静止画を撮影する カメラの正しい構えかた カメラは、 片手で持つと手ブレの原因になります。両手でしっか り持って撮影してください。 • 誤ってカメラを落とすことのないように、 必ずストラップを 取り付け、ストラップに指や手首をかけて操作してください。 • 付属のストラップは本機専用です。 他の用途に使用しないで ください。 • ストラップを持って本機を振り回さないでください。 横に持つとき ᛵ • 指やストラップが図に示す部分をふさがないようにしてく ださい。 フラッシュ マイク 縦に持つとき セルフタイマーランプ レンズ Վᐎ 図のように持ち、 脇をしっか り締めてください。 レンズよりフラッシュが上に くるように持ちます。 • シャッターを押し切った瞬間にカメラがぶれたり、 オート フォーカス動作中 (シャッター半押し時)にカメラがぶれる と、 きれいな画像が撮れません。正しく構えて、 シャッター を静かに押し、 シャッターを押し切った瞬間にカメラが動 かないようにしてください。 特に暗い場所で撮影するとき はシャッター速度が遅くなるので、 注意してください。 静止画を撮影する 3
3. 撮影する 1. 【 (撮影)を押して撮影 】 モードにする 液晶モニターに、 被写体(人 や風景など)と、オート撮影 アイコン“ ” が表示され ていることを確かめます。 オート撮影アイコン“ ” 以外のアイコンが表示され るときは、 “オート”に切り替 えます(59ページ) 。 2.
ピントが合っていない場合 フォーカスフレームが赤のままで、 動作確認用ランプが緑に点 滅しているときは、 ピントが合っていません(被写体との距離が 近すぎるときなど) 。もう一度カメラを被写体に向け直して、 ピ ント合わせをしてみてください。 撮影した静止画を確認するには ■ シャッターを半押しせずに一気に押し込んだとき は シャッターを半押しせずに一気に押し込んでも、静止画を撮影 することができます。ただし、 クイックシャッター(73ページ)の 設定状態により、カメラは次のように動作します。 クイックシャッターが“入” のときは 撮影した静止画は少しの間液晶モニターに表示されますが、 すぐに消え、 次の撮影ができる状態になります。 撮影した静止画をゆっくり確認したいときは、 【 】 (再生) を押して再生モードにします。 【W】 【X】を押すと、 前後の画 像を確認することができます。 通常のオートフォーカスよりはるかに高速でピントを合わせる ので、シャッターチャンスを逃さず撮影できます。 動きの速い被 写体を撮影するときに便利です。 • 正確にピントが合わない場合があります。 • お買い上げ時は
画像サイズを決める デジタルカメラの画像は、 小さな点(画素・pixels) の集まりです。 画像サイズとは、 その画像がいくつの画素でできているかを示 すもので、 横×縦の画素数で表します。お買い上げいただいたと きは、 7M (3072×2304)(画素・pixels)で撮影するように設定 されています。 画像サイズが大きいほど、メモリーに保存できる 枚数が少なくなります。 • 画像サイズ、画質と保存できる枚数→168ページ ここでの設定は、静止画撮影時のみ有効です。 • 動画の画像サイズについて→56ページ 1. 撮影モードにして【SET】を押す 2. 【S】 【T】で1番上の項目 (画像サイズ)を選ぶ 3.
画質を決める 手軽に撮影する(easy (簡単撮影)モード) 本機では、 「高精細-F」 (画質優先) 「標準-N」 、 「エコノミー-E」 、 (撮 影枚数優先) のいずれかの画質を選ぶことができます。お買い上 げいただいたときは、 「標準-N」で撮影されるように設定されて います。 画質を優先したいときは「高精細-F」 を、撮影枚数を優先 したいときは 「エコノミー-E」を選んでください。 • 画像サイズ、画質と保存できる枚数→168ページ ここでの設定は、静止画撮影時のみ有効です。 • 動画の画質について→56ページ easy(簡単撮影) モードに設定すると、難しい設定を心配せず、 手 軽に撮影することができます。初心者の方におすすめのモード です。 1. 1. 2. 【S】 【T】で下から2番目の項目(easyモード)を選ぶ 3. 【W】 【X】 で“ 4.
■ easy (簡単撮影)モードのメニュー設定について easy(簡単撮影)モードでは「フラッシュ」 「セルフタイマー」、 、 「画像サイズ」、 「easyモード」の4つのメニュー項目のみが設定で きます。 それ以外の撮影設定タブ(155ページ)/画質設定タブ (156ページ) のメニュー項目は撮影に最適な状態に固定され、 通常の撮影モードで設定した状態は反映されません。 ᛵ • 設定タブ(156ページ)のメニュー項目を設定したい場合 は、以下の操作3で「easyモード」 を に設定して、通常の 撮影モードに切り替えてから行ってください。 1. 【MENU】を押す easyメニュー画面は、通常 のメニュー画面よりも大き な文字で表示されます。 2. 【S】 【T】で設定したい項目を選び、 【SET】を押す 44 静止画を撮影する 3.
静止画撮影時のご注意 ■ 操作について • 動作確認用ランプが緑に点滅しているときに電池カバーを開 けないでください。今撮影した画像が正しく保存されない、記 録されている画像が壊れてしまう、 カメラが正常に動作しな くなる、などの原因になります。 • 不要な光がレンズに当たるときは、 手でレンズを覆って撮影 してください。 ■ 撮影時の画面について • 液晶モニターに表示される被写体の画像は、 確認のための画 像です。実際は、 設定した画質で撮影されます。 • 被写体の明るさにより、液晶モニターの表示の反応が遅く なったり、ノイズが出ることがあります。 ■ 蛍光灯の部屋での撮影について オートフォーカスの制限事項 • 次のような被写体に対しては、 ピントが正確に合わないこと があります。 – 階調のない壁など、 コントラストが少ない被写体 – 強い逆光のもとにある被写体 – 明るく光っている被写体 – ブラインドなど、 水平方向に繰り返しパターンのある被写体 – カメラからの距離が異なる被写体がいくつもあるとき – 暗い場所にある被写体 – 手ブレをしているとき – 動きの速い被写体 – 撮影範囲外の被
ズーム撮影する 本機では、 光学ズーム(レンズの焦点距離を変える方式) で3倍ま で、 デジタルズーム(画像中央をデジタル処理で拡大する方式) でさらに12~45.2倍(光学ズームとの併用)までのズーム撮影 ができます。 デジタルズームの倍率は、画像サイズ (42ページ) の 設定によって異なります。 3. ᛵ • デジタルズームでは、倍率が高くなるほど撮影画像は粗く なります。ただし、 本機では一部粗くならずに撮影できる範 囲があります(47ページ)。 • タイムスタンプ(81ページ)を設定して撮影すると、 デジタ ルズームは働きません。 1. 撮影モードにする 2.
■ 光学ズームとデジタルズームの切り替えポイント 手順2でズームボタンの【 】 を押したままにすると、光学ズー ムの倍率が最も高くなったところでズーム動作が停止します。 いったん離し、 続けてズームボタンの【 】を押すとデジタル ズームも作動し、 さらにズームの倍率が高くなっていきます。 • デジタルズームに切り替わると、 液晶モニターにデジタル ズーム表示が現われます。また、ズームバーでおおよその倍率 を確認することができます。 画像に劣化が生じない範囲 画像に劣化が生じる範囲 3~14.2*倍 1倍 光学ズーム/デジタルズーム 切り替えポイント ズームポインター (現在、 どこまで ズームしているか を示します) 画像に劣化が始まる境界 ※ 画像サイズによって倍率が 異なります。 デジタルズーム表示 12~45.
• デジタルズームの倍率は画像サイズ (42ページ) の設定に よって異なります。画像サイズが小さいほど高倍率になりま す。 • 一般的にデジタルズームを使用した画像は粗くなりますが、 本機では、画像サイズが“5M (2560×1920 pixels)” 以下の場 合、画像は粗くならない範囲があります(HDズーム)。 液晶モ ニターには、デジタルズームしても劣化しない倍率の境界が 表示されており、その境界までは劣化せずにズームできます。 劣化しない倍率は、画像サイズによって変化します。 • ズームバーのデジタルズームの範囲は、 デジタルズームが “入”に設定されているときのみ表示されます。 フラッシュを使う 撮影条件に合わせて、フラッシュの発光方法を切り替えること ができます。 発光方法 説明 フラッシュ オート 露出(光の量や明るさ) に応じて自動的に発 光します。 • お買い上げ時の設定です。 発光禁止 フラッシュは発光しません。 強制発光 フラッシュは常に発光します。 • 日中、逆光で被写体が暗く写るときに設 定すると、明るく撮影できます (日中シン クロ撮影)。 ソフト発光 露出に
フラッシュが届く範囲 (ISO感度:オート時) ᛵ 広角時 : 約0.1m~約3.5m • フラッシュ撮影時は、 フラッ シュが指やストラップで隠 れないようにしてください。 望遠時 : 約0.6m~約1.9m • 光学ズームに合わせて撮影範囲は変化します。 1. フラッシュ 撮影モードにして【SET】を押す 2. 【▲】 【▼】 で上から2番目の項目(フラッシュ)を選ぶ 3. 【W】 【X】で発光方法を選 び、 【SET】を押す 赤目軽減について 液晶モニターにフラッシュ の発光方法が表示されます。 4.
■ フラッシュの状態を確認する ᛵ シャッターを半押ししてピント合わせをしているとき、 液晶モニ ターや動作確認用ランプでフラッシュの状態を確認できます。 動作確認用ランプ フラッシュ充電中はオレンジ色に点滅します。 2 ■ フラッシュ撮影時の光量不足を補う (フラッシュアシスト) フラッシュが届く範囲よりも遠い被写体を撮影すると、フラッ シュの強さが充分でないため、被写体が暗く写ってしまうこと があります。フラッシュアシスト機能を使うと、 撮影した被写体 の明るさを補正し、フラッシュの光が遠くへ届いたときと似た 効果が得られます。 N フラッシュ発光時は“ • 被写体が遠すぎたり近すぎたりする場合、 強さが変わらな いことがあります。 ” を表示 • 充電が完了して動作確認用ランプのオレンジ色の点滅が消え るまでは、次のフラッシュ撮影はできません。 ■ フラッシュの強さ(光の量)を変える 1. 撮影モードにして【MENU】を押す 2. “画質設定”タブ→“フラッシュ光量”と選び、 【X】を押す 3.
1. 撮影モードにして【MENU】を押す 2. “画質設定”タブ→“フラッシュアシスト”と選び、 【X】 を 押す 3.
セルフタイマーを使う 3. 【W】 【X】 でセルフタイ マーの種類を選び、 【SET】 を押す シャッターを押してから一定の時間後にシャッターが切れる (撮影される)ようにすることができます。 セルフタイ マーの種類 10s 2s 説明 10秒 10秒後に撮影されます。 2秒 2秒後に撮影されます。 • シャッター速度が遅くなる条件下で撮影す るときに使うと、 手ブレ防止ができます。 x3 10秒後に1枚、 その後、次の撮影準備完了の1秒 x3 (トリプルセル 後に1枚、その次の撮影準備完了の1秒後に1枚 フタイマー) の計3枚撮影されます。 切 1. セルフタイマー撮影はできません。 撮影モードにして【SET】を押す 2. 【S】 【T】で上から3番目の項目 (セルフタイマー)を選 ぶ 52 液晶モニターにセルフタイ マーの種類が表示されま す。 静止画を撮影する 4.
セルフタイマーを使って撮影すると • シャッターを押してもすぐに は撮影せず、設定した時間が経 過すると撮影されます。設定し た時間をカウントしている最 中は、セルフタイマーランプが 赤に点滅します。 何枚も連続して撮影する(連写) シャッターを押すたびに1枚だけ撮影する1枚撮影と異なり、 シャッターを押し続けている間、メモリーの空き容量いっぱい まで連続撮影ができます。 1. 撮影モードにして 【MENU】を押す 2. “撮影設定”タブ→“連写”と選び、 【X】 を押す セルフタイマーランプ 3.
ᛵ • 連写の速度は、使用するカードの種類によって異なります。 内蔵メモリーを使用すると連写の速度は遅くなります。 • 電源を切ると、連写モードは自動的に “切”に設定されます。 • 連写では、露出/フォーカス位置は1枚目を撮影した際に 固定されますので、2枚目以降は1枚目と同じ露出/フォー カス位置で撮影されます。 • 下記の撮影では、連写はできません。 – ベストショット撮影の一部( “名刺や書類を写します”、 “ホワイトボードなどを写します”、 “古い写真を写しま す” 、 “ムービー”、 “ボイスレコード” ) • 連写中は、撮影が終了するまで、 カメラを動かさないように 注意してください。 • 連写中にメモリーの残り容量が足りなくなった場合、連写 は途中で終了します。 • 連写の速度は、設定されている画像サイズや画質によって 異なります。 • セルフタイマーは使用できません。 静止画に音声を加える(音声付き静止画) 静止画に音声を付け加える(録音する) ことができます。撮影し た静止画の説明を自分の声で録音する、その場の雰囲気も音で 一緒に残す、撮影された人の言葉も残すなど、 自由にご利用くだ
2. もう一度シャッターを押して録音を開始する 3. さらにもう一度シャッターを押して録音を終了する シャッターを押さなくても、 約30秒経過すると録音は終了 します。 • 音声付き静止画撮影をやめて、 通常の静止画撮影に戻る ときは、 「音声が録音できる状態にする」 の手順3で “切”を 選びます。 録音した音声を聞くには 再生モードで音声付きの静止画を表示すると、 液晶モニターに “ ”が表示されます。 【SET】を押すと、 音声の再生が始まります。 • 操作について詳しくは89ページをご覧ください。 Վᐎ • 音声付き静止画は、 パソコンに保存して、Windows Media Playerで再生することができます(139ページ)。 • 音声付き静止画のデータ形式などは以下のとおりです。 – 画像形式:JPEG(拡張子は. JPG) – 録音形式:WAVE/ADPCM記録形式(拡張子は.WAV) – 音声ファイルサイズ:約165KB(約5.
動画を撮影する 動画の形式 動画の画質を決める 撮影前に、 動画の画質を選びます。動画の画質とは、 再生したと きの画像のきめ細かさや滑らかさ、 美しさを示す目安です。画質 を高品位にすると美しく撮影できますが、 撮影できる時間は短 くなります。 フレーム レート 画質 画素数 転送レート 高品位-HQ 640×480 pixels 約10.2メガ 30フレーム/ ビット/秒 秒 標準-Normal 512×384 pixels 約6.1メガ 30フレーム/ ビット/秒 秒 画質 サイズ 約2.45メガ 15フレーム/ ビット/秒 秒 高品位-HQ 約72.8MB 標準-Normal 約43.6MB 長時間-LP 約17.5MB 長時間-LP 1. 320×240 pixels 撮影モードにして【MENU】を押す 2. “画質設定”タブ→“ 画質” と選び、 【X】 を押す 3.
動画撮影時のご注意 動画を撮影する(ムービー) 動画とともに音声も記録されます。 音声はモノラルです。 1. 撮影モードにして【BS】を押す 2. 【S】 【T】 【W】 【X】で “ ムービー” のシーンを選び、 【SET】を押す 液晶モニターに“ 3. シャッターを押して撮影 を開始する • 撮影中は、 “ されます。 4.
• 動画撮影中は光学ズームは動作しません。 デジタルズームの み使用できます。シャッターを押す前であれば、光学ズームは 使用できます (46ページ) 。 • アップで撮影したり、高倍率ズームにしたとき、被写体のブレ が目立つため手ブレにご注意ください。 三脚を使用すること をおすすめします。 • カメラの撮影範囲外ではピントが合わず、 ぼけた画像になり ます。 58 動画を撮影する
撮りたいシーンを選んで撮影する(ベストショット) 逆光で人物を撮影したら顔が黒く写ってしまった、 またはサッ カーの試合を撮影したら選手の姿がブレて写ったなど、 被写体や 撮影条件によっては望みどおりの写真が撮れないことがありま す。 そのようなときは、 本機に収録している撮影シーンから、 望み のイメージに合ったシーンを選んでみてください。 操作は 【BS】 を押して適切なシーンを選ぶだけです。 ■ 撮影シーンの例 • “人物を写します” • “風景を写します” ■ シーンを選ぶ 1. 撮影モードにして 【BS】 を 押す ベストショットモードにな り、15個のシーン一覧が表示 されます。 • 赤枠で囲まれた画像が現 在選択されているシーン です。 • 初期状態では“ ( ”オー ト)が選択されています。 赤枠 シーン名 シーン番号 2.
3. 【SET】を押して、選んだシーンに決める 撮影できる状態に戻ります。 • 別のシーンに切り替えるまで、 同じシーンの設定で撮影 されます。 • 別のシーンを選び直すには、 手順1からの操作を繰り返し ます。 4.
シーンの説明画面での操作 ■ 自分好みの設定をベストショットに登録する (カスタム登録) 選んだシーンの設定内容を見 たいときは、 シーン一覧で ズームボタンを押してくださ い。 うまく撮れた静止画の設定内容をベストショットモードに登録 して、同じ設定で撮影することができます。 説明画面では、 以下の操作が できます。 • 15個表示に戻る:ズームボタンを押す • 次の (前の)シーンを表示する: 【W】 【X】を押す • 表示中のシーンに決めて撮影できる状態に戻る: 【SET】を押す 2. 【S】 【T】 【W】 【X】で“BEST SHOT” (新規登録)のシーン Վᐎ • シーンの説明画面で【SET】 を押して撮影できる状態に 戻った場合、 【BS】を押すと、 選んだシーンの説明画面が 表示されます。 1. 撮影モードにして 【BS】 を押す を選び、 【SET】を押す 3. 【W】 【X】 で登録したい静止画を選ぶ 4.
Վᐎ • 各シーンの設定状態はメニューをたどり、各機能の設定内 容を表示させることにより、確認できます。 • 登録したシーン番号は、登録した順にU1、 U2・ ・・となりま す。 • 登録される設定内容は下記の通りです。 フォーカスモード、 EVシフト、 ホワイトバランス、 フラッシュ モード、 ISO感度、 測光方式、 フラッシュ光量、 フラッシュアシ スト、 フィルター、 シャープネス、 彩度、 コントラスト • あらかじめカメラに収録されているシーン以外に、最大 999件まで登録できます。 • カスタム登録したシーンは、内蔵メモリー内の 「SCENE」 フォルダに保存されます(149ページ) 。 マイベストショットを削除する 自分で登録(カスタム登録) したマイベストショットは以下の手 順で削除することができます。 1. 撮影モードにして 【BS】 を押す 2. ズームボタンを押して、 説明画面を表示させる 3. 【W】 【X】 で削除したいマイベストショットを選ぶ 4. 【▼】 ( ) を押す 5.
手ブレや被写体ブレを軽減する 遠くの被写体を望遠で撮影したり、 動きの速い被写体を撮影し たり、 薄暗い場所で撮影したりするときに画像がぼやけたり流 れて見えることがあります。 これはシャッターを押すときにカ メラが動いたり (手ブレ)、 被写体の動きが速すぎる(被写体ブ レ) ことが原因です。ブレ軽減の機能を使って、 このようなブレ を少なくすることができます。 次のどちらかの操作でブレ軽減の機能を選んでください。 ■ ベストショットから選ぶ 1. 撮影モードにして【BS】を押す 2. 【S】 【T】 【W】 【X】で “ブレ軽減”のシーンを選び、 【SET】 を押す 次に別のシーンを選ぶまで“ブレ軽減” のシーン設定で静止 画撮影できます。 ■ 操作パネルから選ぶ 1. 撮影モードにして【SET】を押す 2. 【S】 【T】で上から4番目の項目 (ブレ軽減)を選ぶ 3.
フラッシュなしで明るく撮影する 暗い場所で撮影するとき、カメラの感度を上げることにより、フ ラッシュを使わなくても画像が暗くなるのを防ぐことができます。 通常の撮影 (フラッシュ発光時) 1. 感度を上げた撮影 撮影モードにして【BS】を押す 2. 【S】 【T】 【W】 【X】で “高感度” のシーンを選び、 【SET】 を 押す 3.
名刺や書類などを撮影する(ビジネスショット) 名刺や書類、 ホワイトボードなどの撮影時に、撮影の立ち位置の 都合によって正面からは撮影できない場合があります。 ビジネ スショットのシーンを選べば、 斜めから撮影した画像を正面か ら撮影したかのように補正して撮影することができます。 ■ ビジネスショットのシーンを選ぶ 1. 撮影モードにして 【BS】 を押す 2.
■ ビジネスショットで撮影する 2. 【W】 【X】 で補正領域を選ぶ 1. 3.
古く色あせた写真を蘇らせる (よみがえりショット) 古く色あせた写真を撮影し、 あせた色を補正することにより、古 い写真を最新のデジタル写真として蘇らせることができます。 ■ よみがえりショットのシーンを選ぶ 1. 2.
3. 【S】 【T】 で“決定”を選び、 【SET】を押す 画像の一部を切り抜く操作(トリミング) に入り、液晶モニ ターに画像を切り抜くための枠が表示されます。 • 補正せずに保存するときは、 “キャンセル” を選びます。 4. ズームボタンを押して枠を 拡大/縮小し、補正する画 像の大きさを決める 5.
よりよい撮影のための設定 ピントの合わせかたを変える ピント合わせの方法には、 以下の5種類があります。これらをフォーカスモードといいます。最初はオートフォーカスモードが選択され ています。 フォーカス モード オート フォーカス マクロ (接写) パン フォーカス 無限遠 説明 ピントが合う距離※ シャッター半押しで自動的にピントが合います。 自動調整 オートフォーカスモードは動画撮影時は使用できません。 (約40cm~∞(無限遠) ) 自動的にパンフォーカスモードになります。 • 最短距離は光学ズームの位置で変わります。 近くのものを撮影するときに使用します。 動画撮影時のマクロモードは固定焦点となります。 自動調整 (10cm~50cm) • 最短距離は光学ズームの位置で変わります。 比較的広い範囲にピントが合うように固定されます。 オートフォーカスが難しい状況に使用します。 距離固定 • ピントの合う範囲は光学ズームの位置で変わります。 ピントは無限遠に固定されます。景色などの遠景の撮影に 使用します。 無限遠 マニュア 手動でピントを合わせることができます。 ルフォーカス • ピ
フォーカスモードは次の手順で変えます。 自動でピントを合わせる(オートフォーカス) 1. 1. 撮影モードにして【MENU】を押す 2. “撮影設定”タブ→“フォーカス方式”と選び、 【X】を押す 3. 【S】 【T】でフォーカス ピントを合わせたい被写体をフォーカスフレームの中 に入れて、 シャッターを半押しする ピント合わせが行われます。 ピントが合ったかどうかは動作確認用ランプとフォーカス フレームの点灯のしかたによって分かります。 フォーカスモードのアイコン モードを選び、 【SET】を押 す 液晶モニターに、 設定した フォーカスモードが表示さ れます。 • 各フォーカスモードでの 撮影方法は次の項以降で 説明します。 123 ISO100 F3.1 1/60 2 N 動作確認用ランプ ISO AWB EV 15:37 フォーカスフレーム 状況 動作確認用ランプ フォーカスフレーム ピント合わせ完了 緑点灯 緑点灯 ピント合わせでき ない 緑点滅 赤点灯 2.
ᛵ 近くを撮影する(マクロ) • オートフォーカスモードは動画撮影時は使用できません。 自動的にパンフォーカスモードになります。 1. Վᐎ 2.
オートフォーカス/マクロモードでの撮影テクニック オートフォーカスの測定範囲(AFエリア)を変える オートフォーカス(AF)の測定範囲を変更することができます。 1. 撮影モードにして【MENU】を押す Վᐎ •“ マルチ”に設定すると、 9つのフォーカスフレームが表 示されます。 シャッターを半押しすると、ピントが合った場 所のフォーカスフレームが緑色で表示されます。 “ スポット” の場合 “ マルチ” の場合 2. “撮影設定”タブ→“AFエリア”と選び、 【X】を押す 3.
フォーカスロック クイックシャッター フォーカスフレームに入らない被写体にピントを合わせて撮影 したいときは、 フォーカスロックというテクニックを使います。 • AFエリアは、 “ スポット”にしておきます。 クイックシャッター機能を使うと、シャッター半押しによる オートフォーカスが完了する前にシャッターを全押しすること で、通常のオートフォーカスよりはるかに高速でピントを合わ せて撮影することができます。シャッターチャンスを逃さずに 撮影することができます。 • 正確にピントが合わない場合があります。 1. ピントを合わせたい被写体 をフォーカスフレームに入 れて、 シャッターを半押し する ピントを合わせたい被写体 123 2 N 1. ISO100 F3.1 1/60 AWB EV 2. “撮影設定”タブ→“クイックシャッター”と選び、 【X】を 押す 15:37 3. 【S】 【T】で設定内容を選び、 【SET】 を押す フォーカスフレーム 2.
ピントを固定して撮影する(パンフォーカス) 手動でピントを合わせる(マニュアルフォーカス) パンフォーカスモードでは、 比較的広い範囲にピントが合うよ うに調整されるので、 オートフォーカス動作は行われません。 被写体を拡大表示させた状態で、手動でピント調整ができます。 走ってくる列車などを撮影するときに便利です。あらかじめ列 車の通過点の目標物(電柱など) に手動で合わせておくことで、 ピント合わせの操作をせずに素早く撮影ができます。 1. シャッターを全押しして撮影する 遠くを撮影する(無限遠) 1. ∞ (無限遠)にピントが固定されます。 景色など遠景を撮影する ときに使用します。 車や列車の窓ごしなど、オートフォーカスが 難しいところからの景色の撮影にも活用できます。 ピントを合わせたい被写 体を黄色枠に入れる 2. 液晶モニターを見ながら 【W】 【X】 でピントを合わ せる 1.
Վᐎ • マニュアルフォーカス撮影時に光学ズーム(46ページ)を 行うと、画面上に下記のような撮影可能な距離の範囲が表 示されます。 例:MF cm - ∞ ※ には数字が入ります。 ᛵ • マニュアルフォーカスを選択しているとき、キーカスタマ イズ機能で設定した【W】 【X】の設定は使用できません (84 ページ)。 明るさを補正する(EVシフト) 撮影時の明るさに応じて、露出値 (EV値)を手動で補正すること ができます。逆光での撮影、 間接照明の室内、背景が暗い場合の 撮影などに利用すると、より良好な画像が得られます。 露出補正値:-2.0EV~+2.0EV 補正単位 :1/3EV 1. 撮影モードにして 【SET】を押す 2.
3. 【W】 【X】で露出補正値を選ぶ 【X】 :+方向に補正。 白い物の撮影や逆光での撮影に向きま す。 ※ベストショットの“逆光”も便利です。 ᛵ • 明るすぎたり、 暗すぎたりするときは、露出補正ができない 場合があります。 Վᐎ 【W】 :-方向に補正。 黒い物の撮影や晴天の野外などの撮影 に向きます。 • 【MENU】を押してメニュー画面を表示し、 露出補正するこ ともできます (33、155ページ)。 • 測光方式をマルチパターン測光 (画面全体を分割し、それぞ れのエリアの測光データを元に露出を決めます) に設定し ているときに露出補正を行うと、 測光方式が自動的に中央 重点測光 (中央部を重点的に測光します)に切り替わりま す。 露出補正値を“0.0”に戻すとマルチパターン測光に戻り ます (79ページ)。 • キーカスタマイズ機能を使うと、 【W】 【X】を押すだけで露 出値を補正することができます (84ページ) 。ヒストグラム 表示 (82ページ)を確認しながらの撮影に便利です。 露出補正値を元に戻したいときは、反対方向に露出補正し て“0.0” に合わせてください。 4.
色合いを変える(ホワイトバランス) 曇りの日に写真を撮ると被写体が青っぽく写ることがありま す。 また白色蛍光灯の光で撮ると被写体が緑がかって写ること があります。 このような現象を防ぎ、光源に合わせて被写体を自 然な色合いで撮影できるように調整する機能がホワイトバラン スです。 1. 撮影モードにして【SET】を押す 2. 【S】 【T】で下から4番目の項目 (ホワイトバランス)を 選ぶ 3.
1. 撮影モードにして【SET】を押す ISO感度を変える 2. 【S】 【T】 で下から4番目の項目 (ホワイトバランス)を 選ぶ 3. 【W】 【X】で“ MWB マニュアルWB”を選ぶ 液晶モニターには、 前回設定したバランスで被写体が表示 されます。この設定で使う場合は、 手順5に進んでください。 4. 撮影場所で画面全体に 白い紙を写した状態で シャッターを押す 白い紙 “完了” と表示されたらホ ワイトバランスの調整は 完了です。 ISO感度とは、光に対する感度を表したものです。数値が大きい ほど感度が高くなり、暗い場所での撮影に強くなります。 シャッ ター速度を速くしたいときにもISO感度を高くします。 同じ撮影 条件下ではISO感度を高くするとシャッター速度は早くなりま すが、画像は多少ざらついた感じ (ノイズが増加した画像)にな りますので、きれいに撮りたいときはなるべくISO感度を低くし てください。 1. 撮影モードにして 【SET】を押す 2. 【S】 【T】で上から5番目の項目(ISO感度)を選ぶ 3.
ᛵ • ISO感度を上げてフラッシュ撮影すると、 近くの被写体の 明るさが適正にならない場合があります。 • 動画撮影では、ISO感度がどこに設定されていても、常に “オート” に設定されます。 • キーカスタマイズ機能を使うと、 【W】 【X】 を押すだけでISO 感度を変更することができます(84ページ)。 光の測りかたを変える(測光方式) 測光方式とは、被写体のどの部分の露出を測るかを決定する方 式のことです。 1. 撮影モードにして 【MENU】を押す 2. “画質設定”タブ→“測光方式”と選び、 【X】を押す 3.
ᛵ • “マルチ” 設定時にEVシフト(75ページ)を行うと、 測光方 式が自動的に“中央重点” に切り替わります。EVシフトを “0.0”に戻すと、 元の測光方式に戻ります。 • “マルチ” 設定時は、撮影モードの情報表示に戻ったときに アイコンが表示されません(153ページ)。 Վᐎ • キーカスタマイズ機能を使うと、 【W】 【X】 を押すだけで測 光方式を変更することができます(84ページ)。 全体の色調を変える(フィルター) フィルター機能を使用して、撮影時の画像の色彩効果を変更す ることができます。色彩効果用のレンズフィルターを装着して 撮影したような画像になります。 1. 撮影モードにして 【MENU】を押す 2. “画質設定”タブ→“フィルター”と選び、 【X】 を押す 3. 【S】 【T】で設定内容を選び、 【SET】 を押す 設定できる内容:切/白黒/セピア/赤/緑/青/黄/ ピンク/紫 鮮明さを変える(シャープネス) 撮影される画像の輪郭の鮮鋭度を設定できます。 1. 撮影モードにして 【MENU】を押す 2.
色の鮮やかさを変える(彩度) 日付や時刻を写し込む(タイムスタンプ) 撮影される画像の色の鮮やかさを設定できます。 撮影時に画像の右下に、日付や時刻を写し込むことができます。 1. 1. 撮影モードにして【MENU】を押す 撮影モードにして 【MENU】を押す 2. “画質設定”タブ→“彩度”と選び、 【X】を押す 2. “設定”タブ→“タイムスタンプ”と選び、 【X】を押す 3. 【S】 【T】で設定内容を選び、 【SET】を押す 3. 【S】 【T】で設定内容を選び、 【SET】 を押す +2(色の鮮やかさがもっとも高い) から-2(色の鮮やかさ がもっとも低い)までの5段階から選べます。 例)2007年12月24日 午後1時25分 日付 :日付(2007/12/24) が写し込まれます。 日付+時刻:日付/時刻(2007/12/24 1:25pm) が写し込 まれます。 切 :日付/時刻は写し込まれません。 明暗の差を変える(コントラスト) 撮影される画像の明暗の差を設定できます。 1. 撮影モードにして【MENU】を押す 2.
ᛵ • タイムスタンプ機能を使用しなくても、DPOF機能を利用 したり、印刷用ソフトの機能で、 日付や時刻を入れてプリン トすることができます(129ページ)。 • いったん画像に写し込まれた日付や時刻を変更したり、消 すことはできません。 • 年/月/日の並び順は“表示スタイル” の設定(118ページ) にしたがって写し込まれます。 • 時刻の表示は“日時” の設定(9、 118ページ)にしたがって写 し込まれます。 • タイムスタンプを設定して撮影すると、デジタルズームは 働きません。 • 下記の撮影では、タイムスタンプは無効となります。 – ベストショット撮影の一部 ( “名刺や書類を写します” “ホ 、 ワイトボードなどを写します” “古い写真を写します” 、 ) 露出を確認する(ヒストグラム) 液晶モニター上にヒストグラムを表示させることで、露出 (光の 量や明るさ)をチェックしながら撮影することができます。 再生 モードでは撮影された画像のヒストグラムを見ることができま す。 ヒストグラム 1.
■ ヒストグラムの見かた ヒストグラム (輝度成分分布表)とは、 画像の明るさのレベルを ピクセル数によりグラフ化したものです。 縦軸がピクセル数、横 軸が明るさを表します。 もしもヒストグラムが片寄っていた場 合は、 露出補正(EVシフト)を行うと、ヒストグラムを左右に移動 させることができます。 なるべくグラフが中央に寄るように補 正をすることによって、 適正露出に近づけることができます。さ らに静止画ではR(赤)、 G(緑) 、B(青) の色成分が独立したヒスト グラムも同時に表示されますので、 色ごとに「赤成分がオー バー」 「青成分がアンダー」 のように各色の分布状況も直感的に 把握することができます。 全体的に明るい画像は右寄りのヒス トグラムになります。また、 あまり右 に寄り過ぎていると、白飛びを起こし ている可能性もあります。 全体的に適度な明るさの画像は中央 寄りのヒストグラムになります。 典型的なヒストグラムの例 全体的に暗い画像は左寄りのヒスト グラムになります。 また、あまり左に 寄り過ぎていると、 黒つぶれを起こし ている可能性もあります。 ᛵ • 撮影したい画像を意図的
撮影を補助するいろいろな機能 撮影モードでは、 次のことを行うことができます。 • 【W】 【X】キーに機能を割り当てる • 撮影時に構図の目安となる基準線 (グリッド)を表示する • 撮影した画像を確認する • 設定を記憶させる • 各種設定をリセットする 【W】 【X】キーに機能を割り当てる (キーカスタマイズ) 【W】 【X】 キーに以下の5つのうちどれか1つの機能を割り当てる ことができます。 割り当てた機能は撮影モード時(静止画および 動画) にいつでも使えるので便利です。機能の説明は参照ページ をご覧ください。 • 測光方式:光の測りかたを変える (79ページ) • EVシフト:明るさを補正する(75ページ) • ホワイトバランス:色合いを変える (77ページ) • ISO感度:ISO感度を変える(78ページ) • セルフタイマー:セルフタイマーの時間を設定する (52 ページ) • 切: 【W】 【X】 キーに機能を割り当てない 1. 撮影モードにして【MENU】を押す 2. “撮影設定”タブ→“左右キー設定”と選び、 【X】 を押す 84 よりよい撮影のための設定 3.
撮影した画像を確認する(撮影レビュー) お買い上げいただいたときは、 撮影直後の画像を液晶モニター で確認することができます。 この機能を使えなくすることもで きます。 1. 撮影モードにして【MENU】を押す 2. “撮影設定”タブ→“撮影レビュー”と選び、 【X】 を押す 3. 【▲】 【▼】 で設定項目を選び、 【SET】を押す 入:撮影した画像が約1秒間表示されます。 切:撮影した画像は表示されません。 画面上のアイコンの意味を確認する (アイコンガイド) 撮影モード時に液晶モニター上でアイコンの意味を確認しなが ら操作することができます(153ページ)。 • アイコンの意味を確認できる機能は、 次の通りです。 – 撮影モード、 測光方式、フラッシュ、 ホワイトバランス、セル フタイマー、 EVシフト ただし、 測光方式、ホワイトバランス、セルフタイマー、EVシ フトのアイコンの意味は、 キーカスタマイズ機能(84ページ) を “測光方式”、 “ホワイトバランス” 、 “セルフタイマー”、 “EV シフト” に設定したときにのみ表示されます。 1.
各種設定を記憶させる(モードメモリ) 機能 入 切 モードメモリとは、 電源を切ったときでも直前の状態を記憶し ておく機能です。 電源を入れるたびに毎回設定をし直す手間が はぶけます。 モードメモリで設定できる機能は、手順4の表の機 能です。 ベストショット※1 ベストショット状態を解除 フラッシュ オート フォーカス方式 AF (オートフォーカス) ホワイトバランス オート 1. ISO感度 オート 撮影モードにして【MENU】を押す 2. “撮影設定”タブ→“モードメモリ”と選び、 【X】 を押す 3. 【S】 【T】で設定したい機能を選び、 【X】 を押す 4.
各種設定をリセットする 本機の設定内容を初期値 (ご購入直後の設定)に戻すことができ ます。 初期値については「メニュー一覧表」 (155ページ)をご覧 ください。 1. 【MENU】を押す 2. “設定”タブ→“リセット”と選び、 【X】を押す 3.