SA1310-A JA fx-72F 取扱説明書 保証書付 ご使用の前に「安全上のご注意」をよくお読みの上、正し くお使いください。 本書はお読みになった後も大切に保管してください。 http://edu.casio.
はじめに このたびはカシオ製品をお買い上げいただき、誠にありがと うございます。 ■ 本機を使い始めるときは 本機を裏返し、本体側を図のようにスライドさせてハード ケースから取り外し、本体の背面にハードケースを取り付け ます。 A 使い終わったら ハードケースを背面から取り外し、前面に取り付け直します。 ■ 本機を初期状態に戻す(リセット操作) 次の操作を行うと、本機の計算モードとすべてのセットアッ プ情報を初期状態に戻し、すべてのメモリー内容(独立メモ リー、変数メモリー、アンサーメモリー、統計計算の標本デー タ、およびプログラムデータ)を一括してクリアすることがで きます。 !j(CLR)d(All)w 計算モードとセットアップや、本機の各種メモリーについて は、次の各項目を参照してください。 ●「計算モードとセットアップ」 (11ページ) 「計算モードとセットアップ情報をクリアする」 (14ページ) ●「各種メモリーの利用」 (25ページ) ●「統計計算(SD/REG)」 (45ページ) ●「プログラム機能 (PRGM)」 (73ページ) –1–
■ 各種操作の表記ルールについて ● ほとんどのキーには複数の機能が割り当てられており、! や a を押すことで、キーの表面に印刷されている文字が 表す機能とは別機能を呼び出すことができます。 別機能 キー表面の機能 s あるキーに割り当てられた別機能を使う場合の操作は、次の ように表記します。 例:!s(sin–1)bw 直前までのキー操作で呼び出される機能を、 () で括って表記 ● 画面上に表示されているメニュー項目を数字キーで選ぶ操作 は、次のように表記します。 例:b(Contrast) 直前のキー操作で選択されるメニュー項目を、 () で括って表記 ● カーソルキー(右イラスト参照) は、キー の上下左右の端を押して操作します。 上下左右の端を押す操作を、それぞれ fcde のように表記します。 –2– REPLAY
安全上のご注意 このたびは本機をお買い上げいただきま して、誠にありがとうございます。ご使用 になる前に、この「安全上のご注意」を よくお読みの上、正しくお使いください。 危険 この表示を無視して誤った取 り扱 いをすると、 人が死 亡 または重傷を負う危険が差し 迫って生じることが想定され る内容を示しています。 ● アルカリ電池からもれた液が目に 入ったときは、すぐに次の処置を 行ってください。 1. 目をこすらずにすぐにきれいな水 で洗い流す。 2.
● 電池は使いかたを誤ると液もれによ る周囲の汚損や、破裂による火災・ けがの原因となることがあります。 次のことは必ずお守りください。 u 極性(+と−の向き)に注意して 正しく入れてください。 u 本機で指定されている電池以外 は使用しないでください。 ● 電池は、充電や分解、ショートす る恐れのあることはしないでくださ い。 ● 本体や電池を加熱したり、火の中に 投入したりしないでください。破裂 による火災・けがの原因となります。 注意 この表示を無視して誤った取 り扱いをすると、人が傷害を 負う可能性が想定される内 容および物的損害のみの発 生が想定される内容を示して います。 ● 表示画面について u 液晶表示画面を強く押したり、強 い 衝 撃を与えな いでください。 液晶表示画面のガラスが割れけ がの原因となることがあります。 u 液晶表示画面が割れた場合、表 示画面内部の液体には絶対に触 れないでください。 –4–
u 万一、口に入った場合は、すぐに うがいをして医師に相談してくだ さい。 u 目に入ったり、皮膚に付着した場 合は、清浄な流水で最低 15 分以 上洗浄した後、医師に相談してく ださい。 ● 本書中の表示/イラストは、印刷のため実物と異なること があります。 ● 本書の内容に関しては、将来予告なしに変更することがあ ります。 ● 本書の内容については万全を期して作成いたしましたが、 万一ご不審な点や誤りなど、お気づきのことがありました らご連絡ください。 ● 本機使用により生じた損害、逸失利益、および第三者から のいかなる請求につきましても、当社ではいっさいその責 任を負えませんので、あらかじめご了承ください。 –5–
使用上のご注意 ● 電池が消耗しますと、液晶の表示が薄くなってきます。表 示が薄くなったまま使用を続けますと、正常に動作しなく なることがあります。表示が薄くなってきたらすみやかに 電池を交換してください。 また、正常に使用できても定期的に(3 年に 1 度)電池交換 してください。 特に消耗ずみの電池を放置しておきますと、液漏れをおこ し故障などの原因になることがありますので、計算機内に は絶対に残しておかないでください。 ● 付属の電池は、工場出荷時より微少な放電による消耗が始 まっています。そのため、製品の使用開始時期によっては、 所定の使用時間に満たないうちに寿命となることがありま す。あらかじめご了承ください。 ● 極端な温度条件下での使用や保管は避けてください。 ● 湿気やほこりの多い場所での使用や保管は避けてくださ い。 ● 落としたり、強いショックを与えないでください。 ●「ひねり」や「曲げ」を与えないでください。 ● 分解しないでください。 ● お手入れの際は、乾いた柔らかい布をご使用ください。 特に汚れがひどい場合は、中性洗剤液に浸した布を固くし ぼってお拭きください。なお、シンナーやベン
目次 はじめに .................................................................1 ■ 本機を使い始めるときは ........................................................... 1 ■ 本機を初期状態に戻す (リセット操作)....................................... 1 ■ 各種操作の表記ルールについて ............................................... 2 安全上のご注意 ......................................................3 使用上のご注意 ......................................................6 計算を始める前に...................................................9 ■ 電源を入れる ................................
■べき乗関数とべき乗根関数 ..................................................... 36 ■座標変換 (直交座標 ↔ 極座標)............................................... 36 ■その他の関数 .......................................................................... 38 計算結果を指数部が 3n となる数値で表示する (ENG変換)..........................................................40 複素数計算(CMPLX)..........................................41 統計計算(SD/REG).............................................45 ■統計計算に使う標本データについて ........................................
計算を始める前に ■ 電源を入れる 電源を入れるには、Oを押します。このとき、前回電源を切っ た際に選択されていた計算モード (11 ページ)になります。 A コントラストを調節するには 液晶表示が見づらいときは、コントラストを調節します。 1. 1N(SETUP)d1(Contrast) を押します。 u コントラスト画面が表示されます。 L I GHT DARK CASIO 2. d または e を押して調節します。 3.
機能 色 使い方 ① M+ 直接押します。 ② M– 文字の色:橙 1を押してから押します。 ③ M 文字の色:赤 aを押してから押します。 ④ DT 文字の色:青 SD、REG モード で直 接 押しま す。 ⑤ CL SD、REG モードで 1 を押し 文字の色:橙 フレームの色:青 てから押します。 ⑥ ∠ CMPLX モードで 1 を押して 文字の色:橙 フレームの色:紫 から押します。 ⑦ A a を押してから押します 文字の色:赤 フレームの色:緑 (変数メモリー A)。 BASEモードでは直接押します。 ⑧ LOGIC 文字の色:緑 BASEモードで直接押します。 ■ 画面表示について A 入力式と計算結果の表示について 本機は入力した計算式と計算結果を同時に表示できます。 2× ( 5+ 4 ) – 2× - 3 入力式表示 計算結果表示 24 A シンボル表示について 現在の計算モードや設定状態、計算の経過などが、画面に以 下のような「シンボル」として表示されます。本書中では、各 シンボルが表示された状態を「点灯する」、表示されていな
計算モードとセットアップ ■ 計算モードを選ぶ 本機は 6 種類の「計算モード」を備えています。 A 計算モードを選ぶには 1. , を押します。 u 計算モード選択画面が表示されます。 u 計算モード選択画面には 1 画面目と 2 画面目があり、, を押すたびに切り替わります。切り替えは、d または e でも行うことができます。 COMP CMPLX BASE 1 2 3 SD REG 4 5 PRGM 6 2.
A 角度単位設定を切り替えるには 三角関数計算で利用する角度の単位を、 「度」、 「ラジアン」、 「グ ラード」 の間で切り替えます。 π (90̊ = 2 ラジアン = 100 グラード) 角度単位設定 操作(押すキー) 度 !,1(Deg) ラジアン !,2(Rad) グラード !,3(Gra) A 表示桁数設定を切り替えるには 計算結果として表示する桁数を、 「小数点以下桁数固定」 (0 ∼ 9 桁の間で指定可) 「有効桁数指定」 、 (1 ∼ 10 桁の間で指定可)、 「指数化表示設定」 (2 通りの設定から選択可)の間で切り替え ます。 表示桁数設定 操作 (押すキー) 小数点以下桁数設 !,e1(Fix) 定 0(0 桁固定 ) ∼ 9(9 桁固定 ) 有効桁数設定 !,e2(Sci) 1( 有効桁 1 桁 ) ∼ 9( 有効桁 9 桁 )、 0( 有効桁 10 桁 ) 指数表示範囲設定 !,e3(Norm) 1(Norm1) または 2(Norm2) 設定に応じて、計算結果は次のように表示されます。 ● Fix(小数点以下桁数固定)を選択すると、0 ∼ 9 桁の間
例: 1 ÷ 7 = 1.4286 ×10−1 (Sci5 の場合) 1.429 ×10−1 (Sci4 の場合) ● Norm1 または Norm2 を選択すると、それぞれ次の範囲となっ た場合は指数表示となります。 Norm1:10−2 > │x│, │x│ ≧ 1010 Norm2:10−9 > │x│, │x│ ≧ 1010 例:100 ÷ 7 = 14.28571429 (Norm1, Norm 2 とも) 1 ÷ 200 = 5.×10−3 0.
■ 計算モードとセットアップ情報をクリアする 計算モードとすべてのセットアップ情報を一括してクリアし、 各設定を次の初期状態に戻すことができます。 計算モード...................... COMP (標準計算モード) 角度単位設定 ................. Deg (度数法) 表示桁数設定 ................. Norm1 (指数表示1) 分数表示設定 ................. ab /c (帯分数表示) 複素数表示設定.............. a+bi (直交座標形式で出力) 統計度数設定 .................
- sin 30 = s30)E s i n ( 30 ) 05 A 乗算記号(×)の省略について 次の乗算記号(×) は、入力を省略することができます。 ・( の前 ∼ 2 × ( 5 + 4 ) など ・ カッコ付き関数の前 ∼ 2 × sin(30)、2 × '(3) など ・ 前置記号 (負符号を除く) の前 ∼ 2 × h123 など ・ メモリー、定数、乱数の前 ∼ 20 × A、2 × π など 除算(÷)と乗算省略がある計算を実行する場合は、下記の例 のように自動的にカッコが入力されます。 ・ 開きカッコ“(”の直前または、閉じカッコ“)”の直後に乗 算省略がある場合 6 ÷ 2(1 + 2)→ 6 ÷(2 (1 + 2)) 6÷A (1 + 2)→ 6 ÷(A (1 + 2)) ((2 + 3)sin(30)) 1÷ (2 + 3)sin(30)→ 1 ÷ ・ 変数や定数などの直前に乗算省略がある場合 6 ÷ 2π → 6 ÷ (2π) 2 ÷ 2'(2) → 2 ÷(2'(2) ) 4π ÷ 2π → 4π ÷ (2π) ・ Pol、Rec のようなカンマ( , )を使う関数を入力す
A 画面幅に収まらない計算式の表示について 1度に表示可能な桁数(16 桁)を超えて計算式の入力を行う と、表示が自動的にスクロールし、画面に収まらない部分が 隠れます。このとき、画面左端の>シンボルが点灯します。 入力した計算式 12345 + 12345 + 12345 画面への表示 345 + 12345 + 12345I カーソル ● > シンボルが点灯した状態では、d キーを押してカーソ ルを移動し、表示を左スクロールすることができます。 ● 左スクロールによって計算式の右側が隠れると、画面の右 端に @ シンボルが表示されます。この状態では、e キー を押してカーソルを移動し、表示を右スクロールすること ができます。 ● f を押すと先頭、c キーを押すと末尾にカーソルを移 動することができます。 について A 入力文字数(バイト数) ● 本機は計算式の入力エリアとして、99 バイトが確保され ており、1 つの計算式につき 99 バイトまで入力可能です。 通常、入力位置を表すカーソルは「I」 (または「 」)の点滅 によって表示されますが、入力可能なバイト数が残り 10 バイト以下になると、
+を押すと 元の式 挿入 モード時 上書き モード時 1 + 2I34 1 + 2 + I34 1+2 3 4 1+2+4 カーソル カーソル 挿入モードでは入力位置に「I」が点滅し、上書きモードでは文 字の入力位置に「 」が点滅します。 挿入モードと上書きモードを切り替えるには 初期設定では本機は挿入モードになっていますが、必要に応 じて上書きモードに切り替えることができます。 挿 入 モ ー ド と 上 書 き モ ー ド の 間 で 切 り 替 え る に は、 1Y(INS) を押します。 A 直前の文字を訂正するには カーソルが入力行の最後尾にあるとき、Y を押すと、直前 に入力した文字が削除されます。 - 369×12 を 369×13 と入力してしまった 369*13 369 × 13I Y 369 × 1I 2 369 × 12I A 不要な文字を削除するには d または e を使って不要な文字の直後(挿入モード時)ま たは不要な文字の下(上書きモード時)にカーソルを合わせ、 Y を押します。Y を 1 回押すごとに、カーソル位置直前の 1 文字が削除されます。
Y 369 ×I12 上書きモード時: 369**12 369 ×× 12 ddd 369 ×× 12 Y 369 × 12 A 計算式の途中の誤りを訂正するには 挿入モード時は、d または e を使って間違った文字の直 後にカーソルを合わせ、Y を押して削除した後、入力し直 します。上書きモード時は、d または e を使って間違っ た文字の下にカーソルを合わせ、そのまま入力し直します。 A 計算式の途中に文字を挿入するには 必ず挿入モードで操作を行ってください。d または e で 挿入したい箇所にカーソルを合わせ、入力します。 ■ エラー位置表示について 誤った計算式を入力して E を押すと、エラーメッセージが 表示されます。このような場合、d または e キーを押す とエラー位置にカーソルが移動し、計算式を訂正することが できます。 - 14÷10×2= を誤って 14÷0×2= と入力した (以下は挿入モードが選択されている場合の操作例です。) 14/0*2E (またはd) e Mat h ERROR 14 ÷ 0I×2 ここにエラーがある d1 E – 18 – 14 ÷
● エラーメッセージ画面で e(または d)の代わりに A を押すと、計算式がクリアされます。 基本計算 ここで説明する計算は、特に断りがない場合は、BASE モー ドを除くどの計算モードでも実行できます。 ■ 四則演算 +、-、*、/ キーを使って加減乗除を実行できます。 1 2.5 + 1 − 2 = 1.5 2.5+1-2E 2 7 × 8 − 4 × 5 = 36 7*8-4*5E 2.
A 分数計算の例 1 3 1 + 2 = 11 1 4 4 3 12 3v1v4+ 1v2v3E 2 4−3 4{11{12 1 = 1 2 2 4-3v1v2E 3 3{1{4 + 1{2{3 4 – 3{1{2 1{2 2 + 1 = 7 (分数表示設定:d/c) 3 2 6 2v3+1v2E 2{3 + 1{2 7{6 メモ ● 帯分数の整数、分子、分母、区切り記号の合計数が 10 桁 を超えた場合の計算結果は、小数で表示されます。 ● 計算式に分数と小数が混在している場合、計算結果は小数 となります。 ● 入力する分数の各項には整数のみを入力してください。整 数以外を入力すると、計算結果は小数となります。 A 帯分数と仮分数の間で表示を切り替えるには 計算結果として表示されている帯分数を仮分数に(または仮分 数を帯分数に)切り替えるには、1v(d/c) を押します。 A 小数と分数の間で表示を切り替えるには 計算結果として表示されている小数を分数に(または分数を小 数に)切り替えることができます。 1 1 - 1.5 = 1 、1 = 1.5 2 2 1.
15 v メモ 帯分数の整数、分子、分母、区切り記号の合計数が 10 桁を 超える場合は、小数から分数に切り替えることはできません。 ■ パーセント計算 パーセント計算は、% 記号を入力して行います。% 記号は直 前の数値を引数として、引数を単純に 1/100 倍します。 A パーセント計算の例 1 2% = 0.
-G*201((%)E Ans – Ans × 20% 800 7 500gの試料に300gを加えると、元の試料の何%となる か? (500+300) /5001((%)E ( 500 + 300 ) ÷ 500% 160 8 数値が40から46に増えたとき、何%増えたことになる か?また48に増えたときは? 挿入モード時: (46-40) E /401((%) eeeeY8E ( 46 – 40 ) ÷ 40% 15 ( 48 – 40 ) ÷ 40% 20 ■ 度分秒(60進数)計算 度分秒(時分秒) のような 60 進数の計算や、60 進数と 10 進数 の間での変換を行うことができます。 A 60進数の入力について 入力は、次の要領で行います。 { 度の数値 } e { 分の数値 } e { 秒の数値 } e - 2 30 30 を入力する 2e30e30eE 2 ˚ 30 ˚ 30 ˚ 2 ˚ 30 ˚ 30 ● 度(または分)の単位が 0 の場合は、必ず 0e を入力し てください。 例:0 00 30 を入力する場合は 0e0e30e – 22 –
A 60進数計算の例 ● 次の 60 進数計算の結果は、60 進数で表示されます。 u 60 進数どうしの加減算 u 60 進数と 10 進数の乗除算 1 2 20 30 + 39 30 = 3 00 00 2e20e30e+ 0e39e30eE 2 ˚ 20 ˚ 30 ˚ + 0 ˚ 39 ˚ 30 3 ˚ 0˚ 0 2 2 20 00 × 3.5 = 8 10 00 2e20e*3.5E 2 ˚ 20 ˚ × 3. 5 8 ˚ 10 ˚ 0 A 60進数と10進数の間で変換するには 計算結果の表示中に e を押すことで、計算結果を 60 進数 と 10 進数の間で変換することができます。 - 2.255を60進数に変換する 2.
1+1E2+2E 3+3E f f 3+ 3 6 2+2 4 1+1 2 また、表示中の計算履歴よりも後に計算履歴がある場合は▼ シンボルが点灯します。このとき c を押すと、1 つ後の計 算履歴が表示されます。 ご注意 ● 計算履歴は、O を押したとき、計算モードを切り替えた とき、またはリセット操作を行ったときに、すべてクリア されます。 ● 計算履歴として記憶できる数には制限があります。記憶可 能な範囲を超えた計算履歴が作られた場合、一番古い計算 履歴が自動的に削除されます。 ■ リプレイ機能を使う 計算履歴の表示中に d または e を押すと、d を押した場 合は表示中の計算式の末尾、e を押した場合は先頭にカーソ ルが表示され、計算式を編集できる状態になります。編集後に E を押すことで、編集後の計算式による演算が実行されます。 - 4 × 3 + 2.5 = 14.5 4 × 3 − 7.1 = 4.9 4*3+2.5E d – 24 – 4×3+ 2 . 5 145 4 × 3 + 2 .
4 × 3I YYYY 145 4×3 –7 . 1 -7.
● 計算結果がエラーとなった場合は、Ans は更新されません。 ● CMPLX モードでの計算結果が複素数となった場合、実部・ 虚部がともに Ans に記憶されます。ただし、別の計算モー ドに変更すると、虚部は消去されます。 A Ansを使って連続計算を行うには 表示中の計算結果を利用して、連続して計算を実行できます。 1 3×4 の計算結果を30で割る 3*4E (続けて)/30E 3×4 12 Ans ÷ 30 04 / を押すと Ans が自動的に入力される 2 32+42 の計算結果の平方根を求める 3w+4wE 1E 3 2 +4 2 25 '( Ans 5 メモ ● 計算結果の表示中に演算子や関数を入力すると、その演算 子や関数の引数として Ans が自動的に指定されます。 ● カッコ付き関数(14 ページ参照)の場合は、上記の例 2 の ように関数を単独で入力し E を押した場合のみ、自動的 に Ans が引数となります。 ● 連続計算の操作は、基本的には計算結果を表示した直後の み有効です。A を押した後で Ans を呼び出したい場合は、 G キーを使ってください。
次の計算の中で使う 1 123+456の計算結果を、 123 + 456 = 579 789 − 579 = 210 579 123+456E 789-GE 789 – Ans 210 2 32+42 の計算結果の平方根に5を加える 3w+4wE 1G)+5E 3 2 +4 2 25 '( Ans ) + 5 10 ■ 独立メモリー(M) を使う 独立メモリー M は主に集計計算を行うために使うメモリーです。 M シンボルが点灯しているときは、独立メモリーに数値が格 納されています。 M シンボル 10M+ 10 A 独立メモリーに数値を加算するには M に数値を加えるには、加算する数値または計算式を入力し、 m を押します。 - 105÷3 の計算結果をMに加える 105/3m 105 ÷ 3M+ 35 A 独立メモリーから数値を減算するには M から数値を引くには、減算する数値または計算式を入力し、 1m(M–) を押します。 – 27 –
- 3×2 の計算結果をMから引く 3 × 2M– 3*21m(M–) 6 メモ 計算結果の表示中に m または 1 m(M–)を押すと、表示 中の計算結果が M に加算(または M から減算)されます。 ご注意 m または 1 m(M–)を押したときに計算結果として表示 されるのは、入力した計算式の計算結果です。独立メモリー の内容は表示されません。 A 独立メモリーの内容を確認するには tm(M) を押します。 (0 にする) には A 独立メモリーの内容を消去する 01t(STO)m(M) 独立メモリーの内容がクリアされ、M シンボルが消灯します。 A 独立メモリーを使った計算例 画面に M シンボルが表示されているときは、次の操作を行う 前に、01t(STO)m(M)を押して独立メモリーの内容 を消去してください。 23 + 9 = 32 53 − 6 = 47 −) 45 × 2 = 90 99 ÷ 3 = 33 (合計) 23+9m 53-6m 45*21m(M−) 99/3m tm(M) 22 (Mの呼び出し) ■ 変数メモリー(A、B、C、D、X、Y) を使う 変数メモ
A 変数メモリーの内容を確認するには t を押し、変数メモリーを指定します。 - 変数メモリー A の内容を確認する t-(A) A 計算式の中で変数メモリーを使うには 数値を入力するのと同じ要領で、計算式の中に変数メモリー を入力することができます。 - 5+A を計算する 5+S-(A)E (0 にする) には A 変数メモリーの内容を消去する - 変数メモリー A の内容を消去する 01t(STO)-(A) A 変数メモリーを使った計算例 Cに格納した計算結果を使って計算を実行する - B、 9×6+3 = 1.
定数 π 、eおよび科学定数の利用 ■ 円周率 π と自然対数の底 e 円周率 π 、自然対数の底 e を、式に入力して使うことができ ます。π と e は、BASE モードを除くすべてのモードで利用 可能です。本機では、それぞれ次の値として計算します。 π = 3.14159265358980(1e(π )) e = 2.71828182845904(Si(e)) ■科学定数 科学技術計算でよく使われる 40 種類の定数を内蔵していま す。各定数は π や e と同様に固有の記号で表示されます。科 学定数は、 BASE モードを除くすべてのモードで利用可能です。 A 科学定数を入力するには 1. 17(CONST) を押します。 u 科学定数選択画面の 1 ページ目が表示されます。 mp mn me m μ 1 2 3 4 u 選択画面は全部で 10 ページあり、e(または d)を押 して各ページを順次表示することができます。詳しくは 「科学定数一覧」 (31 ページ) を参照してください。 2. e(または d)を押して、呼び出したい科学定数が含ま れるページを表示します。 3.
A 科学定数を使った計算例 1 真空中の光速度を入力する 17(CONST) dddd4(c0)E C0 299792458 (c0 = 1/ ε0μ 0) 2 真空中の光速度を求める 1/1 1 ÷'(I 17(CONST) ddd4( 0) 1 ÷'( ε0I 17(CONST) dd1(μ 0)) 1 ÷'( ε 0 μ0 )I E 0 0 0 1 ÷'( ε 0 μ0 ) 299792458 A 科学定数一覧 下表の No. 列の番号は、前の数字が 17(CONST) を押す と表示される科学定数選択画面のページ番号、後ろの数字が 選択時に押すキーを表します。 No. 科学定数 記号 数値 単位 1-1 陽子の静止質量 mp 1.672621777×10–27 kg 1-2 中性子の静止質量 mn 1.674927351×10–27 kg 1-3 電子の静止質量 me 9.10938291×10–31 kg 1-4 μ 粒子の静止質量 mμ 1.883531475×10–28 kg 2-1 ボーア半径 a0 5.
科学定数 No. 記号 数値 単位 3-2 微細構造定数 α 7.2973525698×10–3 − 3-3 電子の半径 re 2.8179403267×10–15 m c 2.4263102389×10–12 m γp 267522200.5 3-4 電子のコンプトン波長 λ 4-1 陽子の磁気回転比 4-2 陽子のコンプトン波長 λ 4-3 中性子のコンプトン波 長 s–1 T –1 1.32140985623×10–15 m λ cn 1.3195909068×10–15 m cp 10973731.568539 m–1 u 1.660538921×10–27 kg 5-2 陽子の磁気モーメント μ p 1.410606743×10–26 J T –1 5-3 電子の磁気モーメント μ e –9.2847643×10–24 J T –1 μn –9.6623647×10–27 J T –1 μμ –4.49044807×10–26 J T –1 6-2 ファラデー定数 F 96485.
No. 科学定数 記号 10-1 真空の特性インピーダ ンス Z0 10-2 セルシウス温度 t 10-3 万有引力定数 G 10-4 標準大気圧 数値 単位 376.730313461 Ω 273.15 K 6.
1s(sin–1)0.5)E s i n –1 ( 0.
- sinh 1 = 1.175201194 ws(sinh)1)E s i nh ( 1 ) 1175201194 A 留意事項 ● 双曲線関数は w、逆双曲線関数は 1 w を押した後に s、c、t を押して入力します。 ● CMPLX モードでは、各関数は複素数を引数としない場合 のみ使用可能です。 ■ 指数関数と対数関数 10^(, e^(, log(, ln(, A 構文と入力操作 10^({n}) ................ 10{n}(e^( も同様) log({n})................. log10{n}(常用対数) log({m},{n}) .......... log{m}{n}(底 {m} の対数) ln({n})................... loge{n}(自然対数) 1 log216 = 4、log16 = 1.
■ べき乗関数とべき乗根関数 x2, x3, x–1, ^(, '(, 3'(, x'( A 構文と入力操作 {n} x2 ................... {n}2 (2 乗) {n} x3 ................... {n}3 (3 乗) –1 {n} x .................. {n} –1 (逆数) {(m)}^({n}) ............ {m}{n} (べき乗) '({n}) ............... {n} (平方根) 3 '({n}) .............. 3 {n} (立方根) ({m}) x'({n}) ....... {m} {n}(べき乗根) 2 + 1) (' 2 − 1) = 1、(1 + 1)2+2 = 16 1 (' (12)+1) (12)-1)E ('( 2 ) + 1 ) ('( 2 ) – 1 ) (1+1)^2+ 2)E ( 1+ 1 ) ˆ ( 2+2 ) 1 16 2 3 2 –2 = –1.
直交座標と極座標の相互変換を実行することができます o o 直交座標 (Rec) 極座標 (Pol) A 構文と入力操作 直交座標から極座標への変換 (Pol) Pol( x, y ) x: y: 直交座標の x 値を指定 直交座標の y 値を指定 極座標から直交座標への変換 (Rec) Rec( r, ) r: 極座標の r 値を指定 : 極座標の 値を指定 2, ' 2) を極座標に変換する 1 直交座標(' (角度単位設定:Deg) 1+(Pol)12) ,12))E ( 値の確認) t,(Y) Po l ('( 2 ) ,'( 2 ) ) 2 Y 45 )を直交座標に変換する 2 極座標(2, 30° (角度単位設定:Deg) 1-(Rec)2, 30)E ( y 値の確認) t,(Y) – 37 – Rec ( 2, 30 ) 1732050808 Y 1
A 留意事項 ● 各関数は、COMP、SD、REG モードで利用できます。 ● 計算結果は、最初 r 値または x 値のみが表示されます。 ● 計算結果として得られた r、 (または x、y)の値は、それ ぞれ変数メモリーの X、Y に格納されます。 値や y 値を 確認するには、操作例のように Y を呼び出してください。 ● 直交座標から極座標への変換時の計算結果として得られる の範囲となります。 の値は、–180°< ≦ 180° ● 座標変換を計算式の中で実行した場合、先頭の解(r 値また は x 値) を用いて演算が行われます。 2, ' 2) + 5 = 2 + 5 = 7 例:Pol (' ■ その他の関数 x!, Abs(, Ran#, nPr, nCr, Rnd( x!、nPr、nCr の各関数は、CMPLX モードでは複素数を引数と しない場合のみ使用可能です。 A 階乗(!) 構文:{n} ! (ただし {n} は自然数および 0) - (5 + 3) ! (5+3) 1E(x!)E (5+3 ) ! 40320 A 絶対値計算(Abs) Abs( は、 実 数 の
- 1000Ran#で 3 桁の乱数 2 つを得る 10001.
(内部 15 桁で計算を続ける) 200/7E *14E 200 ÷ 7 28571 Ans × 14 400000 同じ計算を丸め関数を使って (指定桁で)実行すると 200/7E (指定桁での数値丸めを実行) 10(Rnd)E (丸めの確認) *14E 200 ÷ 7 28571 Rnd ( Ans 28571 Ans × 14 399994 計算結果を指数部が3nとなる数値 で表示する (ENG変換) 表示中の計算結果を、指数部が 3 の整数倍となるような指数 方式の数値に変換することができます。この機能を「ENG 変 換」と呼び、次の 2 種類の変換方法があります。 機能 キー操作 ENG 変換 W 1W( ← ) 逆 ENG 変換 ■ ENG変換の操作例 1 1234 を Eng 変換して表示する 1234E W – 40 – 1234 1234 1234 1234 03
W 1234 1234 00 2 123 を逆 Eng 変換して表示する 123E 1W( ← ) 1W( ← ) 123 123 123 0123 123 03 0000123 06 複素数計算 (CMPLX) ここでの操作を行う際には、計算モードとして CMPLX モー ド(N 2)を選択してください。 ■ 複素数を入力する を入力するには A 虚数(i) CMPLX モードでは、W キーが虚数 i を入力するためのキー として働きます。複素数を直交座標形式(a + b i)で入力すると きは、W(i)を押します。 - 2 + 3i を入力する 2+3W(i) 2 + 3 iI A 極座標形式で複素数を入力するには 複素数を極座標形式 (r ∠ ) で入力することもできます。 - 5∠30を入力する 51y(∠)30 5 30I ご注意 偏角 θ の入力時は、角度単位設定(12 ページ)で指定されてい る単位 (度、ラジアン、グラード) の数値を入力してください。 – 41 –
■ 複素数となる計算結果の表示について 計算結果が複素数となった場合、画面右上に R⇔ I シンボルが 点灯し、はじめに実部だけが表示されます。実部と虚部の間 で表示を切り替えるには、1E(Re⇔ Im) を押します。 計算結果を ENG 変換または逆 ENG 変換して表示することは できません。 - 2 + 1iを入力し、そのまま計算結果として表示する 次の操作は複素数表示設定を「a+bi」にして行います。 (1N(SETUP)eee1(a+bi) ) 2+W(i)E 2+ i 2 実部が表示される 1E(Re⇔ Im) 2+ i 1 虚部が表示される (虚部の表示中は i シンボルが点灯) A 計算結果の表示形式について 計算結果が複素数となったときの表示形式として、直交座標 形式または極座標形式を選ぶことができます。 虚軸 a + bi b O 虚軸 a 直交座標形式 実軸 実軸 O 極座標形式 表示形式は、セットアップの「複素数表示設定」 (13 ページ)で 切り替えます。 ■ 表示形式に応じた複素数計算例 A セットアップで直交座標形式(a+bi)を選択した場合
3 + i) = 2' 3 + 2i = 3.464101615 + 2i 1 2 × (' 2*(13)+W(i)) E 1E(Re⇔ Im) 2 × ('( 3 ) + i ) 3464101615 2 × ('( 3 ) + i ) 2 2 ∠ 45 = 1 + 1i (角度単位設定:Deg) 2' 12)1y( ∠ ) '( 2 ) 45 45E 1E(Re ⇔ Im) '( 2 ) 45 1 1 A セットアップで極座標形式(r∠ )を選択した場合 1N (SETUP)eee2(r ∠ ) 3 + i) = 2' 3 + 2i = 4 ∠ 30 1 2 × (' 2*(13)+W(i)) E 1E(Re ⇔ Im) 2 × ('( 3 ) + i ) 2 × ('( 3 ) + i ) 4 30 値の表示中は∠シンボルが点灯 2 1 + 1i = 1.
■ 共役複素数を求める (Conjg) 複素数 z = a+bi に対する共役複素数 – z = a–bi を求めます。 - 2 + 3i の共役複素数を求める 1,(Conjg)2+3W(i) )E 1E(Re ⇔ Im) Con jg ( 2 + 3 i ) Con jg ( 2 + 3 i ) 2 -3 ■ 絶対値と偏角を求める (Abs, arg) z = a + bi の形で表される複素数を複素平面(ガウス平面)上の と偏角 (arg)を求めます。 座標とみなして、絶対値 (|z|) - 2 + 2i の絶対値と偏角を求める(角度単位設定:Deg) 虚軸 b=2 O a=2 実軸 絶対値の算出: 1)(Abs)2+2W(i) )E 偏角の算出: 1((arg)2+2W(i) )E Abs ( 2 + 2 i ) 2828427125 ar g ( 2 + 2 i ) 45 ■ 計算結果表示形式の強制指定 セットアップで選択されている表示形式とは関係なく、直交座標 形式または極座標形式で計算結果を表示することもできます。 – 44 –
A 計算結果を直交座標形式で表示するには 計算式の末尾に 1-('a+bi) を入力します。 2 ∠ 45 = 2 + 2i(角度単位設定:Deg) - 2' 212)1y(∠)45 2' ( 2 ) 45 a + b i 2 1-('a+bi)E 1E(Re ⇔ Im) 2' ( 2 ) 45 a + b i 2 A 計算結果を極座標形式で表示するには 計算式の末尾に 1+('r ∠ ) を入力します。 2 ∠ 45 = 2.
統計度数設定 計算モード FreqOn FreqOff 40 件 26 件 80 件 40 件 SD モード REG モード A 標本データの保持について 計算モードまたは統計度数設定を切り替えると、登録した標 本データはすべて消去されます。 ■ 1変数の統計計算を実行する ここでの操作を行う際には、計算モードとして SD モード (N4(SD))を選択してください。 A 標本データを登録するには 統計度数設定がFreqOnの場合 階級値を x1, x2…xn、度数を Freq1, Freq2…Freqn とすると き、次の要領でキーを押して登録します。 {x1}1,(;) {Freq1}m(DT) {x2}1,(;) {Freq2}m(DT) ・ ・ ・ {xn}1,(;) {Freqn}m(DT) メモ 度数が 1 のデータは、度数の入力を省略して {xn} m(DT) と いう操作だけで登録することができます。 - 次の標本データを登録する 階級値 (x) 度数 (Freq) 24.5 25.5 26.5 4 6 2 24.51,(;)4 m(DT) 24 .
25.51,(;)6 m(DT) L i ne = 26.
統計度数設定が FreqOn の場合は x1, Freq1, FreqOff の場合は x1, x2, Freq2…、 x2, x3…という順番にデータが表示され ます。f を押すとこの逆順にデータが表示されます。 A 特定の標本データを編集するには 編集したい標本データを呼び出して変更したい数値を入力し、 E を押します。 -「標本データを登録するには」の例題データの“Freq3” の数値を 2 から 3 に変更する Af 3E F r eq3= 2 F r eq3= 3 A 特定の標本データを削除するには 削除したい標本データを呼び出して、 1m(CL) を押します。 を削 -「標本データを登録するには」の例題データの“x 2 ” 除する Accc 1m(CL) x 2= 255 L i ne = 2 メモ ● 削除前と削除後で、データは次のような状態となります。 削除前 削除後 x1: 24.5 x2: 25.5 x3: 26.5 x1: 24.5 x2: 26.
● 削除を実行しない場合は、E を押す代わりに A を押し てください。 A 登録した標本データに基づいて統計計算を行うに は 統計計算コマンドを入力し、E を押します。例えば現在登 録されている標本データの平均値(o)を求めたい場合は、次の ように操作します。 x 12(S-VAR) 1E σx 1 2 sx 3 x 2533333333 ※計算結果の数値は一例です A SDモードの統計計算コマンド一覧 Σx2 11(S-SUM)1 Σx2 = Σxi2 標本の 2 乗和を求めます。 Σx 11(S-SUM)2 Σx = Σxi 標本の総和を求めます。 11(S-SUM)3 n 標本数を求めます。 12(S-VAR)1 o x = Σxi n 平均を求めます。 σx 12(S-VAR)2 母標準偏差を求めます。 σx = 12(S-VAR)3 sx 標本標準偏差を求めます。 sx = – 49 –
12(S-VAR)e1 minX 標本の最小値を求めます。 12(S-VAR)e2 maxX 標本の最大値を求めます。 ■ 2変数の統計計算を実行する ここでの操作を行う際には、計算モードとして REG モード (N5(REG) )を選択してください。 A 回帰計算の種類について REG モードでは、次の 7 種類の回帰計算を実行することがで きます。カッコ内は各回帰計算の理論式です。 ● 一次回帰 (y = a + bx) 2 ● 二次回帰 (y = a + bx + cx ) ● 対数回帰 (y = a + b lnx) bx ● e 指数回帰 (y = ae ) x ● ab 指数回帰 (y = ab ) b ● べき乗回帰 (y = ax ) ● 逆数回帰 (y = a + b/x) REG モードに入るときは、どの回帰計算を行うかを選ぶこと が必要です。 回帰計算の種類を選ぶには 1.
メモ REG モードの利用中でも、回帰計算の種類を切り替えること ができます。12(S-VAR)3(TYPE) を押すと上記の手順 1 と同じ画面が表示されるので、上記と同様の操作を行って ください。 A 標本データを登録するには 統計度数設定がFreqOnの場合 階級値を (x1, y1), (x2, y2)…(xn, yn)、度数を Freq1, Freq2 …Freqn とするとき、次の要領でキーを押して登録します。 {x1} , {y1} 1,(;) {Freq1}m(DT) {x2} , {y2} 1,(;) {Freq2} m(DT) ・ ・ ・ {xn} , {yn} 1,(;) {Freqn} m(DT) メモ 度数が 1 のデータは、度数の入力を省略して { x n }, { y n } m(DT) という操作だけで登録することができます。 統計度数設定がFreqOffの場合 個々のデータを (x1, y1), (x2, y2)…(xn, yn) とするとき、次の 要領でキーを押して登録します。 {x1} , {y1} m(DT) {x2} , {y2} m(DT) ・ ・ ・ {x
A 登録した標本データを編集するには 編集したい標本データを呼び出して変更したい数値を入力し、 E を押します。 A 登録した標本データを削除するには 削除したい標本データを呼び出して、1 m(CL)を押しま す。 A すべての標本データを一括して削除するには 48 ページの「すべての標本データを一括して削除するには」を 参照してください。 A 登録した標本データに基づいて統計計算を行うに は 統計計算コマンドを入力し、E を押します。例えば現在登 録されている標本データの平均値 (o および p)を求めたい場合 は、次のように操作します。 x 12(S-VAR)1(VAR) 1E 1 2 sx 3 x 115 y 12(S-VAR)1(VAR)e 1E σx σy 1 2 sy 3 y 14 ※計算結果の数値は一例です A REGモードの統計計算コマンド一覧 総和と標本数関連のコマンド (S-SUMメニュー内) Σx2 11(S-SUM)1 標本の x データの2乗和を求めます。 Σx Σx2 = Σxi2 11(S-SUM)2 標本の x データの総和
11(S-SUM)3 n 標本数を求めます。 Σy2 11(S-SUM)e1 Σy2 = Σyi2 標本の y データの 2 乗和を求めます。 Σy 11(S-SUM)e2 Σy = Σyi 標本の y データの総和を求めます。 Σxy 11(S-SUM)e3 Σxy = Σxiyi 標本の x データと y データの 積和を求めます。 Σx2y 標本の { 11(S-SUM)d1 2 2 Σx y = Σxi yi x データの 2 乗× y データ } の 総和を求めます。 Σx3 11(S-SUM)d2 3 Σx 標本の x データの 3 乗和を求めます。 Σx4 = 3 Σxi 11(S-SUM)d3 4 標本の x データの 4 乗和を求めます。 Σx = Σx 4 i 平均と標準偏差関連のコマンド (VARメニュー内) o 12(S-VAR)1(VAR)1 x = Σxi n 標本の x データの平均を求めます。 σx 12(S-VAR)1(VAR)2 標本の x データの母標準偏差を 求めます。 sx 2 Σ(x
p 12(S-VAR)1(VAR)e1 y = Σyi n 標本の y データの平均を求めます。 σy 12(S-VAR)1(VAR)e2 標本の y データの母標準偏差を 求めます。 sy σy = 12(S-VAR)1(VAR)e3 標本の y データの標本標準偏差を sy = 求めます。 二次回帰計算以外を選択した場合の回帰式の係数と推定 値関連のコマンド (VARメニュー内) 次の各コマンドが実行する計算は、現在選択されている回帰計 算の種類によって異なります。回帰計算ごとの計算式は、 「回帰 係数と推定値の計算式一覧」 (55 ページ) を参照してください。 a 12(S-VAR)1(VAR)ee1 回帰式の定数項 a を求めます。 b 12(S-VAR)1(VAR)ee2 回帰式の係数 b を求めます。 r 12(S-VAR)1(VAR)ee3 相関係数 r を求めます。 m 12(S-VAR)1(VAR)d1 このコマンドの直前に入力された数値を y 値とみなしたとき の x の推定値を、現在選択されている回帰計算に基づく回帰 式によって求めます。
二次回帰計算を選択した場合の回帰式の係数と推定値関 連のコマンド (VARメニュー内) 次の各コマンドが実行する計算の計算式は、下記の「回帰係数 と推定値の計算式一覧」 を参照してください。 a 12(S-VAR)1(VAR)ee1 回帰式の定数項 a を求めます。 b 12(S-VAR)1(VAR)ee2 回帰式の一次係数 b を求めます。 c 12(S-VAR)1(VAR)ee3 回帰式の二次係数 c を求めます。 m1 12(S-VAR)1(VAR)d1 このコマンドの直前に入力された数値を y 値とみなしたとき の x の推定値の 1 つを求めます。 m2 12(S-VAR)1(VAR)d2 このコマンドの直前に入力された数値を y 値とみなしたとき の x の推定値のもう 1 つを求めます。 n 12(S-VAR)1(VAR)d3 このコマンドの直前に入力された数値を x 値とみなしたとき の y の推定値を求めます。 最小値と最大値関連のコマンド (MINMAXメニュー内) minX 12(S-VAR)2(MINMAX)1 標本の x データ最小値を求めます。
一次回帰計算選択時 コマンド 回帰式の 定数項 a 計算式 a= Σyi – b.Σxi n n.Σxiyi – Σxi.Σyi n.Σxi2 – (Σxi)2 係数 b n.Σxiyi – Σxi.Σyi 相関係数 r r = {n.Σxi2 – (Σxi)2}{n.Σyi2 – (Σyi)2} y–a m= 推定値 m b 回帰式の 推定値 n b= n = a + bx 二次回帰計算選択時 コマンド 回帰式の 定数項 a 回帰式の 係数 b 回帰式の 係数 c 計算式 Σxi Σxi2 Σyi a= –b –c n n n Sxy.Sx2x2 – Sx2y.Sxx2 b= Sxx.Sx2x2 – (Sxx2)2 ( ) ( ) c= Sx2y.Sxx – Sxy.Sxx 2 Sxx.Sx2x2 – (Sxx 2)2 ただし Sxx = Σxi2– (Σxi) n . Sxy = Σxiyi – (Σxi Σyi) n 2 . 2 Sxx2 = Σxi3 – (Σxi Σxi ) n 2 2 Sx2x2 = Σxi4 – (Σxi ) n 2.
対数回帰計算選択時 コマンド 計算式 係数 b Σyi – b.Σlnxi n n.Σ(lnxi)yi – Σlnxi.Σyi b= n.Σ(lnxi)2 – (Σlnxi)2 相関係数 r r= 回帰式の 定数項 a 回帰式の a= n.Σ(lnxi)yi – Σlnxi.Σyi {n.Σ(lnxi)2 – (Σlnxi)2}{n.Σyi2 – (Σyi)2} y–a b 推定値 m m=e 推定値 n n = a + blnx e指数回帰計算選択時 コマンド 回帰式の 定数項 a 回帰式の 係数 b 計算式 . a = exp Σlnyi – b Σxi n n.Σxilnyi – Σxi.Σlnyi b= n.Σxi2 – (Σxi)2 ( ) n.Σxilnyi – Σxi.Σlnyi {n.Σxi2 – (Σxi)2}{n.Σ(lnyi)2 – (Σlnyi)2} 相関係数 r r= 推定値 m m= 推定値 n n = aebx lny – lna b ab指数回帰計算選択時 コマンド 計算式 係数 b .
コマンド 計算式 lny – lna lnb 推定値 m m= 推定値 n n = abx べき乗回帰計算選択時 コマンド 回帰式の 定数項 a 回帰式の 係数 b 相関係数 r 推定値 m 推定値 n 計算式 . a = exp Σlnyi – b Σlnxi ( b= r= n ) n.Σlnxilnyi – Σlnxi.Σlnyi n.Σ(lnxi)2 – (Σlnxi)2 n.Σlnxilnyi – Σlnxi.Σlnyi {n.Σ(lnxi)2 – (Σlnxi)2}{n.Σ(lnyi)2 – (Σlnyi)2} ln y – ln a b m=e n = ax b 逆数回帰計算選択時 コマンド 回帰式の 定数項 a 回帰式の 係数 b 相関係数 r 計算式 Σyi – b.Σxi–1 a= n b= Sxy Sxx r= Sxy Sxx.Syy ただし Sxx = Σ(xi–1)2– (Σyi)2 Syy = Σyi – n 2 (Σxi–1)2 Σxi–1.
■ 統計計算の例題 ここでは統計計算の具体的な計算例を示します。 1 ある男子校の全校生徒1000 人から任意に50人を抽出し て脈拍数を調べたところ、 表の通りとなった。 得られ た標本データの平均値と標 準偏差を求めよ。 脈拍数 人数 54 ∼ 56 56 ∼ 58 1 2 58 ∼ 60 60 ∼ 62 2 5 62 ∼ 64 64 ∼ 66 8 9 66 ∼ 68 8 68 ∼ 70 70 ∼ 72 6 4 72 ∼ 74 74 ∼ 76 3 2 操作手順 SD モードを選択する: N4(SD) 統計度数設定を FreqOn にする: 1N(SETUP)dd1(FreqOn) 標本データを入力する: 55m(DT) 571,(;)2m(DT) 591,(;)2m(DT) 611,(;)5m(DT) 631,(;)8m(DT) 651,(;)9m(DT) 671,(;)8m(DT) 691,(;)6m(DT) 711,(;)4m(DT) 731,(;)3m(DT) 751,(;)2m(DT) 平均を求める: 12(S-VAR)1(o)E 標本標準偏差を求める: 12(S-
2 次のデータは、ある新生児の 生後日数 生後日数と体重の推移を示 (日) 20 したものである。 ① データを直線回帰したときの回 帰式と相関係数を求めよ。 ② データを対数回帰したときの回 帰式と相関係数を求めよ。 ③ 回帰結果がデータの傾向により 近いと考えられる回帰式に基づ いて、生後 350 日の体重の推定 値を求めよ。 体重(g) 3150 50 80 4800 6420 110 140 7310 7940 170 8690 200 230 8800 9130 260 290 9270 9310 320 9390 操作手順 REG モードに入り、直線回帰を選択する: N5(REG)1(Lin) 統計度数設定を FreqOff にする: 1N(SETUP)dd2(FreqOff) 標本データを入力する: 20,3150m(DT)50,4800m(DT) 80,6420m(DT)110,7310 m(DT)140,7940m(DT)170,86 90m(DT)200,8800m(DT)230, 9130m(DT)260,9270m(DT)29 0,9310m(DT)
②の計算を実行(対数回帰) 対数回帰を選ぶ: 12(S-VAR)3(TYPE) x1= 20 2(Log) 回帰式の定数項aを求める: A12(S-VAR)1(VAR) ee1(a)E 回帰係数bを求める: 12(S-VAR)1(VAR) ee2(b)E 相関係数を求める: 12(S-VAR)1(VAR)ee 3(r)E a –4209356544 b 2425756228 r 0991493123 ③の計算を実行 (相関係数の絶対値がより 1 に近い対数回帰で計算) x = 350のときのnを求める: 350 12(S-VAR)1(VAR)d 2(n)E 350 y 1000056129 n 進計算(BASE) ここでの操作を行う際には、計算モードとして BASE モード (N3)を選択してください。 ■ n進法で計算する A 2進、8進、10進、16進を選択するには 次のキーを使って選択します。 DEC x ' HEX w M 10x BIN l – 61 – ex OCT e i
この基数を選択する には: このキーを押す: 10 進 16 進 w(DEC) ^(HEX) d H 2進 l(BIN) b 8進 i(OCT) o 画面上の基数表示 基数表示 1 1 b A n進法の計算例 1 2進法で12 + 12を計算する Al(BIN)1+1E 1+ 1 10 b 10 o 2 8進法で78 + 18を計算する Ai(OCT)7+1E 7+ 1 ● 有効でない数値入力は、Syntax ERROR となります。 ● BASE モードでは、小数や指数方式の数値の入力はできま せん。また、演算結果が小数となる場合、小数点以下の部 分は切り捨てられます。 A 16進数の入力と計算例 16 進数の入力時に使う A、B、C、D、E、F は、次の各キーで 入力します。 { }{A} {B} {C} sin-1{D} y e w s cos-1 E c tan-1 F t - 16進法で1F16 + 116を計算する A^(HEX)1t(F)+1E – 62 – 1F + 1 20 H
A 演算の有効範囲 基数 2進 8進 10 進 16 進 有効範囲 正:0 ≦ x ≦ 111111111 負:1000000000 ≦ x ≦ 1111111111 正:0 ≦ x ≦ 3777777777 負:4000000000 ≦ x ≦ 7777777777 −2147483648 ≦ x ≦ 2147483647 正:0 ≦ x ≦ 7FFFFFFF 負:80000000 ≦ x ≦ FFFFFFFF 計算結果が有効範囲を超えると、Math ERROR となります。 ■ 計算結果をn進法で表示する 計算結果の表示中に w(DEC)、^(HEX)、l(BIN)、i (OCT)を押すと、計算結果が押したキーに応じた数値に切り 替わります。 8進、 16進に変換する - 10進数の3010を2進、 Aw(DEC)30E l(BIN) i(OCT) ^(HEX) 30 30 d 11110 b 36 o 1E H 30 30 30 ■ LOGICメニューについて BASE モードでは、E キーは BASE モード専用の「LOGIC メニュー」を表示するキーとして働きます。
and or xno r 1 2 3 1画面目 o xo r No t Ne g 1 2 3 4 1 2 3 d h b 2画面目 3画面目 ■ 基数を指定して数値を入力する 基数設定とは無関係に、数値の入力時に個別に基数を指定す ることも可能です。 A 入力時に基数を指定するには 例えば 10 進数で 3 を入力するには、次のように操作します。 E(LOGIC)d1(d)3 d3I A 数値ごとに基数を指定した計算例 - 510 + 516の計算結果を2進数で得る Al(BIN)E(LOGIC)d1(d) 5+E(LOGIC)d2(h)5 d5 + h5 1010 E b ■ 2進数の論理計算と負数計算を行う 10 桁(10 ビット)の 2 進数の論理計算および負数計算が可能 です。次の例題は、基数を 2 進(l(BIN))に設定して行って ください。 A 論理積(and) ビットごとの論理積をとった結果を返します。 - 10102 and 11002 = 10002 1010E(LOGIC) 1(and)1100E – 64 – 1010and
A 論理和(or) ビットごとの論理和をとった結果を返します。 - 10112 or 110102 = 110112 1011o r 11010 1011E(LOGIC) 11011 2(or)11010E b A 排他的論理和(xor) ビットごとの排他的論理和をとった結果を返します。 - 10102 xor 11002 = 1102 1010xo r 1100 1010E(LOGIC)e 110 1(xor)1100E b A 排他的論理和の否定(xnor) ビットごとの排他的論理和の否定をとった結果を返します。 - 11112 xnor 1012 = 11111101012 1111xno r 101 1111E(LOGIC) 1111110101 3(xnor)101E b A 否定(Not) ビット反転した結果を返します。 - Not(10102) = 11111101012 E(LOGIC)e2(Not) No t ( 1010 ) 1111110101 1010)E b A 負数(Neg) 2 の補数をとった結果を返します。 - Neg(101101
内蔵公式の活用 数学や物理学の公式を 23 種類内蔵しており、COMP モードで 利用することができます。 ■ 内蔵公式を使う A 内蔵公式を公式番号で直接呼び出すには 1. G を押します。 u 公式番号の入力を促すメッセージ“Formula No.?”が表示 されます。 2. 呼び出したい公式に対応した 2 桁の番号(01 ∼ 23)を入力 します。 「内蔵公式一覧」 (68 ページ)を参照し u 公式ごとの番号は、 てください。 Fo rmu l a No . ? –06– Q 0 A 内蔵公式を番号順に呼び出すには 1. G を押します。 2.
変数bに5を入力: 5E c 0 03 : He r onFormul a 変数cに5を入力: 5E s 12 ● このように、計算に必要なすべての変数への代入が完了す ると、計算結果が表示されます。 ● 計算結果の表示中に E を押すと、同じ公式を使った計算 を再実行することができます。 について A 内蔵公式専用の変数(公式変数) 内蔵公式を使って計算を行うときは、公式内に含まれている 変数に数値を代入して、答えを得ます。公式内の変数は前述 のヘロンの公式で使った a、b、c をはじめ、r、t、v や ρ 、 な どがあります。これらの変数は内蔵公式の計算時のみに使わ れるもので、公式変数と呼びます。 内蔵公式を使って計算を行ったときに各公式変数に代入され た値は、計算モードの変更を行ったり、メモリーのクリア (1j (CLR) (Mem) )や本機のリセット(1j (CLR)d b (All) )操作を行わない限り保持されます。このため、続けて同 じ公式を使った計算を行うと、2 回目以降の計算時の変数代 入画面には、公式変数に保持されている値が表示されます。 例えば「内蔵公式を使って計算
メモ ある内蔵公式を使った計算を行った後で、同じ名前の公式変 数を持つ別の内蔵公式を呼び出して計算する場合も、その時 点で各公式変数が保持している値が代入画面に初期表示され ます。 A 内蔵公式の計算式を表示するには 呼び出した内蔵公式に対する変数の入力中に、その公式の計 算式を画面に表示することができます。公式の計算式を表示 するには、1G (LOOK) を押します。 (変数の入力中画面) a 1G(LOOK) 0 03 : S='(s ( s – a ) ( s – ● 計算式全体が 1 画面で表示されていない場合は、e キー を押してスクロール表示することができます。 ● 計算式の表示中に元の画面に戻るには、1 p (EXIT) ま たは A を押します。 ■ 内蔵公式一覧 No. 01 二次方程式の解 二次方程式の係数 a、b、c を指定することにより、解を求め ます。 ax2 + bx + c = 0 (a ≠ 0, b2 − 4ac ≧ 0) No.
No. 03 ヘロンの公式 三角形の 3 辺の長さ a、b、c がわかっているときに、その面 積 S を求めます。 S = s ( s − a )( s − b )( s − c ) , s = (a + (a+b+c) 2 b > c > 0, b + c > a > 0, c + a > b > 0) No. 04 正規分布の確率関数 P(x) 標準化変量の値が x のとき、下図に示す正規分布確率 P ( x ) を Hastings の近似式により求めます。 P (x) = 1 2π x − t2 ∫∞e 2 − P (x) dt (0 ≦ x < 1 × 10 50) x ご注意 近似式による計算のため、精度が出ない場合があります。 No.
導体の抵抗 No. 07 導体の長さ と断面積 S、および導体を構成している物質の抵 抗率 ρ がわかっているときに、その導体の抵抗 R を求めます。 R=ρ (S, , ρ > 0) S : m, S: m2, ρ : Ω・m, R : Ω 単位 電磁力 No. 08 一様な磁束密度の磁界中に電流の流れている導体が置かれて いるとき、磁束密度 B、導体に流れる電流 I、導体の長さ 、 導体と磁界のなす角を として、その導体に働く力 F を求め ます。 F = IB sin θ ( > 0, 0˚≦⏐θ⏐≦ 90˚) 単位 B : T, I : A, : m, θ : (度) ° ,F:N RC 直列回路での R の端子電圧の変化 No. 09 RC 直列回路で抵抗値 R、コンデンサーの容量 C、回路にかけ る電圧 V のとき、時間 t における R の端子電圧 VR を求めます。 VR = V•e −t/CR (C, R, t > 0) 単位 R : Ω, C : F, t : 秒, VおよびVR : V 電圧利得 No.
LRC 並列回路のインピーダンス No. 12 周波数 f の LRC 並列交流回路で抵抗値 R、コイルのインダク タンス L、コンデンサーの容量 C のとき、その回路のインピー ダンス Z を求めます。 1 Z= 1 2 (R) ( + 2 π f C− 2 1 2π f L ) f 単位 (R, f, L, C > 0) : Hz, C : F, L : H, RおよびZ : Ω 電気振動の周波数 No. 13 直列共振回路でコイルの自己インダクタンス L、コンデンサー の容量 C のとき、その回路の共振周波数 f1 を求めます。 f1 = 1 2π LC (L, C > 0) 単位 L : H, C : F, f 1 : Hz 落下距離 No. 14 物体を初速度 v1 で真下(重力方向)に落下させるとき、その物 体の t 秒後の落下距離 S を求めます(空気抵抗は無視する)。 S = v 1t + 1 gt 2 (g : 重力加速度, t ≧ 0) 2 単位 v1 : m/s, t : 秒, S : m 単振り子の周期 No.
f = f1 v− u v− v 1 (v≠ v 1, f 1> 0, (v− u) / (v− v 1) > 0) v, v 1およびu : m/s, f 1およびf 単位 No. 18 : Hz 理想気体の状態方程式 気体のモル数 n、絶対温度 T、体積 V のとき、その気体の圧 力 P を求めます。 P = nRT V (R : 気体定数, n, T, V > 0) 単位 No. 19 n : mol, T : K, V : m3, P : N/m3 向心力(遠心力) 円運動をしている物体の質量 m、速度 v、運動半径 r のとき、 その物体の向心力 F を求めます。 2 F=mv r No. 20 (m, v, r > 0) 単位 m : kg, v : m/s, r : m, F : N 弾性エネルギー 弾性体の弾性定数 k、伸びた長さ x のとき、その弾性体の持 つ弾性エネルギー U を求めます。 U = 1 kx 2 2 No.
No. 22 スタジア計算(高さ) トランシットを使った測量において、スタジア上下線にはさ まれた標尺上の長さ と高低角 を読み取り、トランシット から標尺までの高低差 h を求めます。 h= 1K 2 sin2 θ + C sinθ (KおよびC : スタジア定数, 0˚< θ ≦ 90˚, > 0) 単位 No.
■ プログラムを作成する A プログラムを新規作成するには - インチをセンチメートルに換算するプログラムを作成 する(1 inch = 2.54cm) ? → A : A × 2.54 1. ,6(PRGM) を押して、PRGM モードに入ります。 ED I T RUN DEL 1 2 3 2. 1(EDIT) を押します。 登録済みのプログラムエリア番号 EDI T Pr o g r am P-1234 670 (P1 ∼ P4) プログラム用メモリーの残り容量 3. 未使用のプログラムエリア番号を、数字キーで選びます。 u 動作モードの選択画面が表示されます。e /d を押す と、選択画面の 1 画面目と 2 画面目が切り替わります。 MODE : COMP CMPLX 1 MODE : BASE SD REG 2 3 45 1 画面目 2 画面目 4.
5. プログラムを入力します。 ? →A : A × 2. 54 010 u ここでは、次のように入力します。 プログラム ? → A : A × 2.54 入力操作 13(P-CMD)1(?) 1t(→)y(A)E Sy(A)*2.54 u 1 3 (P-CMD) は、プログラム専用コマンドの入力画 面を表示する操作です。詳しくは「コマンドの入力につ いて」 (77 ページ) を参照してください。 6. プ ロ グ ラ ム の 入 力 が 終 了 し た ら、A( ま た は 1 p (EXIT))を押します。 u 作成したプログラムを実行するには、ここで E を押し て“RUN Program” 画面を表示します。詳しくは下記の「プ ログラムを実行する」 を参照してください。 u 通常の計算操作に戻りたい場合は、, 1 を押して COMP モードに移動します。 A 登録済みのプログラムの内容を編集するには 1. ,6(PRGM)1(EDIT) を押して、 “EDIT Program”画面 を表示します。 2.
A PRGMモード以外の計算モードから直接プログラ ムを実行するには 1. p を押します。 P1 P2 P3 P4 1 2 3 4 2. 1 ∼ 4 キーを押して、希望するエリアのプログラムを 実行します。 A PRGMモードに入ってからプログラムを実行する には 1. , 6 (PRGM)を押して、PRGM モードの初期画面を表 示します。 2. 2(RUN)を押します。 画面が表示されます。 u“RUN Program” RUN Pr o g r am P-1234 670 登録済みのプログラムエリア番号 (P1 ∼ P4) プログラム用メモリーの残り容量 3.
2. 3(DEL)を押します。 登録済みのプログラムエリア番号 DELETE Pr o g r am (P1 ∼ P4) プログラム用メモリーの残り容量 P-1234 670 3. 1 ∼ 4 キーを押して、希望するエリアのプログラムを 削除します。 u このとき削除したプログラムエリア番号のシンボルが消 灯し、プログラム用メモリーの残り容量の数値が増えま す。 DELETE Pr o g r am P-1234 680 ■ コマンドの入力について A プログラム専用コマンドを入力するには 1. プログラムの編集画面で 13(P-CMD) を押します。 u コマンド選択画面の 1 ページ目が表示されます。 ? → : ^ 1 2 3 4 2. e(または d)を押して、入力したいコマンドが含まれ るページを表示します。 3.
■ コマンドリファレンス プログラムに入力可能な各コマンドについて説明します。 g マークの付いているコマンドは、1 3 (P-CMD) ま たは p を押すと表示される画面で入力します。 A 基本動作コマンドg ? ( 入力命令) 書式 ? →{変数} 機能 変数に値を代入するコマンドです。入力を促すメッセー ジ“ {変数} ?” を画面に出力します。 文例 ? → A → (代入) 書式 {式;?}→{変数} 機能 →コマンド左側の要素によって得た数値を、右側の変 数に代入します。 文例 A + 5 → A : (区切りコード) 書式 {文} : {文} :‥‥: {文} 機能 それぞれの文を停止することなく、順次実行させます。 文例 ? → A:A2:Ans2 ^ (出力命令) 書式 {文} ^{文} 機能 プログラムの実行を一時停止し、計算結果を画面に出 力します。 実行の停止中は Q シンボルが点灯します。 文例 ? → A:A2^Ans2 A 無条件ジャンプコマンドg Goto ∼ Lbl 書式 Goto n:‥‥:Lbl n または Lbl n:‥‥:Goto n (n は 0 か
A 条件ジャンプコマンドと関係演算子コマンド g ⇒ 書式 ① {式} {関係演算子} {式} ⇒ {文 1} : {文 2} :‥‥ ② {式}⇒{文 1} : {文 2} :‥‥ 機能 条件分岐のコマンドです。関係演算子(=、≠、>、≧、 <、≦)とセットで使用します。 書式①: ⇒コマンド左側部分が真のときは{文 1}を実行し、そ の後は{文 2}以降を順次実行します。⇒コマンド左側 部分が偽のときは{文 1}の実行をスキップし、 {文 2}以 降を実行します。 書式②: ⇒コマンド左側の式の評価結果が 0 以外のときは「真」 と判定して{文 1}を実行し、その後は{文 2} 以降を順次 実行します。⇒コマンド左側の式の評価結果が 0 のと きは「偽」と判定して{文 1}の実行をスキップし、 {文 2} 以降を実行します。 文例 Lbl 1:? → A:A ≧ 0 ⇒ √ (A) ^ Goto 1 =、≠、>、≧、<、≦ (関係演算子) 書式 {式} {関係演算子} {式} 機能 両辺の式を評価し、真偽を返すコマンドです。条件分 岐コマンドの⇒と併用するか、If 文、While 文の中の{条 件式}を構
u Then および Else に続く{式 *}に対しては、式、Goto コマ ンド、または Break コマンドを記述することができます。 u その他の注意は 84 ページを参照してください。 If ∼ Then ( ∼ Else) ∼ IfEnd 書式 If {条件式} :Then {式 *} :Else{式 *} :IfEnd: {文} :‥‥ 機能 u If に続く条件式が真のときは、Then 文以降を Else 文の 手前まで実行し、続いて IfEnd 以降の文を実行します。 If に続く条件式が偽のときは、Else 文以降を実行し、 続いて IfEnd 以降の文を実行します。 u Else { 式 } は省略可能です。 u IfEnd:{ 文 } を省略しないでください。省略してもエラー は発生しませんが、プログラムの内容によっては If 文 以降のプログラムが意図した通りに実行されないこと があります。 文例 1 ? → A:If A < 10:Then 10A ^ Else 9A ^ IfEnd: Ans × 1.
For ∼ To ∼ Step ∼ Next 書式 For{式(初期値)}→{変数(制御変数)}To{式(終了値)} Step {式(刻み値)} : {文} :‥ {文} :Next:‥‥ 機能 For から Next までの間に書かれた文を、制御変数を初 期値から終了値まで刻み値ずつ変化させながら繰り返 します。その後は For ∼ To ∼ Next と同様です。 文例 For 1 → A To 10 Step 0.
角度単位設定コマンド Deg, Rad, Gra (COMP, CMPLX, SD, REG) 書式 ‥:Deg:‥ ‥:Rad:‥ ‥:Gra:‥ 操作 1,(SETUP)1(Deg) 1,(SETUP)2(Rad) 1,(SETUP)3(Gra) 機能 角度単位を指定するコマンドです。 表示形式指定コマンド Fix (COMP, CMPLX, SD, REG) 書式 ‥:Fix{n} :‥ (ただし n は 0 ∼ 9 の整数) 操作 1,(SETUP)e1(Fix)0 ∼ 9 機能 指定した小数点以下桁数(0 桁∼ 9 桁)固定で計算結果 を出力するコマンドです。 Sci (COMP, CMPLX, SD, REG) 書式 ‥:Sci{n} :‥ (ただし n は 0 ∼ 9 の整数) 操作 1,(SETUP)e2(Sci)0 ∼ 9 機能 指定した有効桁数(1 桁∼ 10 桁)固定で計算結果を出力 するコマンドです。コマンド入力時の最後に 0 を押 すと、10 桁の指定となります。 Norm (COMP, CMPLX, SD, REG) 書式 ‥:Norm{1;2} :‥ 操作 1,
機能 標本データの登録時に度数を使う(FreqOn)か、使わな い(FreqOff)かを指定するコマンドです。 A クリア系コマンド ClrMemory (COMP, CMPLX, BASE) 書式 ‥:ClrMemory:‥ 操作 19(CLR)1(Mem) 機能 すべての変数(A、B、C、D、X、Y、M)をクリアする(内 容を 0 にする) コマンドです。 補足 個別に変数をクリアしたい場合はこのコマンドを使わ ずに、0 →{変数} と記述します。 ClrStat (SD, REG) 書式 ‥:ClrStat:‥ 操作 19(CLR)1(Stat) 機能 すべての標本データを一括して削除するコマンドです。 A 独立メモリー操作コマンド M+, M− 書式 ‥: {式}M+:‥ / (COMP, CMPLX, BASE) ‥: {式}M−:‥ 操作 m / 1m(M−) 機能 式の値を、独立メモリー M に加算(M+)/ 独立メモリー M から減算(M−) します。 (Rnd) コマンド A 丸め Rnd( (COMP, CMPLX, SD, REG) 書式 ‥: {式} :Rnd(A
A 統計データ入力コマンド DT (SD, REG) 書式 ‥:{ 式(x 値)} ; { 式(Freq 値)} DT:‥ SD モード、FreqOn 時 ‥:{ 式(x 値)} DT:‥ SD モード、FreqOff 時 (Freq 値)} DT:‥ ‥:{ 式 (x 値)} , { 式(y 値)} ; { 式 REG モード、FreqOn 時 ‥:{ 式(x 値)} , { 式(y 値)} DT:‥ REG モード、FreqOff 時 ご注意 書式中の“;” は 1,(;)、“,”は , を表します。 操作 m(DT を入力) 機能 1 組の標本データを登録するコマンドです。DT コマ ンドは、SD モードまたは REG モードの m キー(DT キー)と同じ働きをします。 A プログラムに入力できない機能について 次の機能はプログラムに書き込むことはできません。 u 計算結果の変換(ENG 変換、逆 ENG 変換、60 進数と 10 進数の間での変換、分数と小数の間での変換) u 複素数計算結果の 1 E(Re ⇔ I m)キー操作による表示 切り替え (CLR)3 (All) u リセット(
順位 1 演算命令の種類 カッコ付き関数 該当記号と解説 Pol(, Rec( sin(, cos(, tan(, sin−1(, cos−1(, tan−1(, sinh(, cosh(, tanh(, sinh−1(, cosh−1(, tanh−1( 3 log(, ln(, e^(, 10^(, '(, '( arg(, Abs(, Conjg( Not(, Neg(, Rnd( 2 3 4 後置関数 r g , , x2, x3, x−1, x!, °′″, ° べき乗、べき乗根 ^(, x'( パーセント % 分数 前置記号 a b/c (–)(負符号) d, h, b, o(n 進記号) 5 統計の推定値計算 6 乗算省略 m, n, m1, m2 π, e, 変数メモリー 、 科学定数の直前の乗 算省略 (2π, 5A, πA, 3mp, 2i など )、カッ コ付き関数、前置関数(負符号は除く)の 直前の乗算省略 ( 2' (3) , Asin(30) など) 7 順列、組合せ nPr, nCr 複素極形式シンボル ∠ 8 9 0 ! @ 乗除算
u 以下の例のように、乗算省略は乗除算より優先して計算さ れます。 1 ÷ 2π = 1/(2π) = 0.159154943 1 ÷ 2 × π = (1/2) π = 1.
■ 演算範囲・演算桁数・精度について 本機の演算範囲(入出力が可能な数値の範囲)、内部演算桁数、 および精度は、一般に下表の通りです。 ±1×10–99 ∼ ±9.999999999×1099 演算範囲 および 0 内部演算桁数 15 桁 原則として 1 回の計算につき 10 桁目の誤差 が± 1 となります。計算結果が指数方式の 精度 数値となった場合の誤差は、仮数部の最下位 桁において± 1 となります。連続して計算を 行った場合は、この誤差が累積されます。 A 関数計算時の入力範囲 関数 入力範囲 DEG sin x cos x tan x sin–1x cos–1x tan–1x sinh x cosh x sinh–1x cosh–1x tanh x RAD GRA DEG RAD GRA DEG RAD GRA 0 < |x| < 9×10 0 < |x| < 157079632.7 9 0 < |x| < 1×1010 0 < |x| < 9×109 0 < |x| < 157079632.
関数 x! nPr nCr Pol(x,y) Rec(r,θ) ° ’ ” ^(xy) x' y a b/c 入力範囲 0 < x < 69(x : 整数) 0 < n < 1×1010, 0 < r < n(n, r : 整数) 1 < {n!/(n–r)!} < 1×10100 0 < n < 1×1010, 0 < r < n(n, r : 整数) 1< n!/r! < 1×10100 または 1< n!/(n–r)! < 1×10100 |x|, |y| < 9.999999999×1099 ' x2 + y2 < 9.999999999×1099 0 < r < 9.
● d または e を押すとエラーメッセージが表示される前 に入力した計算式の編集状態に戻り、カーソルがエラー位 置に移動します(18 ページ「エラー位置表示について」を参 照)。 ● A を押すと、エラーメッセージが表示される前に入力し た計算式をクリアします。エラーが発生した計算式は、計 算履歴には残りませんので、ご注意ください。 A エラーメッセージ一覧 ここでは、状況に応じて表示される個別のエラーメッセージ の意味と、対処方法を示します。 Math ERROR u 計算の途中経過または結果が演算範囲を超えている と、表示されます。 原因 u 入力可能な数値範囲を超えて入力すると、表示され ます。 u 数学的な誤り(0 による除算など)が行われると、表 示されます。 u 入力した数値を確認し、桁数を減らして計算し直し ます。 対処 u 独立メモリーや変数メモリーを関数の引数として 使っている場合、メモリー内の数値がその関数で使 用可能な範囲内かを確認します。 入力可能な数値範囲については、 「演算範囲・演算桁数・精度 について」 (87 ページ) を参照してください。 Stack ERRO
Syntax ERROR 原因 計算式の構文に誤りがあると、表示されます。 対処 構文の誤りを確認し、計算式を訂正します。 Argument ERROR 原因 引数の使い方に誤りがあると、表示されます。 対処 引数の使い方を確認し、計算式を訂正します。 Data Full SD モードまたは REG モードで登録可能な範囲を超 原因 えて標本データを登録しようとすると、表示されま す。 本機に登録可能な範囲の標本データを使ってくださ 対処 い。 「登録可能なデータ件数について」 (45 ページ)を 参照してください。 Go ERROR PRGM モードで作成したプログラム上に“Goto n”に 原因 対応する“Lbl n”がないと、そのプログラムの実行時 に表示されます。 エラーを起こしたプログラム上で“Goto n”に対応す 対処 を正しく入力するか、 不要であれば “Goto n” る “Lbl n” を削除します。 – 90 –
■ 故障かなと思う前に… もし計算中にエラーが発生したり、計算結果がおかしい場合、 次の操作を順番にお試しください。操作を行う前に、大切な データは事前にノートなどに書き写してください。 ① 計算式が間違っていないか確かめる。 ② 計算を行うのに必要な正しい計算モードを選択する。 ③ 上記の操作を行っても正常に操作できない場合は O キー を押す。O キーを押すと、計算機の状態が正常であるか がチェックされる。異常が発見された場合は自動的に計算 モードや設定が初期状態に戻り、メモリーの内容が消去さ れる。 ④ 19(CLR)2(Setup)E と押して、すべてのモードや 設定を初期状態にする。 電源および電池交換 電源には、太陽電池とボタン電池(LR44)の 2 電源を使った TWO WAY POWER システムを採用しています。使用する場 所の照度に制限のある太陽電池のみの電卓とは異なり、表示 内容が確認できる明るささえあれば使うことができます。 A 電池使用上のご注意 電池の使い方を誤ると電池の液もれで製品が腐食したり、電 池が破裂することがあります。 – 91 –
次のことを必ずお守りください。 この表示を無視して誤った取り扱いをすると、 人が傷害を負う可能性が想定される内容およ び物的損害のみの発生が想定される内容を示 しています。 電池について ● 本機で使用している電池を取り外した場合は、誤って電 池を飲むことがないようにしてください。特に小さなお 子様にご注意ください。 ● 電池は小さなお子様の手の届かない所へ置いてくださ い。万一、お子様が飲み込んだ場合は、ただちに医師 と相談してください。 ● 電池は、充電や分解、ショートする恐れのあることはし ないでください。また、加熱したり、火の中へ投入した りしないでください。 ● 電池は使い方を誤ると液もれによる周囲の汚損や、破 裂による火災・けがの原因となることがあります。次の ことは必ずお守りください。 u 極性(k と l の向き)に注意して正しく入れてくださ い。 u 本機で指定されている電池以外は使用しないでくだ さい。 A 電池の交換 ボタン電池が消耗すると、特に本機を暗い所で使用したとき に、表示が薄くなって見にくくなります。また、O キーを 押して電源を入れたときの画面の反応が鈍くなります。この
1. 1A(OFF)を押して、電源を切ります。 誤って O キーを押さないように、ハー ドケースを本機の前面側に取り付けてお きます。 2. 本体裏面のネジを外して、電池ブタを取 りはずします。 3. 古い電池を取り出します。 4. 新しい電池の表面を乾いた布でよく拭い てから、k側を上にして入れます。 5. 電池ブタをネジ留めします。 6.
応用例題 ■ 土木・測量 ?(三角比Ⅰ) 下図において A 地点から B 地点の距離(c)と角 B( )がわ かっているとき、A – C 間の距離(b)と B – C 間の距離(a) は? < 三角比を使って計算しま す。 b sin = c a cos = c b tan = a θ θ > sin = bc を展開して、b = c・sin cos = a を展開して、a = c・cos c (角度単位設定:Deg) (b = 10×sin 60を求める) 10s60)w 1 0s i n ( 60 ) 8660254038 (a = 10×cos 60を求める) 10c60)w – 94 – 1 0 cos ( 60 ) 5
同様に辺 b と角 B( )のみがわかっているときは、辺 a・辺 c は各々 b ÷ tan 、b ÷ sin で求めます。また、辺 a と角 B( ) のみがわかっているときは、辺 b・辺 c は各々 a × tan 、a ÷ cos で求めます。 この例題は、極座標→直交座標変換を使っても計算できます。 P(x,y) 10m y 60° 0 x (角度単位設定:Deg) (極座標(10, 60)を直交座標に変換する) 1-(Rec)10 Rec ( 10 , 60 ) 5 ,60)w (変数Yに格納されたy値を表示する) t,(Y) ?(三角比 Ⅱ) Y 8660254038 下図において 2 辺 a、b の距離がわかっているとき、角 B ( )は? < 三角比を使って計算しま す。 b sin = c a cos = c θ b tan = a – 95 –
> tan = ba を展開して、 = tan ( ba ) –1 (角度単位設定:Deg) ( = tan–1(5÷8) を求める) 1t(tan–1) 5/8)w t an -1 ( 5 ÷ 8 ) 3200538321 (60進数に変換) e t an-1 ( 5 ÷ 8 ) 32 ˚ 0 ˚ 1938 ( ac )で求めます。 b また、辺 b・辺 c がわかっているときは、sin ( )で求めます。 c 同様に辺 a・辺 c がわかっているときは、 cos–1 –1 この例題は、直交座標→極座標変換を使っても計算できます。 P(8,5) r 5m θ 0 8m (角度単位設定:Deg) (直交座標(8, 5)を極座標に変換し、r、 を求める) 1+(Pol)8, 5)w Po l ( 8 , 5 ) 9433981132 (変数Yに格納された 値を呼び出す) t,(Y) (呼び出した 値を60進数に変換) e – 96 – Y 3200538321 Y 32 ˚ 0 ˚ 1938
?(直接測れない距離) 下図において、角 C、角 D、辺 A がわかっているとき、 X の距離は? < 下記の公式を使って計算 します。 X X= C (61°32’) (49°25’) D A・sin C sin (180 – C – D) A (50m) > (角度単位設定:Deg) (C、Dの値をそれぞれ変数メモリーC、Dに登録して計算) 501t(STO)y(A) 61e32e1t(STO)w(C) 49e25e1t(STO)s(D) Sy(A)sSw(C))/s180Sw(C)-Ss(D))w A s i n ( C ) ÷ s i n ( 180 – 4706613853 ■ 物理 ?(斜面上の物体を引く力) 20° 、物体の重さ(W)60kg、摩擦係数( ) 0.3 斜面の角度( ) のとき、物体を引く力 (P) は? P θ (20°) <下記の公式を使って計 算します。 W (60kg) P=W(sin + ・cos ) > (角度単位設定:Deg) 60(s20)+ 0.3*c20)) w – 97 – 60 ( s i n ( 20 ) + 0.
?(放物運動) 初速(V0)30m/s で投げたボールが 50° の角度( )で上がり ました。3 秒後の高さ(h) は? <下記の公式を使って計 算します。 t sin – 1 gt2 h = V0・ 2 (g:重力加速度9.8m/s2) θ > (角度単位設定:Deg) 30*3* s50)2E*9.