User manual - fx-991ES
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スタック数を超えて計算式を入力し、計算を実行しようとする
と、スタックエラー(Stack ERROR)となり、計算結果を得るこ
とはできません。
A モードに応じた特殊なスタックの数え方につい
て
● CMPLXモードでは、入力した数値が実数、複素数のいずれの
場合でも、1つの数値で2つの数値用スタックを使用します。
このため、CMPLXモードでの数値用スタックは、見かけ上は
5段となります。
● MATRIXモードでは、3段の行列用スタックが利用可能です。
行列を使った演算を1回行うごとに、その結果を格納するた
めに、行列用スタック1つが使われます。
また、行列の2乗、3乗および逆行列の計算時も、行列用スタッ
クを1段使用します。
● VECTORモードでは、5段のベクトル用スタックが利用可能
です。スタックの数え方は、MATRIXモードでの行列用スタッ
クと同様です。
●行列演算、ベクトル演算では数値用スタックも使われます。
1
2
3
45
1 2 3 4 5 6
7
数値用スタック 命令用スタック
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
2
3
4
4
5
5
4
■ スタック数の制限について
本機には優先順位の低い計算数値や計算命令(関数など)を一時
的に記憶する「スタック」と呼ばれるメモリーがあります。数値
用のスタックは10 段、命令用のスタックは24 段まで使用でき
ます。数値用、命令用のスタックは、それぞれ次のように数えま
す。










