔵のプログラムは削除できません。 3.
“ユーザーエージェント” ユーザーエージェントを選択します。 “全画面表示で起動する” 次回起動時に全画面表示をする場合は、チェックボックスをオンにします。 “キャッシュサイズ” キャッシュサイズを、KB 単位で指定します。 “キャッシュのクリア(A)”ボタン キャッシュをクリアします。 “履歴のクリア(T)”ボタン 履歴をクリアします。 [接続]タブ 図 3-24 “LAN を使用(E)” 接続に LAN を使用する場合は、チェックボックスをオンにします。 “自動ダイヤル名(A)” LAN を使用しない場合の自動ダイヤル名を選択します。 “プロキシサーバを使用してインターネットにアクセスする(I)” インターネットのアクセスにプロキシサーバを使用する場合は、チェックボックスをオンにします。 その場合、以下の項目に必要に応じて適切な値を指定します。 • アドレス • ポート • ローカルアドレスにはプロキシサーバを使用しない 145
[セキュリティ]タブ 図 3-25 “インターネット“、“ローカルイントラネット“、“信頼されたサイト“、“制限付きサイト“、それぞれのゾーンご とのセキュリティを設定します。 “サイト(I)...”ボタン サイト追加画面を表示して、ゾーンにサイトを追加します。 “設定(S)...
[プライバシー]タブ 図 3-26 “プライバシーレベル” プライバシーレベルを選択します。 “既定(D)” 設定内容をデフォルトの値に戻します。 “詳細設定(A)” プライバシー詳細設定画面を表示して、プライバシーの詳細設定を行います。 “サイト(S)” サイト選択画面を表示して、サイトごとのプライバシー設定を行います。 [詳細設定]タブ 図 3-27 それぞれの項目の有効/無効を、必要に応じて指定します。 TVStyle やソフトインプットパネルの表示/非表示の設定は、ここで行います。 147
[ポップアップ]タブ 図 3-28 “ポップアップを禁止(B)” ポップアップを禁止する場合は、チェックボックスをオンにします。 “例外(E)....
3.
[その他]タブ “ユーザ定義キー” 有効にする/リセット時に無効にする を設定します。 “めくりキー自動設定” めくりキーの自動設定有効/無効を切り替えます。 150
3.
[デバイス名]タブ 図 3-32 “デバイス名” デバイスの名前を指定します。 デバイスの名前に空白を含めることはできません。 “デバイスの説明” デバイスの説明文を指定します。 [著作権]タブ 図 3-33 OS の著作権情報を表示します。 152
3.12 ターミナルサーバーのクライアントライセンス ターミナルサービスクライアントの認証ライセンスを表示します。 図 3-34 “ライセンスの登録(L)” ターミナルサービスのライセンスを指定します。 “削除”ボタン 指定のターミナルサービスライセンスを削除します。 “登録...
3.13 ダイヤル テレフォニー設定を行います。 図 3-35 “発信元(L)” 設定対象のテレフォニー情報を選択します。 “新規…”ボタン 新しい発信元を作成します。 “削除”ボタン 発信元を削除します。 “市外局番” 市外局番を指定します。 “国/地域番号” 国/地域番号を指定します。 “トーン”/“パルス“ 回線の種類を選択します。 “キャッチホン機能の解除” キャッチホン機能を解除する場合は、チェックボックスをオンにします。 “ダイヤル” キャッチホン機能を解除するダイヤルを指定します。 “編集...
3.
新しい接続の作成画面 1. 接続情報の設定 図 3-37 接続の名称と種類を指定して、“次へ”ボタンを押下します。 2.
3.
接続設定画面 [IP アドレス]タブ 図 3-40 “IP アドレスを DHCP サーバーから取得” DHCP サーバーを使用する場合に、チェックします。 “IP アドレスを指定” DHCP サーバーを使用せず、直接 IP アドレスを指定する場合に、チェックします。 この場合、”IP アドレス”、”サブネットマスク”、”デフォルトゲートウェイ”を指定する必要があります。 [ネームサーバー]タブ 図 3-41 必要に応じて、”プライマリ DNS”、”セカンダリ DNS”、”プライマリ WINS”、”セカンダリ WINS”を指定しま す。 158
3.15 バージョン情報 OS、ブートセクション、ローダー、およびサービスパックのバージョンを表示します。 図 3-42 3.
3.
3.
[設定]タブ 図 3-46 “電源設定(P)” 設定対象の電源設定を“バッテリ電源”、“AC 電源”から選択します。 “状態をユーザーアイドルに変更(U)” ユーザーアイドル状態に移行するまでの時間を選択します。 “状態をシステムアイドルに変更(Y)” システムアイドル状態に移行するまでの時間を選択します。 ※ ユーザーアイドル・システムアイドルは、設定された時間に OS 内部でイベントが発生し、周辺デバイス に対してスリープやスタンバイ状態にするためのものです。 ※ IT-9000 においては、必要なときにデバイスに電源を入れ、使用後には電源を切るという省電力設計 になっているため、上記の設定をしてもシステム的に状態は変わりません。(CPU は上記設定に関係な く、実行プロセスがなくなればアイドル状態になり、消費電流を抑えます) “状態をサスペンドに変更(S)” サスペンド状態に移行するまでの時間を選択します。 サスペンドは、実行するべきプロセスがなく、キー入力やタッチパネル押しなどのアクティビティが無くなっ て、本体電源が OFF するまでの時間を示しています。 オートパワーオフまでの時間は、“状態を
[デバイスの状況]タブ 図 3-47 デバイスの電源レベルを表示します。 163
3.
3.
3.
3.22 イメージャ設定 CMOS イメージャデバイスの設定を変更します。 ※ 本機能は、IT-9000-J には搭載していません。 ※ 設定パラメータの詳細は、「2.
[詳細設定] タブ 図 3-54 読み取り対象コードの有効/無効と、読み取り有効桁数の最小値と最大値を指定します。 168
[デコード] タブ 図 3-55 デコードウィンドウ “通常(全体読み取り)”、“中心付近の 1D/2D コード”、“中心付近の Composite コード”から選択します。 デコードウィンドウに通常以外を指定した場合は、中心付近のシンボルのみを読み取るように、デコード範 囲が自動的に決定されます。 デコード熟考度 “Very Quick”、”Quick”、“Normal“、“Deliberate“、“Very Deliberate“から選択します。 “Deliberate”、“Very Deliberate”を指定した場合、より多くのシンボル読み取りが可能になりますが、デコ ードのスピードは遅くなります。 印字濃度 バーの太い、もしくは細いシンボルの読み取りを向上する機能です。7 段階で設定することができます。 通常は設定する必要はありませんが、読み取りにくいと感じた場合は、この値を調整すると、読み取りが向 上することがあります。 特殊コード読み取りサポート(白黒反転コード) 通常のシンボルとは異なる、黒字に白で印字されたシンボル(白黒反転シンボル)を読み取る機能です。 白黒反転モードを指定すると
[露光・照明] タブ 図 3-56 エイマー 読み取り位置を示すエイマーの強度を設定します。 イルミネーションLED 照明用に使用するイルミネーション LED の強度を設定します。 170
[連続読み] タブ 図 3-57 読み取り方式(通常読み/多段読み/一括読み)の指定と、関連する項目を設定します。 [システム] タブ 図 3-58 Scanner APO イメージャ機能(シンボル読み取り、イメージキャプチャ、サインキャプチャ、ストリーミング)が一定時間使 用されなかった場合、自動的にイメージャの電源を OFF するまでの時間を設定します。 0 を指定すると、自動電源 OFF をしなくなります。 サイドキーによるデバイスの電源オフ オンに設定すると、サイドキーを押したときに、本体の電源を ON します。 171
[IMGRead] タブ 図 3-59 アプリケーションプログラムIMGRead(イメージスキャナ読み込み)に関する設定です。 タイムアウト 読取タイムアウト時間を設定します。 250~10000(ミリ秒)の範囲で、250 ミリ秒単位で指定できます。 スキャン実行中に、サイドキーを離すか、タイムアウト時間が経過すると読取が停止します。 追加出力 出力結果の末尾に追加する文字(キー入力)を設定します。 読取通知 読取完了時の通知方法を設定します。 出力方式 読取完了時の出力方式を設定します。 172
[バージョン情報] タブ 図 3-60 バージョン情報を表示します。 173
3.
[表示]タブ 図 3-62 “配色(S)” デスクトップの配色を選択します。 “登録(V)...
3.
3.
[メモ]タブ 図 3-66 “メモ” 任意の内容を指定します。 “メモを表示する” 起動時にメモを表示する場合は、チェックボックスをオンにします。 [ネットワーク ID]タブ 図 3-67 “ユーザー名” ネットワークリソースのアクセスに使用するユーザー名を指定します。 “パスワード” ネットワークリソースのアクセスに使用するパスワードを指定します。 “ドメイン” ネットワークリソースのアクセスに使用するドメインを指定します。 178
3.26 証明書 信頼する証明書を編集します。 図 3-68 証明書の種類を“信頼機関”、“自分の証明”、“他の機関”から選択します。 “インポート(I)...
3.27 地域 地域/数値/通貨/日付/時刻の表示方法や書式を設定します。 [地域]タブ 図 3-69 ロケールを選択します。 “カスタマイズ(C)...
[入力]タブ 図 3-71 既定の言語を、リストのチェックボックスをオンにして選択します。 181
3.
3.29 入力パネル 現在の入力方法や、オプションを変更します。 図 3-73 “現在の入力方法(M)” 現在の入力方法を選択します。 コンボボックスで選択した入力方法が、入力パネルのデフォルトになります。 “オプション(O)...
3.
[バックライト]タブ 図 3-76 “バックライトを自動的に減光” バッテリ使用時の自動減光有効/無効と、有効の場合の減光までの時間を指定します。 “バックライトを自動的にオフ” バッテリ使用時/外部電源使用時の自動オフ有効/無効と、有効の場合のオフまでの時間を指定します。 ※ 自動減光とバックライトオフの両方を設定した場合は、設定時間の短い方が有効となります。 [バージョン情報]タブ 図 3-77 バージョン情報を表示します。 185
3.
用紙・書式設定 用紙設定機能 印刷に使用する用紙を指定します。これにより、指定された用紙に最適なパラメータで印字します。 図 3-81 ■コンボボックスの用紙リストより、使用する用紙を選択します。 印刷用紙を変更する場合は、再度設定し直してください。 選択可能な用紙は下記の 5 種類です。 • 標準用紙(F220VP) • HA220A • AFP-235 • HW54S • ODT60TC-RAK ※ 出荷時の初期設定は「標準用紙(F220VP)」に設定されています。 印字品濃度択機能 印字濃度を設定します。設定可能な印字濃度は 9 段階です。 図 3-82 ■スライダーボタンを左右に操作することで印字濃度の変更を行います。 スライダーボタンを左側に操作すると薄く、右に操作すると濃く設定することができます。 ※ 出荷時の初期設定は「標準濃度」(左側から 5 目盛目)に設定されています。 187
印字速度選択 印字速度を設定します。 図 3-83 ■コンボボックスの印字速度リストより印字速度を選択します。 選択可能な印字速度は下記の 3 種類です。 • 高速 • 低速(高品位) • グラフィック ※ 出荷時の初期設定は「低速(高品位)」に設定されています。 プリンタ機能設定 プリヒート機能選択 プリヒートの有効/無効を設定します。 図 3-84 ■ラジオボタンによりプリヒート機能の有効または、無効を選択します。 • 有効(Enable) :プリヒート機能を有効状態にします。 • 無効(Disbale):プリヒート機能を無効状態にします。 ※ 出荷時の初期設定は「無効」に設定されています。 188
エラー時継続印字指定 エラーが発生した場合、継続して印字するか(印字データを保持)、印字を中止するか(印字データをクリ ア)を指定します。 図 3-85 ■ラジオボタンによりエラー時継続印字機能の有効または、無効を選択します。 • 有効(Enable) :エラー時継続印字機能を有効状態にします。 • 無効(Disable):エラー時継続印字機能を無効状態にします。 ※ 出荷時の初期設定は「無効」に設定されています。 プリンタステータス 現在のプリンタ状態を表示します。 図 3-86 ■「確認」ボタンの押下により最新状態を表示します。 タブシートの切り替え、最小化から最大化などの「プリンタ制御」タブの再表示でも、最新状態を表示しま す。 ※ ダイアログ起動時の初期表示は、プリンタの状態により異なります。 189
プリンタ機能設定2 マーカー検出モード選択 マーカー検出モードの先端検出/終端検出を設定します。 図 3-87 ■ラジオボタンによりマーカー検出モードを選択します。 • 先端検出 :マーカがマーカセンサ上に入ったことを検出します • 終端検出 :マーカがマーカセンサ上を通過したことを検出します デフォルトは、先端検出です。 フィード量は、先端検出時のみ有効で 0mm ~ 12 mm の間で設定する事ができます。 190
エラー制御 スプラッシュカバーのエラー制御を、システム又はアプリケーションで行うかを選択できます。 図 3-88 システム制御: アプリケーションがスプラッシュカバーエラーの処理を行わない場合に指定し ます。スプラッシュカバーエラー発生時は、システム(OS)が下記のメッセージ を表示してエラーを通知します。 下記メッセージを閉じると、スプラッシュカバーエラーコードの代替として「ヘッ ド温度エラーのエラーコード(PRN_HEADTEMP_ERROR)をアプリケーション に通知します。アプリケーションでエラー制御を行っている場合には、「ヘッド 温度エラー」と同じ動作になります。 プリンタ警告メッセージパッチ適用前 アプリケーション制御: プリンタ警告メッセージパッチ適用後 アプリケーションがスプラッシュカバーエラーの処理を行う場合に指定しま す。アプリケーションはスプラッシュカバーエラーの通知を受けた場合に適切 な処理を行う必要があります。 デフォルトはアプリケーション制御です。 191
【プリンタステータス・メッセージ一覧】 表 3-3 No.
4.
4.1 Internet Explorer インターネットやイントラネットの Web ページを表示することができます。 メニュー画面 図 4-1 • IE 6.0 for WindowsCE モジュールを採用しています。 • Kerberos、TLS Ver. 1.0、SSL Ver. 2.0 and 3.0、SGC をサポートします。 • JScript5.
ツールバー構成 表 4-1-2 項目 戻る 機能 直前に表示していたページに戻る 進む 戻る前に表示していたページに移動する 最新の情報に更新 現在のページを、最新の情報に更新 ホームページ ホームページに戻る お気に入り お気に入りメニューの表示 195
4.
4.
4.
4.5 リモートデスクトップ接続 RDP6.0 ベースのリモートデスクトップクライアントです。 Microsoft のリモートデスクトップ機能を用いて、ターミナルサービスを実行している Windows マシンをリモ ート操作します。 接続手順は、以下のとおりです。 1. 接続先コンピュータの指定 図 4-5 接続先コンピュータのコンピュータ名、または IP アドレスを入力します。 2.
ログインが成功すると接続先コンピュータのデスクトップを表示します。 図 4-7 200
<補足>リモートデスクトップで、IT-9000 のスキャナを使用するには IT-9000 のスキャナで読み取ったコードを、組み込みのアプリケーションを利用してリモートコンピュータに 送信する手順を示します。 1. アプリケーションプログラムの「エラー! 参照元が見つかりません。」または「イメージスキャナ読み込 み」を起動しておきます。 2. タスクトレイのアイコン( )から、「エラー! 参照元が見つかりません。」または「イメージャ設定」を呼び 出し、読み取り結果の出力先を「キーボード出力」に設定します。 エラー! 参照元が見つかりません。 ([ス キャナ動作]タブ) イメージャ設定 ([IMGRead]タブ) 図 4-8 図 4-9 3. リモートデスクトップ接続を起動し、オプション画面で、使用するキーボードを「ローカルコンピュータ」 に設定します。 図 4-10 4.
4.
4.
バックアップ手順 バックアップの手順は、以下のとおりです。 1. バックアップの開始 図 4-12 バックアップ先を選択し、“バックアップ“ボタンを押下します。 2.
3. バックアップの実行 図 4-14 バックアップ実行中画面を実行します。 4.
リストア手順 リストアの手順は、以下のとおりです。 1. リストアの開始 図 4-16 バックアップ元を選択し、“リストア“ボタンを押下します。 2.
3. リストアの実行 図 4-18 リストア実行中画面を実行します。 4.
コマンドライン起動 バックアップツールをコマンドとして使用する場合の起動方法は、以下のとおりです。 CF_Backup.
4.
複数のバーコードを読込む 図 4-22 この画面では複数のバーコードを連続もしくは一括で読取るデモを行います。 読取ったデータは複数のラベルコントロール内に表示します。 連続して読取るバーコードの数は 2~5 で設定できます。 又、サイドキーを押した瞬間に前のデータはクリアされます。 撮影する 図 4-23 この画面ではイメージャでプレビュー表示をして、サイドキーを押下した時にその時の静止画を同じ場所 に表示します。 又、再度サイドキーを押下したらプレビュー表示を繰り返すようにします。 210
狙ったバーコードを読込む 図 4-24 この画面ではサイドキーの押下によってイメージャでバーコードをスキャニングし、そのデータを表示しま す。その際に下記設定を変えることができ読取り操作の違いを確認することができます。 • • エイマー照射タイミングを変える 読取範囲を変える スキャンスピードを体感する 図 4-25 図 4-26 この画面では同じバーコードを繰り返し読込むデモを行い、時間の経過と共に何回素早くバーコードを読 取ることができるか体感できるデモを行います。 最大読取時間は 10 秒までとなります。 このデモにおいては下記のバーコード種類がデフォルトで読取り対象となっております。 • EAN8 / EAN13 • UPCA / UPCE • Code39 • Codabar(NW-7) • QR 211
全てのバーコードを選択できますが、読取り速度のパフォーマンスを実感する為に読取る種類のバーコ ードのみ設定してこのデモを行ってもらうことを推奨します。 設定 図 4-27 全般の読取りデモに関してここで設定した内容が反映されます。 但し、バイブレーター機能を設定してもスキャンスピードを体感するデモにおいてはパフォーマンスが遅く なる為に無効としております。 4.9 イメージスキャナ読み込み ※ 本機能は、IT-9000-J には搭載していません。 1D コード、2D コードの読み取りと、読み取り結果の出力を行います。 ※ 読み込み結果の出力方法は、「3.22 イメージャ設定」による設定に従います。 操作手順 1. 「イメージスキャナ読み込み」の起動 起動中であることを示すアイコン( )を、タスクトレイに表示します。 2. アプリケーションを起動 読み取り結果を受け取るアプリケーションを起動します。 3. 読み取りの開始 サイドキーを押すと、読み取りを開始します。 4.
時に実行することはできません。 ※ タスクトレイのアイコンをクリックして、”設定”メニューを選択すると、コントロールパネルの「イメージャ設 定」を呼び出せます。ここで設定内容を変更して「イメージャ設定」を終了すると、変更内容が「イメージ スキャナ読み込み」に反映されます。 4.10 LCDデモ LCD 画面にいろいろな文字を表示させます。又、輝度、カラー、強調といった属性も変えて表示情報を確 認することができます。 図 4-28 4.
4.12 プリンタデモ 搭載されたプリンタで、登録されたテキスト/グラフィック/画面/スタンプ/外字等のさまざまな 印刷デモが確認できます。 図 4-30 4.
タグ/ICカード読取 図 4-32 図 4-33 サイドキーの押下により、NFC スキャナで IC カード/タグを読取り、読取ったデータを表示します。F2 キー 又は画面の切換えボタン(青)を押すことで、読取るカード/タグ種類を変更できます。F3 キー又は画面の 切換えボタン(緑)を押すことで、読取り方法を変更できます。 読取り可能なタグ/IC カードは、 ISO/IEC14443TypeA(MIFARE Standard,UltraLight) ISC/IEC14443TypeB Felica ISO15693 読取り速度を体感する 図 4-34 図 4-35 サイドキーの押下により、NFC スキャナで同じ IC カード/タグを繰り返し読取り、時間経過と共に何回素早く データを読取りできるか体感できます。F2 キー又は画面の切換えボタン(青)を押すことで、読取るカード/ タグ種類を変更できます 215
連続して読取る 図 4-36 図 4-37 サイドキーの押下により、NFC スキャナで複数の IC カード/タグを連続して読取り、読取ったデータを表示 します。F2 キー又は画面の切換えボタン(青)を押すことで、読取るカード/タグ種類を変更できます。F3 キー又は画面の切換えボタン(緑)を押すことで、読取る方法を変更できます。 一括で読取る 図 4-38 図 4-39 サイドキーの押下により、NFC スキャナで複数の IC カード/タグを一括で読取り、読取ったデータを表示し ます。F2 キー又は画面の切換えボタン(青)を押すことで、読取るカード/タグ種類を変更できます。 216
設定 図 4-40 読取りデモの設定を切替えます。 F2 キー又は画面の切換えボタン(青)を押すことで、読取り時の音量設定を切替えます。 F3 キー又は画面の切換えボタン(緑)を押すことで、読取り時のバイブレータ有無を切替えます。 217
4.14 本体間コピー アプリケーションのインストールや各種設定を行ったマシンを親機とし、この親端末と同じ内容を子端末に 複製(上書きコピー)を行います。また、子端末は親端末の時刻に合わせます。 送信内容 表 4-12-1 対象 内容 備考 FlashDisk のファイルすべて FlashDisk ※ 子機を親機の完全な複製とするためには、コピーを行う前に、子機側を必ずディスククリアし、 FlashDisk をクリアな状態にしてください 本体間コピー手順 本体間コピーの手順は、以下のとおりです。 親機側 5. 送信対象の指定と送信の開始 起動画面で 「2.
子機側 6. 受信の開始 起動画面で 「1.Receiver Mode」 を 選択します。 選択画面で 「1.
7.
4.
4.
4.
“一覧(1)”ボタンを押すと無線 LAN 相手局の一覧画面が表示されます。 図 4-47 • • • • • 電界強度、局名、チャンネル順に一覧表示をソートすることが可能です。 接続中相手局の電界強度を緑色で表示します。 表示情報の更新間隔は 3 秒です 局名の先頭には、相手局の無線規格 802.11b、802.
“詳細”ボタンを押すと IP 詳細表示画面が表示されます。 図 4-49 “Ping(4)”ボタンを押すと Ping ユーティリティ画面が表示されます。 図 4-50 • パケットサイズ、送信 ping 数、タイムアウト時間が設定可能です。 • 送信可能な ping パケットサイズは最大 10000 バイトです。 225
“Signal(5)”ボタンを押すと電界強度履歴表示画面が表示されます。 図 4-51 • “START”ボタンを押下することにより、電界強度のログファイルを作成することが可能です。 • “Disp”ボタンを押下することにより、ログファイルを表示することが可能です。 “表示”の”オプション”を選択すると、相手局検索条件設定画面が表示されます。 図 4-52 • 検索する相手局を“アドホックのみ”、“アクセスポイントのみ”、“両方”から選択します。 • 検索する無線規格を“802.11b サポート”、“802.
4.18 WLANバーコード設定ツール WLAN 設定の操作をバーコードをスキャンすることによって行うツールです。 この設定には予め WLAN 設定用に作成されたバーコードシートが必要になります。 (詳細は WLAN バーコード設定ツールマニュアルを参照してください。) 図 4-53 図 4-54 4.
4.
5. ユーティリティ ユーティリティは、主に、ユーザーのアプリケーションからコプロセス/補助プログラムとして使用します。 ユーティリティの一覧は、以下のとおりです。 表 5-1-1 名前 説明 CASIO MS FCHKCE データアップダウンロード結果の確認 ○ 自動セットアップ リセット時のプログラム自動実行 ○ 自動復旧ツール フルリセット時の自動復旧 ○ Welcomeウィザード 端末構築開始/日付と時刻の設定/所有者情報の設定 ○ PocketIME かな漢字変換、手書き入力 ○ 入力パネル(SIP) ソフトウェアキーボード ○ IE Cache削除ツール IE のテンポラリファイルの削除 ○ 5.1 FCHKCE データアップダウンロードの結果を確認します。 ※ 詳細は、”LMWIN(アップダウンロードユーティリティ)マニュアル”を参照してください。 5.
レジストリによるカスタマイズ 以下のレジストリの設定により、自動セットアップの動作をカスタマイズすることが可能です。 表 5-1-2 [HKEY_LOCAL_MACHINE¥Drivers¥CASIO¥UTIL] キー名 設定値 意味 SD カード挿入時に AutoRun.exe を起動 AUTORUN sz:”1” メモリーカード挿入時に AutoRun.exe を起動 sz:”2” リセット時にメモリーカードの Setup.exe を起動 SETUP sz:”1” リセット時に SD カードの Setup.exe を起動 sz:”2” リセット時にメモリーカードの Restore.exe を起動 sz:”3” リセット時に SD カードの Restore.exe を起動 sz:”4” リセット時に FlashDisk の Setup.exe を起動 FLSETUP sz:”1” リセット時に FlashDisk の Restore.
リストア リストアの手順は、以下のとおりです。 1. Restore.exe の自動起動 本体フルリセット後の“Welcome 画面”を表示してから約 10 秒後に、”¥FlashDisk¥CE¥ARM¥restore.exe “を自動的に起動します。 ※ Welcome 画面は、自動的に終了します。 2. 日付/時刻の設定 日付/時刻設定を自動的に表示します。正しい日付と時刻を設定してください。 3. リストアの実行 バックアップデータからのリストアを、自動的に実行します。 4. 本体リセット リストアリストア完了の約 5 秒後に本体を自動的にリセットします。 実行ログ 自動復旧の実行ログを、“¥FlashDisk¥CE¥ARM¥Restore.
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5.5 PocketIME カナ漢字変換を行います。人名および地名辞書をサポートします。 5.6 入力パネル(SIP) ソフトェアキーボードです。QVGA をサポートします。 5.7 IE Cache削除ツール Internet Explorer が使用しているテンポラリファイルを削除します。 実行方法は、Windows フォルダにある Cache_del.
6. ホストアプリケーション ホスト(PC)で使用するアプリケーションは以下のとおりです。 表 6-1-6-1 名前 説明 CASIO MS ActiveSync データリンクの実行(Windows XP / 2000 / 2003 用) ○ Windows Mobile Device Center データリンクの実行(Windows Vista 用) ○ (WMDC) LMWIN データアップダウンロードの実行 ○ FCHK データアップダウンロード結果の確認 ○ 6.1 ActiveSync 本体内蔵の ActiveSync クライアントと連携しで、データ通信を行います。 以下のサイトから入手可能です。 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=6b6ae681-5bf9-48af-b6f9-f3827074 1f6a&displaylang=ja 6.
7. 従来機種との違いについて 7.
従来機の MS ゴシックを使用するアプリケーションを移植する際、フォントの違いにより表示結果、印刷結 果が異なる可能性があります。その場合は、フォントの高さや太さ等を修正して対応する必要があります。 236
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