User manual - fx-520AZ テキスト
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■ 計算結果が分数、 、
π
を使った表現となる条件について
ここでは、セットアップの表示形式設定で自然表示形式が選択されているときに、計算結果が
分数、
、
π
を使った表現となる条件について説明します。一般に、電卓のモデルごとに答えを
出すことができる桁数に上限があるように、本機が計算結果を分数で表示できる桁数にも上限が
あります。計算結果をどこまで
、
π
を使って表示できるかについても、同様です。本機の計算
能力をより深く理解するために、以下の説明をご一読ください。
A
計算結果が分数を使った表現となる条件
次の両方の条件を満たす場合、本機は入力した計算式の計算結果を分数で表示します。
u
入力した計算式の計算結果が整数にならないこと。整数になる場合は、計算結果は整数で表
示されます。
u
入力した計算式の計算結果を約分済みの帯分数(1未満の数値の場合は仮分数)で表したとき
に、整数、分子、分母、区切りマークの合計桁数が11桁未満であること。11桁以上となる
場合は、計算結果は小数で表示されます。なお、区切りマークは帯分数のとき2桁、仮分数
のとき1桁として数えます。
例えば、
① 1÷12345678=
1
12345678
……………………
区切りマークを含む合計桁数が10桁
② 12345678÷7=
12345678
7
=1763668
2
7
……
区切りマークを含む合計桁数が11桁
計算式の合計桁数は上記のようになり、②は本機が計算結果を分数で表示する範囲外となっ
ていることがわかります。
A
計算結果が
を使った表現となる条件
計算結果が を使った表現となるのは、以下の「計算の種類に関する条件」と「計算の範囲に関
する条件」の両方の条件を満たすような計算を行った場合となります。
計算の種類に関する条件
計算結果が
を使った表現となり得るのは、次の各種計算を行った場合です。
a
.
を含む数値(2 2、 3/2など)による、四則演算および
x
2
、
x
3
、
x
-1
の各関数を含む計算
b
. 三角関数計算
ただし計算結果が必ず
を使った表現となる入力値の範囲は、次の通りです。
角度設定 入力値 入力値の範囲
Deg 15゚単位
앚
x
앚
<9×10
9
Rad
1
12
π
ラジアンの倍数
앚
x
앚
<20
π
Gra
50
3
グラードの倍数
앚
x
앚
<10000
※ 上記以外の値を入力した場合、計算結果が小数で表示されることがあります。
c.
複素数の絶対値(Abs)計算
d.
CMPLXモードの極座標形式表示(
r
∠θ)










